人は誰しも内側に歪で黒い塊をもっている
きっとそれは平等なはずなのに、
世界はそれが垣間見えると途端に手放し突き放す

行き場のない破壊な衝動、鋭利で毒のある言葉たち
いつまでも埋まらない隙間だらけの心身
抑圧してきた感情が、言葉が、表情が、表現が
溜まって、溜まって、溜まって、呑まれて溺れて……


アニメを見ては、SNSを覗いては、生身の芸術を観ては
居場所がある人、仲間がいる人、そして愛されてる人
わたしの手の届きそうにない、欲しかったものを両手に
わたしの生きたかった世界を生きている人へ
虚無の果てで、羨望を向ける日日

埋まらない隙間はお金で手に入るもので埋められなかった
残るのは虚しさ。お金が解決してくれると思ってたのに
愛されてないわけじゃないはずなのに、友達が全くいないってわけでもないはずなのに
いつもどこか孤独で満ちて、被害者ヅラで小言を吐いている

自分を保つための武装品は
化粧、香水、洋服、音楽、舞台、そして紙の本
舞台は新入り。音楽はもうこぼれ落ちそうだし香水は場合によって万能じゃない。まあこれは全てに言えるけど。

あらゆる策を試して講じて、それでも埋まらない無数の穴
自分から閉じこもり壁を立ててきた
もっと素直になれたなら、誰かに頼ってみれたなら
好きなものを好きだと言えたなら、カッコつけずに心をひらけたなら、信じられたなら
何か違ったんだろうか、何か違うんだろうか、変わるんだろうか

そんなことばかり考える今日この頃