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専門家っていいな

グッバイジェネラリスト
ハロースペシャリスト

突然だが私は「国内旅行業務取扱管理者」という国家資格を持っている。
こくないりょこうぎょうむとりあつかいかんりしゃ
ちゅうしょうきぎょうしんだんし
あいてぃーすとらてじすと
正直文字数と言いにくさであればダントツに勝ち組なのである。

取得した経緯は、会社の新事業に取り組むために必要となったためなのだが、
新事業というものはうまくいくことの方が少なく、今は廃止となっている。
どんな資格かというと、
いわゆる旅行代理店などで旅行を手配したり募集したりする時に、
1事業所に責任者として1人以上在籍していなくてはならないという資格だ。
厳密にいえば、旅行業を行う際は会社としての申請も必要であり、
第一種〜第三種まで3つに分かれる。
海外旅行まで取り扱う(手配・募集)が第一種
国内旅行まで取り扱う(手配・募集)が第二種
手配旅行及び隣接する都道府県?市町村区?の募集旅行が第三種
確かそんな決まりだったような気がする。
もう一つ厳密にいえば、
海外旅行を取り扱うには国内旅行業務取扱管理者の上位資格である、
総合旅行業務取扱管理者の資格が必要となる。

まぁ、会社として範囲に応じた申請を行い、範囲に応じた管理者を置くことで
旅行業を営むということができるということだ。

旅行会社に勤めていれば、この資格は役に立つのかもしれないが、
現状この資格がめっちゃ役に立つということはない。
しかし資格というものは本人に付与されるものであるので、
生きていく中でいつか役に立つことはあるのかもしれない。

そんなわけであまり資格の優位性や価値を感じたことがないのだが、
資格は差別化の源泉になる事例を色々と感じるようになった。

分かりやすい話でいえば、医師や弁護士。
同じ国家資格でも専門業務を持つ資格がある。
つまりこれは、この資格を持っていないと業務ができないというものだ。
強い、強すぎる。
医者の競合は医者なのであって、
マクドナルドのバイトが異業種参入してくることはない。
しかし医師になるには医学部に合格できる学力と6年間という時間、
そしてとんでもない学費を払う必要がある。

私のようなポンコツ兵は到底そんなことはできないのだが、
できる限りの勉強は一生続けていきたいと思っているのだ。

資格を持っていないとできない業務がある。
これはそういう仕組みなのだから仕方ない。

アートの世界はどうだろうか。
天才と言われているアーティストたちは、
国が認定した芸術家の資格など持っていない。
そもそも芸術の認定基準を決めることなどできないのである。

国家資格取得者も芸術家も、どちらも専門家であることは間違いないが、
どうせ専門家になるのであれば、芸術家のような道をいきたい。
自らの力で自らの専門性を世間に認めさせるような存在でありたいのだ。

今後私はいくつかの資格を取ることになるだろう。
だがしかし、あくまでそれは知識なのであって、
資格自体が専門性を持つわけではないということを肝に銘じておかなあかん。

医者はたくさんいるが、その中で名医と言われる人は少ない。
名医はきっと、そういうスタンスで専門性を高めてきたから名医なのだ。

肝心なのはどの道を行き、どう極めるかなのである。
絞り出し絞り込む時期がそろそろ来ているのかもしれない。

"全ぬっ空 ANA'L"にでも行ってスッキリすれば答えは見えるのかもしれない。

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