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カタールW杯ベスト16 日本(E組1位)vsクロアチア(F組2位)ゆるマッチプレビュー

 カタールW杯分析企画 決勝トーナメントver.でまさかの日本担当になりました・・・(絶句)。スペイン戦の興奮から一転現実に引き戻された感満載ですが、クロアチアはGS分析企画でも担当したチームなので縁を感じますね~~。

抽選司会のかしまわり御大将より「クロアチアvsモロッコ担当してたもんね!?プレビュー書けるじゃん!(期待)」→数分後「アクセルさんがプレビュー書きますので~(断言)」とありがたい宣旨を受けましたので、グループステージ最終日の試合を横目に書いておりまする。日本戦は勿論ちゃんと踊り狂いながら観ましたが、クロアチアの初戦はともかく第2戦・第3戦はだいぶ脳死して観ていたので「ゆる~く」やっていきます。特に皆さんが気になっているのはクロアチア側でしょうし。あしからず。

両軍のグループステージおさらい

〇日本 2勝1敗 4得点3失点 

第1戦 vsドイツ 2-1WIN

 いわずもがな、夢のはじまり。前半にPKで先制されるも、後半開始から起死回生の5バック変更から反撃。守備陣のタスクを整理しつつ、怒涛のアタッカー5枚投入!火の玉フォーメーションにより最大火力で押し切って逆転成功と。いやマジで敗退予想しててすいませんでした。森保采配ズバリ。この試合で得たものとして、「前半を1点差で折り返せば、強豪国だろうと俺達は勝てる」という確かな自信。

第2戦 vsコスタリカ 0-1LOSE

 当初の予定ではコスタリカ戦でこそ勝ち点3をもぎ取る予定だったのだが、世紀の番狂わせから一転苦しい試合展開に。初戦で酒井が負傷しターンオーバーを行った日本はボールを保持してコスタリカ陣に攻め込むも崩し切れず。後半から5バックに変更し、後ろ3枚+両WB上げで打開を図るも効果は乏しい。終盤のクリアミスを拾われ、ワンチャンスを決められたことで敗北を喫した。

第3戦 vsスペイン戦 2-1WIN

 ドーハの歓喜、再び。大混戦を極めるE組。勝ち抜け条件が複雑ながらも、森保ジャパンが欲するは勝利のみ。スタートから5バックで布陣し、スペインのティキタカに対してミドルプレス敢行。11分にはモラタに先制点を決められるも、後半開始直後に堂安、田中碧と立て続けにゴールを奪い逆転。反撃を試みるエンリケ監督の交代策に冨安、遠藤と守備カードを切って対応した森保監督の采配も見事。個人的には、前半揃って警告を受けたCB3人を信じた胆力も素晴らしいッス。世界中の予想を裏切るであろう、E組首位通過を決めた。

(完全に余談なんですけど、アスピリクエタのアーリークロスからモラタのヘディングゴールはチェルシーあるあるだったので、アスピが拾った瞬間嫌な予感したんすよね。というか、チェルシー時代のモラタはぶっちゃけそのパターンじゃないとほとんど得点できなうわなにするやめr)

〇クロアチア 1勝2分 4得点1失点

 前回大会準優勝のクロアチアはF組を2位で通過。同組はベルギー、モロッコ、カナダ。ここもまた波乱というか、前回大会3位、FIFAランキング2位のベルギーがまさかの予選敗退。モロッコが2勝1分で駆け抜け首位通過を果たす(モロッコとしてはスペインが対戦相手に来たのでブチ切れてそうだけれど)。

第1戦 vsモロッコ 0-0DRAW

 分析試合でしたので、詳しい話はこちらで。クロアチアは黄金の中盤トライアングルを経由した攻撃にとにかくこだわり、結果モロッコの筋肉守備網に捕まってしまった。後半から前線プレスもやってきたモロッコ相手に苦戦を強いられるも、凌ぎながらカウンターを打ってタイムアップ。

