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脱 • 日本人

問い「東京五輪後に、私は(我々日本人は) どんな気持ちになりたがっているだろう(どんなエンタメを欲するだろう)?」 この問いに対する、(コロナ前に考えていた)私のコタエを書き留めておきたい。 ❶東京五輪までの様々と開会式を通して、【日本らしいかっこよさ】【日本人らしい心】【日本人らしい粋】に触れたり、向き合ったり、誇りに思ったりするのだろう。 ❷そして、日本人であることに「決着」がつく。ヨーロッパやアメリカと比較したり、外国から褒められないと自分を保てなかったり、から解放

    • 爽快の次にみたいのは痛快?【どまつり】

      【爽快】の次にみたいのは 【痛快】だなあ。 2018年の嘉們の大賞演舞をみた 帰り道におもったことです。 【痛快】について いまのうちに(五輪の開会式をみるまえに) かけることを書いておこうと。 漢字2文字で【痛快】と書くだけでは、それがどんなニュアンスなのか伝わらないと思うので3つの例を挙げながら。 ❶高木琢也さん「だりぃ→」 私らが今欲してる【痛快】とはどんなものか。その一つのわかりやすい例がコレ。美容師の高木琢也さんのスタイルブック。 これをみたとき、この「

      • なんのためにタイトルをつけるのかを考えるー【どまつり】

        (この記事は1375文字/約3分でよめます。) 演舞の『タイトル』は ⓪作り手の満足 ❶チームメイトの満足 ❷お客さんの満足 に影響を与えうる。 ここではに❶❷ついての自論を展開する。 ❶タイトルと【チームメイトの満足】私含め踊り子さんは、自分がなんのために(なにを)踊っているのかを、簡単に見失ってしまう。 例えば、本番の15分前、演舞に向けてきもちの準備をしている場面を想定してみる。どんなニュアンスの踊りで突き抜けるのかを改めてチームメイトと共有する。そんなときに浮

        • 常笑がどまつり大賞をとる日(5/全5回)

          1350文字/この記事は約4分で読めます。 ◻︎今記事の要約◻︎ 2019常笑は、新旧の価値観が混在している。そしてノッキングを起こしてる。とても過渡期らしい現象である。それらが整理されたとき、大賞をとる日がきっとくる。 ❶新旧の価値観が混在する2019年。 (演舞前アナウンス)「今年のテーマは飛躍。夜明けにたたずむ臥龍の松が、朝日に照らされ日進の街とともに、輝き続ける様を表現します。400年にわたり日進の地を見守り続ける臥龍の松と、街の表情や活気を表す、力強くも一矢

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          2019常笑〜価値観のチューニング 〜(4/全5回)

          1249文字/この記事は約3分で読めます。 2019常笑をみていくまえに、 彼らの(当時の)価値観に沿った場合、常笑2018をどう反省して2019に臨みうるのか。 どんな反省が想定できるかをまず考えてみたい。 反省❶「絶景」をやりきれたのか? 反省❷ 彼らの〝何を〟力強く/美しく思ってもらいたいのか(愛でられたいのか)?の曖昧さについて。 次に、2019の実際をみていく。 反省❶ 「絶景」をやりきれたのか? ⑴多くのお客さんにとって演舞後の印象が「まじで迫力やばか

          2019常笑〜価値観のチューニング 〜(4/全5回)

          2018常笑の動機は「トップスタータイプ」(3/全5回)

          1212字/この記事は約3分で読めます。 記事(1・2)で、2018常笑を動かしてる価値観は「愛でろバカ!」だと主張した。(主張しただけ。) この記事(3)では、その説を(証明には全くなっていないが)弱めにサポートしたい。 🌸この記事の要約🌸 ミータワグナーは著書『クリエイターになりたい』の中で、「何かを創る」動機を5タイプに分けている。 2018常笑を、合致点の多さから「トップスタータイプ」とみなすことで、 「2018常笑が踊るのは愛でられたいからだ」という説を

          2018常笑の動機は「トップスタータイプ」(3/全5回)

          2018常笑のより内的なモチベーションは何か?(2/全5回)

          733字/この記事は約2分で読めます。 🌸今回の要約🌸 ❶絶景をみたからといって、それを〝自分の身体で表現〟したくなるのは当たり前じゃない。 (このヒヤクの中に、常笑らしい価値観が埋まってそうだ。) ❷ヒヤクを埋めてみる。 👱‍♀️「桜の花びらの集団であんなに美しい/力強いなら、人間の若者の集団だったらもっと美しい/力強い絶景になれるんじゃないかしら。」 or 👱‍♀️「桜の花びら一枚一枚では絶景にみえなくても、全体ではあんなに美しく/力強くみえるんだなあ。私ら

          2018常笑のより内的なモチベーションは何か?(2/全5回)

          2018常笑にとって踊るとは何か?を考える(1/全5回)

          1198字/この記事は約3分で読めます。 ⚠️爆烈妄想記事です。仮説と仮説をこじつけまくります。 「常笑はどうなったら大賞をとれるんだろう。」 それを考えることは僕にとって、 「自分を何者かもわかってない大学生が、〝アイデンティティぶつけてこいよ大会〟にどう臨み得るのか」 を考えること。であり、 「2020年代を若者がどう生きぬくか」 を考えることです。 「常笑が大賞をとるには」を考えるうえで、僕が興味があるのは「過去演舞の演出についてどうこう」ではありません

          2018常笑にとって踊るとは何か?を考える(1/全5回)

