見出し画像

Queen和訳”Sail Away Sweet Sister”(セイル・アウェイ・スウィート・シスター)~超かっこいいサウンドと真の意味~

こんにちは、みみです。

今回は8thアルバム「The Game~ザ・ゲーム~(1980)」から、ブライアン・メイのかっこいい曲、「セイル・アウェイ・スウィート・シスター(Sail Away Sweet Sister)」を紹介します。

作詞・作曲クレジットはブライアン・メイ。

この曲には副題がついており、"Sail Away Sweet Sister(To the sister I never had)"となっています。


はじめに

まず、この曲との出会いから。

映画を見てからQueenにはまり、CDアルバムをブックオフで収集し始めて、「ザ・ゲーム」は最後の方に買いました。

ロックが苦手なので、Queenのアルバムの中でもあまり好きそうじゃないと思っていました。

しかしジャケットはかっこいい。

フレディは最後のヒゲなし姿です。

日本人的には、短髪で(ちょっと後頭部はアレかも...)、男らしい色気のフレディです。


そして、家でワクワクしながら聴いてみたところ、やはり私にはうるさい印象でした。

5曲目に「愛という名の欲望」がかかった時はホッとしました。これはグレーテスト・ヒッツで10年前から知っていました。

レコードで言うとB面にさしかかると(6曲目から)、真ん中にこの曲はあります。

しかしCDを買う前から知っていました。


The Matthews Fam(マシュー'ズ・ファム:TMG-The Matthew's family gang)という、YouTubeのリアクション動画を見ていて、Queenのリアクション動画の中に、3曲ビスケットで「ゲットダウン・メイクラブ」、「シーサイド・ランデブー」とともにこの曲が紹介されていました。

ゲットダウンがs*xの歌(特にネイティブには直接的すぎる)なのでこの動画も18禁状態になっています。

しかしあまり気にせずこの動画を見た時、この曲にやられてしまいました。


まるで映画のサントラのようなのです。ドラマチック。

Sail Awayなので海の音とシンセサイザーの音なのか、最後がいいです。

センチメンタルでかっこいいのです。


この曲を聴く前から、ちょくちょく、「セイル・アウェイ・スウィート・シスター」の名前はなぜか知っていました。本やブログとかで読んだのか忘れましたが、Queenのメンバーには全員妹がいて、ブライアン・メイ氏のみ、一人っ子だったというエピソードとともに覚えていました。


「All Dead, All Dead」もメイ氏の優しい美しい曲ですが、親しかった女性が消え去る(亡くなる?)話です。実はブライアン・メイ氏の飼っていた猫のことらしく、一人っ子なので猫が兄弟だったらしいとのファンの方のブログの記事を読みました。妹だと思っていたのかもと書いてあったような。


そして前述の副題。

「もったことのない僕の妹へ」。


そして曲を聞いてみたら、この通り胸を打たれた。


私は疑問に思った。

なぜ、いもしない妹の曲がこんなに感動的なのか。


妹を生んでくれなかった両親の当てつけなのか。

詩も情熱的すぎるし、歌っているのはメイ氏だけど、最後になぜかフレディがちょろっと歌うし(しかもかっこいい)。


こんなわけで、「ザ・ゲーム」を聴いたときも、この曲を「かっこいい曲だな」と、海を思い浮かべて聞いていた。

しかしアルバムを最後まで聞くと、その夜頭痛で倒れてしまった。


また、最近になって再びこのアルバムを一部だけ聴くと、その夜も頭痛になってしまった。

とにかく「ザ・ゲーム」は体質的に合わないと思った。


アルバムについて

アルバムについてちょろっと解説。

1980年、8作目の「ザ・ゲーム」。

このアルバムはフレディが病気になる前は一番売れたと思われるアルバム。

最高傑作という「オペラ座の夜」と同程度か、当時は抜いていたかもしれない。

このアルバムの時にクイーンはアメリカを制し、世界一になった言われる。


たった10曲だが、「愛という名の欲望」という、エルビス路線のフレディ作のヒット作と、あとは有名なジョン・ディーコンさん作の「バイツァ・ダスト」が入っている。

「愛という名の欲望」は、1977年に亡くなったエルビスの追悼ともいわれ、元祖ロックンロールのサウンドで、珍しくフレディはギターを弾き、ブライアン・メイ氏はレスぺでなくテレキャスターを弾いているらしい。アメリカで初めて一位になった曲。フレディはヒゲ無し(重要な部分)。5分で書いたとか。


その後、「アナザー・ワン・バイツ・ザ・ダスト(地獄へ道連れ:Another One Bites The Dust)」がシングル・カットされ、それをしのぐ大ヒット。

マイケル・ジャクソンがシングル化をすすめたという。当時マイケル氏はクイーンのLAのフォーラムのライブを見て12個年上のフレディのファンになり、楽屋にも来ていたという。