第2戦 vsカナダ 4-1WIN

 クロアチアの神髄、ここに。開始2分、かのアルフォンソ・デイヴィスに電光石火の先制弾を食らったクロアチアだったが落ち着いて反撃開始。全軍突撃体制で前掛かりのカナダは、自陣の広大なスペースを管理しきれずクロアチア攻撃陣を抑えられなかった。特に自陣ゴール前で寄せきれずに打たせてしまった事で失点が重なる。ここぞの場面で決めきったクラマリッチ、リヴァヤは見事。スペースさえありゃ、やるんすよクロアチアは。

第3戦 vsベルギー 0-0DRAW

 モロッコと勝ち点4で並び、その背中をベルギーが勝ち点3で追う最終戦。クロアチアは引き分けで通過OK、首位を狙うなら勝利を!という状態だったわけで、かなり慎重な立ち上がりに。結果的に引き分けで終わったものの、ベルギーには後半かなりチャンスを作られて苦しい内容だった。チェルシーからインテルへ絶賛レンタル中(給与はほとんどチェルシー持ち)のルカクが決定機を押し込めずにスコアレス決着。クロアチアは勝利こそできなかったものの、しっかりと勝ち点を重ねて2位突破を達成した。

 これまた余談ですが、ルカクのレンタル案件を新会長ボーリーが現場担当者の意見をほとんど考慮せず独断で進めてしまい、当時移籍市場や契約に関する現場責任を担っていた取締役グラノフスカヤ、TAチェフらとの対立を深決定的にしたらしいっスね。無事、両者はそのあとすぐクラブを去りました。あのさぁ…(憤怒)

両軍のスタメン予想

 ざっと考えた両軍のスタメン予想はこんな感じ。ままず日本はGS3試合フル出場のCB板倉が累積警告により欠場。たSB酒井も負傷により欠場が濃厚。対してクロアチアは累積や負傷離脱での離脱はなさげ。

〇日本に関して

 グループステージでの傾向を見ると、
・3試合フル出場…権田、吉田、板倉 の計3人
・3試合スタメン…↑の3人+長友、鎌田 の計5人
・3試合出場…遠藤、三笘、浅野、伊東、堂安
・2試合出場…冨安(いずれも途中出場)
・ピッチに立った登録選手…22人

板倉の出場停止は非常に大きい。酒井の不在もやっぱりデカい。そもそも開幕前から負傷していた主力を多く抱えていたことからも、積極的な選手交代や第2戦のターンオーバーは予定していたんでしょうかね。予想戦術は後に書くが、「前半耐えて後半に反撃」プランを採ってきそうだなと。というか普通にそのプランはクロアチアに刺さりそう。あと鎌田が流石に疲れてそうなのと、コンディション状態自体が懸念に思えたので堂安をチョイス。

〇クロアチアに関して

 グループステージでの傾向を見ると、
・3試合フル出場…リヴァコビッチ(GK)、ロヴレン(CB)、グヴァルディオル(CB)、ユラノビッチ(SB)、ソサ(SB)、ブロゾビッチ(MF)の計6人

・3試合スタメン…↑6人+モドリッチ(MF)、コヴァチッチ(MF)、ペリシッチ(FW)、クラマリッチ(FW)の計10人

・3試合出場…マイェル(MF)、パシャリッチ(MF)、リヴァヤ(FW)(うち2試合は先発)
・2試合出場…ペトコビッチ(FW)、ヴラシッチ(FW)、オルシッチ(FW)
・出場した登録選手…16人

 ダリッチ監督の意向なのか、単純にグループステージ突破を最終戦まで確定できなかった故なのか選手起用は偏りを感じる。特にDFライン+ブロゾビッチは3試合すべてフル出場しており、かつ交代起用もほとんどパターン化されている(中盤で一番疲れてる人を後半マイェルと交代させるとか)。ターンオーバーを敷かなかったので出場機会が偏っているだけなのではあるが、それでもちょっと疲労は心配される。ていうか、1試合だけ出場した選手がいないってのは流石に偏ってません・・・?