          【どまつり】審査員目線は観客投票目線と何が違うのか。

          1245文字/このnoteは約3分で読めます。 2018常笑・2019夜宵。ともに「会場観客投票1位。ニコ生1位。なのに準大賞。(!?)」 この2例から、どまつりで観客投票してる人たちの目線と、審査員の目線に差があることが分かります。 このnoteでは、そのちがいは何なのかを考えたい(妄想したい)。 「結局どまつり性でしょ?」 と、いじわるな声が聞こえてきそうです。その指摘はあながちまちがってはいないのですが、このnoteでの主張は、 審査員目線=「初対面」目線。

          【どまつり】審査員目線は観客投票目線と何が違うのか。

          【どまつり】世界観が果たす役割(後編)〜観客投票1位でも準大賞になる理由〜

          954字/このnoteは約2分で読めます。 このnoteは(後編)です^ ^ (前編)はこちら↓。要約すると、「踊ってるのは何者か」≒「何を踊ってるのか」を香らせることが世界観の役割。 ❸「夜宵2019 会場観客投票1位・ニコ生1位。 だけど、審査員の点数と合わせると準大賞。」の理由 =「世界観」 ☘2019年 夜宵と嘉們-KAMON- の前半30秒の比較 【夜宵の世界観】

          【どまつり】世界観が果たす役割(後編)〜観客投票1位でも準大賞になる理由〜

          「どまつり性」は作り手へのヒント。

          990字/この記事は約2分で読めます^ ^ ☘イントロ☘ どまつり性というルール(審査項目)は、僕にとって演舞を作るのにわずらわしい存在でした。 (2013年)当時、 ・どまつり性=地域性だと思い込んでいて、かつ、 ・自分のアイデンティティを地元名古屋とは思っていなかった ので、自由におもしろいものをつくるにあたって「地元」も「どまつり性」も蛇足に思えました。 2020年の今は、「どまつり性=地域性」ってのは思い込みだったなと分かるし、「どまつり性」は祭り側から作り手

          「どまつり性」は作り手へのヒント。

          【どまつり】世界観が果たす役割(前編)〜小島監督と宇多丸さんの対談をヒントに〜

          1939字/この記事は約5分で読めます。 出だしの30秒の演出。世界観を見事に表現できたつもりでいても、「お客さんを惹きつけるのにいまいち成功していない感じがする/ムラムラしない/グッとこない」。そんな経験あるあるだと思います。 「世界観」がどんな役割を果たしたときに、どまつりのお客さんの心が動くことにつながるのか。 ゲームディレクターの小島監督の言葉が、示唆にあれしまくってるので、共有をば。そこだけなら1.2分でよめるのでぜひ。 キーワードは、 世界観・感情移入・

          【どまつり】世界観が果たす役割(前編)〜小島監督と宇多丸さんの対談をヒントに〜

          【YOSAKOI】私にとって踊るとは〜自分のコトバをみつけたいとき〜【学生チーム】

          3416字/この記事は約8分で読めます。 〜☘イントロ☘〜 ❶よくある意見の対立2パターン🌟1「演出案Aの方が感動すると思う」vs「いや、私は演出案Bの方が感動すると思う」 →この場合、両者の間で「感動」の定義がちがうかもしれない、ってところに着目して話し合い。 🌟2「新しく演出案思いついた!」vs「たしかにその方がお客さん感動しそうだけど、私は今のまま変えずに、踊り子が本番で不安なく踊れる確率を0.1パーセントでもあげたい。」 →この場合は、【チームとして大事にす

          【YOSAKOI】私にとって踊るとは〜自分のコトバをみつけたいとき〜【学生チーム】

          『世界に一つだけの花』の一週間前に槇原敬之がつくった曲。と【植物にシンパシーを感じる理由】

          3487字/この記事は約8分で読めます。 記事の前半❶❷では、槇原敬之と水野良樹のお二人の対談。 記事の後半❸❹❺❻では、(人間の)命を、植物に喩えたくなるアーティストさんたちのきもちを考えてみました。今回はYOSAKOIとは直接は関係ない記事です。 ❶命/情熱/本音に執着する私を、まちがってないと肯定してくれるマッキー。 思えば僕はずっと「命」に執着してる気がする。ふへんてきなテーマに出会ったんだから、ずっと向き合うことは不自然なことではない。ではないが、まあ固執しす

          『世界に一つだけの花』の一週間前に槇原敬之がつくった曲。と【植物にシンパシーを感じる理由】

          クハラさんの訃報をうけて、命について思い出すこと。(自分語り)(どまつり)

          2019年11月24日、クハラさんが亡くなった。こんなにつらい気持ちになるなんて自分でも予想してなかった。自シを選ぶ人の気持ちを想像すると、あまりにつらい。 久しぶりに 2013年、自分が中心となってどまつり作品をつくる機会をもらったときのことを思い出した。 ❶〜❶❶ ❶そのころ高校からずっと大尊敬してる友人が、何度か生きるのをやめようとしてるのを耳にしていた。 自分がそれについて何かをどまつりで表現しようとも、ましてや、それにチームメイトを巻き込もうとも思わなかっ

          クハラさんの訃報をうけて、命について思い出すこと。(自分語り)(どまつり)

          【18祭の感動】と、【YOSAKOIの感動】の共通点を語りたい。〜18祭企画の中心人物の著書をよんで〜

          (3278字/この記事を読むのに約8分かかります。) 18祭(18フェスと読みます。)は、2017年1月からこれまで3回放送されたNHKの特番で、1000人の18歳と1組のアーティストが一緒に1曲をパフォーマンスするというものです。 1回目はONE OK ROCK 2回目はWANIMA 3回目はRADWIMPS 4回目はALEXANDROS (RADのときのパフォーマンスの動画)https://www.youtube.com/watch?v=518RGJPTGKs、 h

          【18祭の感動】と、【YOSAKOIの感動】の共通点を語りたい。〜18祭企画の中心人物の著書をよんで〜