性にとって大切な情報は「性的」である
ググッときた言葉。
ググってもきた言葉。
性にとって大切な情報は性的である。
当たり前じゃんと思うけど、そこはかとなく哲学的な匂いを感じる。
事の発端は性教育Youtuberのしおりーぬ(大貫詩織)さんのチャンネルが、
「性的満足を目的とした性的なコンテンツの発信」と見なされ、
収益化停止されてしまったというニュースを見たからだ。
しおりーぬさんのチャンネルは知らないが、
助産師・看護師であり、性についての正しい知識を伝えることを目的として
Youtuberとして活躍しているそうだ。
そのチャンネルがある日突然、
Youtubeガイドライン違反として収益化停止の措置を受けた。
「性的満足を目的とした性的なコンテンツの発信」とみなされた。
Googleのガイドラインは下記のようになっているらしい。
性教育については「教育、ドキュメンタリー、科学、芸術が主な目的で、必要性や脈絡がある限り、ヌードも許可されます」とし、例えば、「乳がんに関するドキュメンタリーは適切なコンテンツと判断されますが、性的満足のためにそのドキュメンタリーから抜粋したクリップを投稿した場合はその限りではありません」
しおりーぬさんのチャンネルは、れっきとした性教育のチャンネルだった。
つまりGoogle側はチャンネルの内容を誤認し、
性教育目的ではなく性的満足目的だと判断したことになる。
現在はそれが偽りだったことを認め、収益化機能も復活しているようだ。
「性」と「教育」は分けて考えられがちですが、性にとって大切な情報は、「性的」であり、かつ「教育的」であるものもあると思うんです。(全文)
性というものは非常に難しい部分がある。
性的嗜好、つまりフェチというものが存在する。
世の中には様々なフェチが存在する。
私が肛門フェチだということは、
私のブログを読んでいただいている方には周知の事実である。
もしかすると、健全な性教育のビデオで性的欲求を満たすような
おフェチさんが存在するかもしれない。
かなりきわどい部分に触れているが、アリエル話である。
有名な画家が描いた裸婦に性的な何かを感じる人が世の中には必ずいる。
それと同じことだ。
Youtubeには毎日相当数の動画がアップされている。
それをガイドラインに沿っているかどうかチェックする必要があるが、
当然人力で行なっているわけではなく、解析アルゴリズムが存在するはずだ。
性と性教育という線引きがしにくい境界にアルゴリズムが対応しきれず、
誤った判断をした。システム的に言えばそういったエラーとなる。
しかしシステムがエラーを出すのはある意味当然なことだと感じる。
システムを設計するのも、Youtubeを視聴するのも人間なのである。
性的嗜好が全くない人間など存在するだろうか。
性と性教育の線引きをしたところで、全員が納得することなどあるだろうか。
これは終わりのない議論だ。
ネバーエンディングストーリーだ。
技術が進歩していった末には、
人間に不可能だった線引きをコンピューターが定義する時代が来るかもしれない。
合理的に考えれば、グレーな部分は一切残さないべきなのだ。
しかしグレーの中で生きているニンゲンとしては、
少しザンネンなことなのである。
いやそもそも、コンピューターに性欲はないではないか。
性欲がないコンピューターに性と性教育の境界を定義などできるわけないのだ。
性的嗜好が全くないプログラマーがいたとしたら、
即Youtubeに採用されるであろう。
しかし私は性的嗜好の数を世界一持っている男として、
ギネスブックに登録されたいのである。
ゆえに、Youtubeへの就職はノーセンクスなのである。
<一部引用>HUFFPOST
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