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シリコンバレーってどこにある?(1/365)

よく、シリコンバレーってどこにありますか?と聞かれます。投資家の校條さんは、「シリコンバレーはみんなの心の中にある場所」と答えるそうです。カッコいい!

先日そんな言葉を思い出すシーンを見かけました。サンフランシスコからサンノゼ方面に向かうCaltrainという鉄道があります。とある駅で帰りの列車を待っていたのですが、トラブルで列車が遅れています(こんなことは日常茶飯事です)。おそらくこのエリアは初めてと思われる青年(青年A)が不安そうな顔で、ベンチで音楽を聴いている青年(青年B)に話しかけました。
青年A「あの、すみません。この切符でいいのかな?」
ヘッドホンを外しながら、
青年B「ああ、これで大丈夫だよ。遅れてるみたいだからもう少し待つことになるね」
青年A「ありがとう」
青年Aが立ち去りそうになったとき
青年B「Hey! What's your name?」

青年Aはちょっと嬉しそうな表情で質問に答えました。会話が弾んで、少し聴こえた範囲では、青年Aはベンチャーに就職が決まってシリコンバレーに到着したところのようで、おそらく青年Bは同じような境遇の先輩なのでしょう。あれこれアドバイスをしているようでした。

「もちろんプログラミング能力は重要だけど、自分がなにをしたいのか、そういうことをクリアにした方がよいよ」

結局列車は40分近く遅れたのですが、彼らは隣の席に座り会話を楽しんだようです。青年Aは少し先の駅で降りて手を振っていました。

こういう何気ない交流が、シリコンバレーを形作っているもののひとつだなと深く感じた瞬間でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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