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初めてサンタクロース🎅になってみて

子どもが3歳になると、何故かサンタさん🎅が来たよ❗️というイベントをやりたくなるものだ。

息子が目を覚ます前に、枕の横にプレゼントを置く。

私はそっとベッドを抜け出し、息子が起きてくるのを待つ。

しばらくすると、

トン、トン、トン、と階段を跳ね降りる足音が聞こえてきた。

息子の手にはサンタさんからのプレゼントがしっかりと握られている。

「おはよう。それ、もしかしてサンタさんから?」

私が聞くと、息子は頷いて嬉しそうにりぼんのついた袋を差し出した。

「中身はなんだろう?開けてみようか?」

私もプレゼントの中身は知らない。

前日に夫が選んで買ってきた物だからだ。

リボンをほどいて、中身を取り出してみると、鬼滅の刃のゲーム機らしきものが入っていた。

息子はゲーム機の入った箱を眺めながら、なんとも言えない不思議そうな顔を私に向けた。

これは、僕が欲しかった物なのだろうか?

サンタさんに鬼滅の刃のゲーム機をお願いしていただろうか?

そんな心の声が息子から聞こえてきた感じがした。

私は、気を取り直して、

「パパに見せて、遊び方教えて貰ったら?」

そう言って、楽しいプレゼントであることを息子にアピールした。

息子は確かに鬼滅の刃ごっこをしたりして、遊んでいた時期もあった。

しかし、3歳児にはこのゲーム機の良さはまだ分からない様子だった。

対象年齢6歳以上の大人でもクリアーするのが難しい、ある意味長く楽しめるおもちゃであった。

息子の欲しいものは、コロコロと毎日変わる。

だから、夫も何を買ったら良いのか悩んだはずだ。

プレゼントの内容はさておき、ベッドにプレゼントが置いてある、そのワクワクを息子に味わって貰う事には成功した。

その日の夜、眠る前に、

「サンタさんはどこから入って来たのだろうね?家に煙突ないのにね。」

そんな事を口にする息子に、親はメロメロだ。

いつまで枕元に🎁が置いてあることに、嬉しさや喜びを抱いてくれるのだろう?

初めてサンタクロース🧑‍🎄になってみて、サンタクロースの気持ちが少し分かった。

サンタクロースも子ども達からプレゼントを貰っていたのだ。

子ども達の笑顔や喜ぶ姿は、サンタクロースにとって何物にも変えがたい最高のプレゼントになることに気がついた。

子どもがプレゼントを喜ばなくなったら、サンタクロースの役割も終わりになるのだろう。


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