自由が丘にて

Aちゃんの染織の展示を見に Sちゃん Hちゃん Sちゃん と恵比寿で待ち合わせる おしゃれなフードコートみたいなとこで 4人合流 アボカドが乗っかってるトースト?みたいなのを それぞれ食べ 会場に向う 何年ぶりなんだろう ずっと京都の工房で製作を続けているAちゃんが 着物姿で出迎えてくれる 20代前半の感じに直ぐ戻り あいさつし でも そっから 言葉は出ず 作品を見る 作品の質感が Aちゃんぽかった しばらくして 少しだけ近況話し ギャラリー出て もう帰らなければならないSちゃん見送り でもう一人のSちゃんが バス停横のベンチに座ろうというんで そこで Hちゃんに飴もらいながら 雑談 そっからHちゃんも帰るというので Sちゃんが久しぶりに東京来たんで 前住んでたあたりまで行くというので 途中まで 三人で電車で移動し 都立大前で降りる 「来たことないかも」 「この銀杏見ると 東京って感じすんのよ」 「へぇ そういうもんか でも 東京っぽい気するわ」 「でしょ」 Sちゃんが行きつけだったという 骨董屋へ寄る 「なんか お店に使えそうなもんとか あるかもよ」と言われたけど 物量に圧倒され 結局なにも購入せず Sちゃんは店の人と雑談しながら 外に出ていたセールの帯を 迷った末 購入 でそっからどうする?と 「仕事でこっちも来ることあったけど あんまりこっちは歩いたことないから 任せるよ」「じゃあ 自由が丘まで 歩く」と言われ Sちゃんの実家が無くなった理由や 教会が新しくなってるとか さっき買った帯をどうするかとか 今まで勤務した旅館の話を聞いたりして歩く 「住んでたときは この立地に何も思わなかったけどね」 「住んでるとそうかもね」 同級生の家だとか 話しながら 住宅街を歩く 「この辺だった気がする いま シェアハウスになってるみたいで」というけど 結局家があった場所がよくわからないまま 自由が丘に到着 「こっちもほとんど来たことないな」 古くからあるお店や かつてあったお店や 参考になりそうなお店を紹介してもらう 小さなお店がたくさん入っている商店街のようなところを見て お茶の缶 と ミルクパンを購入 「そのお茶缶はすごくいいよ」とSちゃんに言われる それから更に 駅の反対方向も散策しようと言われ 駅前をぶらぶらし ちょうど開店したばかりの 餃子屋に入り 餃子一枚 やきそば 瓶ビール1本頼む 「来たことある」 「大昔 飲んだときに来たかも」 Sちゃんと会っていなかった8年くらいの間の転居先を聞く 「なんで お店やることにしたの?」「わかんないんだよね」 「意外だったよね」 「そうだね」 「やってけんの」 「わからんよね」 「Aちゃん変わってなかったね」 「一番Aちゃんのがよかったよね でももっと師匠と違うの見たいわ」「そうかい」 「Cさんもいつも同じパターンの織りばっかりやってるから ちょっと変えたらって言って それで入選してたよ」 「そんなん言ったんかい」 「うん 言った」「言うだろうけどさ」など話 「来週から京都だよ」 「どのあたり?」「祇園のあたり また 意地悪されたらいやなんだけど」 「Sちゃんに意地悪するひとなんかおるんかいな」 「いんのよそれが」 「そうか」 同級生と会えたら会ってから帰るというので 会計し 自由が丘の駅前の名所なんだかわからんけど Sちゃんが見ていけという銅像を見る 「ずっと 苦労してきたんだから こっからいいことあるよ」 「苦労したかな わからんよ」 「京都来てよ」 「いつまでいんのよ 行けそうだったら 連絡するよ」 「湯河原にも来てよ」 「行くよ また 会えてよかったよ」 と言って 駅前で別れる

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