ランチは一人でカレーだな
9時に出社して
10時半にはそう決めていた

お昼の合図がなった瞬間に席を立ち
歩いて有名カレーチェーン店に向かう
昼休みに少し歩くと
頭がスッキリする気がする
センクスのオキニスタイルである

カレー屋に入ろうとすると
聞き覚えのある声で名前を呼ばれた
同じ会社の20代ギャル2名だった
偶然同じ店に来たようだ

せっかくだから一緒に食べようとなり
席に着くや否やギャルズは
店内に響くレベルの大きな声でこう叫ぶ
ごちそうさまでーす！！！

ウェイウェイウェイ
色々なことがおかしい
ここはキャバクラなのだろうか
いやカレーチェーン店である
そしてご馳走様ですという言葉は
このタイミングで
そして君達の方から言う言葉なのだろうか
そしてその声量は意図的なのだろうか
周りに聞こえている時点で
センクスがこれを拒否したら
ケチンボおじさん
ソチンポおじさん
そういうレッテルが貼られてしまうだろう

それとも彼女たちは
その手のプロなのだろうか
このスムーズな身のこなしは
素人のそれではない
今まで多くのおじさん社員が
この手口の犠牲になってきたのだろう

しかしここは奢った方が得策である
センクスブランドに
さらなる磨きがかかるかもしれない

若手社員が美味しそうにカレーを食らい
午後も仕事を頑張れるのであれば
それでいいんジャマイカ
そんな気さえしているのである

カレーを食べ終わる頃には雨が降っていて
車できたギャルズはセンクスを乗せてくれた
さらには夕方にコーヒーまで買ってきてくれた
ああ奢ってよかったな
心からそう思っちゃうセンクスは
チョロいおじさん代表なのかもしれない

チョロチョロ
チョロマカシーテレマカシー！