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ネガティブな気分とは結局何なのか。そしてその対処方法

人間、生きてればちょくちょく遭遇するのが 「ネガティブな気分に囚われる時」。 一度陥ると抜けるのに時間がかかることもあり、非常に厄介な現象です。 では、ネガティブな気分から極力スムーズに抜けるためにはどうしたら良いのでしょうか。 気分をつとめてポジティブにしていくことはあまり有効ではない。世間では、ネガティブな気分に陥った時「ポジティブに」「肯定的に」考えましょう!という話が溢れています。しかし、これが有効であることは、実際のところ多くありません。 自分で気分をポジティ

    • 身体運動における、フォーム学習の是非

      スポーツ、楽器、武道等、身体運動のトレーニングにおいて頻繁に活用される「フォーム学習」。 身体運動のパフォーマンスを上げるために「正しいフォーム」をなぞる方法は、身体運動のトレーニングをした人なら、経験したことのない人はまず居ないのではないでしょうか。 でもこの「フォーム学習」、実際のところは、うまく行ったり行かなかったり、成果はまちまちです。 プロスポーツの世界でも、新しいフォームを取り入れるというのは一種の賭けとも言え、パフォーマンス向上のために新しいフォームを取り

      • 「自己肯定感を上げる方法」の実際のところ。

        自己肯定感を上げる、というエクササイズは、様々な書籍・動画・セミナー等で紹介されています。 個人的には、この自己肯定感を高めるということ自体は、人生を豊かにするためには大事なことだと思います。でも、自己肯定感という言葉を聞くだけで、なんか自己啓発っぽくて胡散臭いと思う人もいることでしょう。 なんで自己肯定感を上げるという話はうさんくさくなりがちなのか? それにはちゃんと理由があります。 「自己肯定感を上げる」と言われる方法は2種類存在する 自己肯定感を上げる手法って、実

        • 意思決定と「身体感覚の言語化」。

          質の高い意思決定を行えるようになりたい、というのは、多くの方に共通する望みだと思います。 そして、質の高い意思決定とはどんなものなのか?と言えば、 「しっかりした根拠があり、心の底から納得できる意思決定」 なのだと私は考えています。意思決定の結果は、やってみないとわからないことがほとんどですから、結果の良しあしはさておき、根拠の質や納得度が大事と言えるでしょう。 では、そのような質の高い意思決定を行うためには、どんなことが有効なのでしょうか。今日はそんなお話です。 迷う

        ネガティブな気分とは結局何なのか。そしてその対処方法

        • 身体運動における、フォーム学習の是非

        • 「自己肯定感を上げる方法」の実際のところ。

        • 意思決定と「身体感覚の言語化」。

          投資と身体:「腕組みの法則」の話。

          投資に関する俗話の一つに、「腕組みの法則」というものがあります。 「企業のウェブサイトで社長が腕組みしていると株価が下がる」という法則で、ご存じの方も多いと思います。 根拠のない話とされていることも多いですが、私自身はこの話を初めて聞いた時に、面白い話だなあと思いました。 というのも、腕組みが習慣化している人の身体には、ある共通した特徴があるからです。 腕組みが習慣化している人=体幹部の緊張が強い 本来人間は、楽な姿勢を取ろうとすると、腕は自然と下げたくなるものです。

          投資と身体:「腕組みの法則」の話。

          U理論・デザイン思考・KJ法に通底する原則とは何か

          世間には、新たな視点・アイデアを得て、イノベーションを引き起こすための様々な方法・テクニックが紹介されています。 古くからあるものだとKJ法、最近ではU理論やデザイン思考が比較的広く興味を持たれているようです。 こうしたテクニックを使ったことのある方は、一定数いらっしゃると思うのですが、実際やってみると、良いアイデアが得られたり、得られなかったり、、、というのが実情ではないでしょうか。 実は、上で例示したような、新たな視点・アイデアを得るためのテクニックには、通底する原

          U理論・デザイン思考・KJ法に通底する原則とは何か

          「感情の劣化」と、身体・言葉の関係。

          社会学者の宮台真司氏は、「感情の劣化」や「言葉の自動機械」という言葉を近年良く使います。 それについて、先日こんなツイートをしたところ、「やや受け」くらいの反応を頂きました。 この記事では、このツイートを、もう少し深く掘り下げてみたいと思います。 感情の劣化=身体感覚と言葉のつながりの劣化 人間の感情は、身体感覚と言葉(記号)という、2つの領域にまたがる営みです。 感情を言葉にするというのは、身体感覚の言語化です。 言葉によって感情が動かされるというのは、言葉によって

          「感情の劣化」と、身体・言葉の関係。

          先送り解消に有効なのは「脳のシミュレーション促進」。

          人間、やってはいけないと思いつつもやってしまうタスクの先送り。 タスクがあるのはわかってる、手をつけていないままだとモヤモヤする、でも手を付ける気になかなかならない。。。そんな経験は誰にでもあるでしょう。 私もその一人。かなり先送り癖がひどく、いつも先送りしたことが沢山あるような人間でした。でも、いろいろと工夫をするうちに、だいぶ先送り癖は改善してきたように思います。そうした工夫の中からわかってきたことについて、今日は書いてみようと思いました。 先送りにおける、「なかなか

          先送り解消に有効なのは「脳のシミュレーション促進」。