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地方でビジネスをするうえで大切なこと

淡路島でBARをオープンした。
ホームレス移住から2か月くらいたった頃であった。
場所はもちろん家を手に入れた、お気に入りの場所「福良(ふくら)」。

いつもの動きまわあって情報を集め、人間関係を築く作戦がここでも功を奏し、初期費用がほぼ掛からないありがたい条件で始めることができた。
本当に感謝である。

福良は比較的家々が密集しているため、周辺人口が多い。
更に、観光にも強い地域のため、集客できるという算段だった。

いざオープンしてみると、来てくれるのは地元のすでに人間関係ができていた人たち。
僕たちを応援してくれる気持ちで足を運んでくれたのである。

そして気が付いたこと。
この地域ではもちろん価格やサービスが大切。
ただ、一番大切なのは人間関係であるということ。

せっかくなら地元のお店でお金を落とそう、あいつは頑張ってるから応援しよう、あいつのところなら居心地がいいからまたいこう。。。
地元や人を思う気持ちで行く店は左右されるのである。

店舗数が多くないこともあり、地元の人はすでにどこかのお店と人間関係があり、そして常連になっている。
だからこそ、いいお店を出しても口を開けて待っているだけではだめなのだ。

正直言って僕らのBARは大したクオリティーでもなければ働く人間もバーテンダーとして新米だ。
しかし、少しづつできてきた人間関係がお店に来てくれる動機となったのだ。

BARを始めてみて想像以上に繁盛した。
もともと人とかかわるきっかけの場所が作りたいという思いでスタートし、
収益はそこまで期待しなかった。言わば一つのステップだった。

ただ、やってみて多くの学びを得ることができた。
実際に地元の人同士が友達になったり、旅人や移住希望者が福良の人とかかわる場所になったりといい面がたくさんあった。

地方でビジネスを始めるうえで大切なこと。
それは人間関係を気づくことであると確信した。

東京よりも地方のほうが「情」が強く残っている。
人として本来大切にするべきものが地方には詰まっていた。

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