戦術予想

※あくまで個人の妄想です。

〇日本

 5バックをスタートから採用し、リスク管理重視。ドイツ戦、スペイン戦で培った経験を糧に、粘り強く前半を耐え凌いで後半の勝負へ。選手らの経験値、クロアチアがブロック打開力を鑑みても現実的な方針かなと。特にクロアチアは野戦には強いが攻城戦は苦手そうなんすよね。身長193cmの巨漢FWペトコビッチを入れてきたら話は別なんだけども・・・

とにかく日本は自陣のゴール前、そしてバイタルエリアのスペースを消さないとならない。ここぞの決定力がクロアチアにはあるので、いかにゴール前フリーでシュートを打たせないかが重要である。あちらさんはフィニッシュさえ簡単に打たせなければ火力自体はそこまでな印象なので、
とにかく自陣PA付近ではタイトに寄せることを徹底!
モドリッチの理不尽砲は要警戒!!
コヴァチッチには打たせても最悪OK!!(血の涙を流す)

後半に浅野&三笘投入でヒャッハーすることは確定してますから。 彼らと心中するのは運命なんですよ。綺世が出ることなんて複数失点しない限り望めそうにもない(吐血)

〇クロアチア

 クロアチア最大の強みは中盤のゲームメイクであり、ペリシッチやクラマリッチといった一撃を仕留められるアタッカー陣。守りよりも攻めのチームなのは確かだ。中盤を経由してアタッキングサードまで侵入し、フィニッシャーに良い形で渡してゴールを狙っていくスタイルは日本戦でも同じなはず。

良くも悪くもメンツは固定気味なので、負傷離脱とかスクランブルがない限りはスタメンも大きくイジらずにやってくるでしょう。ただそのせいで後半足が止まり始めるのも確実なので、クロアチアにとっては前半で先制できるかはかなり大事。スタートから仕掛けてくる可能性は高い。

日本が後半三笘を入れてくるのは100%だと思うのだけれど、そこの対応を最後までユラノビッチに任せるかがダリッチ監督采配の見せどころ?個人的な予想は、疲労度具合によってはDFスタニシッチ(バイエルン・ミュンヘンの右SB)の投入してくるかも?スピード対応自体ならユラノビッチのが良いかもなので、逆の起用もあるかもっすね。スタニシッチはフィジカル、技術、戦術理解度を併せ持つと評判。パヴァールの代役をクラブでは務めているんですってよ。リース・ジェームズ復帰するまでチェルシーに貸してくれよ(唐突な威圧)。

 左CBのグヴァルディオル(バットマンのフェイスガードしてる人)は現在市場でも大人気の20歳。守って良し、左足フィード良し、リーダーシップ良しと既に完成形に近いライプツィヒ・ブランドの超人気銘柄。なんで紹介したかって?チェルシーに来そうだからですよ。ちな今夏の移籍市場で9000万ユーロで獲得を打診してフラれたものの(なんでやヴェルナー返したやろ!!)、なんか次の夏に来る条件で合意間近だとか。流石ボーリーさんっすね!!てか冬から来てくれないと負傷者多すぎてヤバいんですけどね!!

個人的に見てみたいゴリ推し森保JAPAN

あ、これ妄言なので飛ばしてもらっていいっす。 

 個人的に見てみたいのが、前からプレスをハメて押し込みぶん殴りにいくスタイル。中盤3枚をマンツーで当てて、前田殺法(猛追プレス)でエラーを吐かせてショートカウンター。クロアチアの中盤はお世辞にも守備向きの人選ではないので、彼らをとにかく不得意な肉体労働を強いらせる。カウンターの先陣を担うペリシッチは「ちゃんと」バックライン付近までプレスバックするので、そのまま相手陣深くにしまっちゃいましょうね~(唐突なしまっちゃうおじさん)。

ぶっちゃけプレスがハマらないと前半から大量失点して爆死する可能性も高いので、これは非現実的すぎますよねはいわかってますよそんな顔しないでください泣きますよ。でも見てえんす。クロアチアの自陣に押し込まれた守備に脆さがあるのは事実なんでね。

総括

 日本贔屓抜きにしても、勝ち上がるチャンスはありそう。確かにクロアチアは前回大会も苦しみながら粘り強く勝ち抜いていった猛者であり、その経験値は大きい。とはいえ、ドイツやスペインに勝って(コスタリカ戦?よく聞こえませんね…)勢いに乗っている日本としてはこれ以上ない自信を以て戦えるはず。歴史を変える準備は整った。

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