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先週のInsurtech関連ニュース

①衆安保険(オンライン保険)とGrab(ライドシェア)が合弁会社を設立




衆安といえば航空遅延損害保険で有名ですが、その商品開発がとにかく凄い。既存の保険会社では考えられない方法です。

日本の保険会社では
商品作成→レギュレーション対応→システム構築→オーソリゼーション対応
なんてことを縦割りで行いますので、商品企画から気の遠くなる時間を経てローンチされます。ちょっとしたアップデートでさえ、半年近くかかります。。

今回の内容は、
①衆安科技がアジャイルに商品開発できるプラットフォームを提供
②東南アジアで1億3千万超のダウンロード数を叩き出すGrabのユーザ―ベースを提供
③既存の保険会社(今回はChubb)が保険商品を提供
⇒まだ保険に加入してないユーザーに対し、スマホなどのモバイルを通し保険商品を提供

このプラットフォームを今年初頭にシンガポールでサービスを開始し、その後 他の都市でも展開予定。数百万人の保険未加入ユーザーにスマホを通しアクセスするという計画です。


②滴滴出行(ライドシェア) 保険商品を発売へ

またまた、ライドシェアです。しかも、前述のGrabとはユーザー数が桁違い。2017年末時点で同社のライドシェアサービス利用者は4億5000万人、利用回数は74億3000万回に達した。(引用元:https://36kr.jp/17195/)

このとてつもないユーザーに保険商品を提供する。それだけでも、ワクワクできる中国が羨ましい。。
医療保険や自動車保険、旅行保険、資産運用などコモディテイ化された商品から始めるそうです。


③SBIとWeFox(保険プラットフォーム) 新会社設立

ユーザーへの接触方法がよくわからないです。
①SBI証券(2018.3現在 426万口座)、②住信SBIネット銀行(2018.9現在 337.4万口座)、SBI生命(2017.3 保有契約5,542億円)

上記①、②のユーザーに対し、メールで反響をとる営業になるのかと推測します。あまりユーザーに革新的な体験は望めないし、新会社が儲かる気が。。個人的にはします。
日本国内というローカルマーケットだけでなく、東南アジアなんかも視野に入れてるとおもいますが、イメージが湧かない。私の発想が貧相なだけだと良いです。WeFoxの概要は下記リンクがわかりやすいです。


最後に

①、②の記事は書いていて面白かったです。日本では、東京海上日動と日立が提携のニュースもありました。日立の矢野さんが絡んでいれば面白いかな~と思ったり。

日本の保険業界は金融庁のオーソリゼーションが厳しいと聞きますが、そんな事で消耗してる間に、海外のライドシェアにあっという間に、ユーザーを奪われないよう準備しないといかんな。と思います。特に、ユーザーにどんな体験をしてほしいか考えます。。

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