ロジャーさんはシングル化に反対したという(実際、クイーンの路線が一時変わってしまった)。

ヒゲのフレディは、血が出るまでこの曲を練習していたという。

この曲は、アメリカのネグロイドの人種において特に人気を博し、ラジオで流れるとネグロイドが歌っていると思われたらしい。当然チャートもアメリカで1位。他にもいろんな部門で1位になった。


そんなこんなで、ディーコン氏が、フレディが病気になるまでで一番クイーンの売れた曲を書いたのである。当時はあの楽曲ボラプを抜いてしまったはずだ。


アルバムはアメリカでも世界中でも売れた。



このアルバムでしゃれたところがもう一つ。

タイトルのつけ方が楽しい。


始まりは「プレイ・ザ・ゲーム」(ゲームを始めよう)。

何とシンセの音から始まる(前作フラッシュ・ゴードン←映画サントラからノー・シンセ・クレジットはもうない)。

ヒゲのフレディが、「心を開いて僕を受け入れてごらん」から始まり、愛のゲームをすすめる。

続いて竜が攻撃し、どんどん銃弾で人が倒れ、愛(ロマンス)の話になる。

裏面は、ロックをすすめ、自殺防止を説き(ゲームの話?)、妹に航海をすすめ、もうすぐやってくると予告(coming soon)し、最後は「私をセーブして(save me)」。

ゲームはあまりやったことないが、最後にセーブするというのがしゃれている。私の母が大好きなメイ氏の曲。

前々作の「世界に捧ぐ」もタイトルがつながっているようで面白い。

タイトルもとてもシンプルで、命令形が多い。ビデオ・ゲームのよう。

こういったところも遊び心とセンスがアメリカに受けそう。


とにかく、そんなアルバムだが、私は苦手なようだ。

かっこいいのはよくわかるが体が拒絶している。ロックすぎる。


セイル・アウェイ・スウィート・シスター

曲の話に戻る。

とにかくアルバムとしては聞けないが、単体として聞きたい曲である。


そして、私のある妄想、推理が生まれる。

この特別な思いとともに聞いている。

それについては次回。

お楽しみに。


"Sail Away Sweet Sister(To the sister I never had)"
Written by Brian May

Hey little babe you're changing
Babe are you feeling sore?
It ain't no use in pretending
You don't wanna play no more

It's plain that you ain't no baby
What would your mother say
You're all dressed up like a lady
How come you behave this way

Sail away sweet sister
Sail across the sea
Maybe you find somebody
To love you half as much as me
My heart is always with you
No matter what you do
Sail away sweet sister
I'll always be in love with you

Forgive me for what I told you
My heart makes a fool of me
Ooh, you know I'll never hold you
I know that you gotta be free (yeah)

Sail away sweet sister
Sail across the sea
Maybe you find somebody
To love you half as much as me
Take it the way you want it
But when they let you down my friend
Sail away sweet sister
Back to my arms again

Hot child don't you know, you're young -
You've got your whole life ahead of you
And you can throw it away too soon
Way too soon (yeah)
Sail away sweet sister
Sail across the sea
Maybe you find somebody
Gonna love you half as much as me
My heart is always with you
No matter what you do
Sail away sweet sister
I'll always be in love with you

(直訳)

ねえ、かわいい妹よ、あなたはどんどん変わってきている
妹よ、痛みを感じているの?
そうじゃないふりをすることはありません
もう遊びたくない(演じたくない)はず

あなたが赤ちゃんではないことは明らかです
あなたのお母さんは何と言うだろうか
あなたはまったくレディーのように着飾っています
どうしてこんなふうに振る舞うの?

出帆しなさい、かわいい妹よ
海を渡って
多分あなたは誰かを見つける
私の半分くらいあなたを愛する誰かを
私の心はいつもあなたと一緒です
あなたが何をしても
出帆しなさい、かわいい妹よ
私はいつもあなたに恋をします

私があなたに言ったことを許してください
私がばかに思えてくる
ああ、あなたは私があなたを決して抱きしめないことを知っています
私はあなたが自由でなければならないことを知っています(ええ)

出帆しなさい、かわいい妹よ
海を渡って
多分あなたは誰かを見つける
私の半分くらいあなたを愛する誰かを
あなたが望むように受け取ってくれてかまわない
しかし、彼らがあなたを失望させたとき、私の友よ
出帆しなさい、かわいい妹よ
そして再び私の腕に戻りなさい

魅力的な子よ、知ってる?あなたは若い-
あなたはあなたの前にあなたの人生全体を持っています
そして、あなたはそれをあまりに早く捨てうることもありうる
あまりに早く(ええ)

出帆しなさい、かわいい妹よ
海を渡って
多分あなたは誰かを見つける
私の半分くらいあなたを愛するだろう誰かを
私の心はいつもあなたと一緒です
あなたが何をしても
出帆しなさい、かわいい妹よ
私はいつもあなたに恋をします


次回


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?