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はじめて花を生けてみた話

以前彼と伊豆旅行に行ったときに思い出作りにガラス工房で作った一輪挿し。色合いから模様、サイズまで私好みにした私だけのこだわりを詰め込んだもの。

私はずっと部屋に花がある生活に憧れていてた。
なかなか気にいった一輪挿しに出会うことができずにいたので、この機会に作って花を生けてみようと思った。

完成した一輪挿しが届いて、手始めに家の庭に生えているシロツメクサやハルジオン等の野花を生けてみた。
可愛らしくて素敵だったけれど、何か物足りない。
そこで「次は花屋で買った花を生けてみようと思う」と彼に完成した野花入り花瓶の写真をLINEで送ってみたところ、「今度花屋で選んであげる!」と言われた。
私は自分で花を買うつもりでいたから予想外だった。

黄色とオレンジで明るいイメージに

前に彼と花屋vs野花論争をしたことがある。私は可憐に咲く野花も好きだけれど、ダイナミックで非日常感がある花屋の花の方が心が躍るし前向きな気持ちになれるから好き。一方彼は根っこが切り取られている花屋の花よりも野花の方が生命力があって断然良いとのこと。そんなわけで、彼から花屋に行こうと提案されるとは微塵も思っていなかった。

そもそも奥手なタイプでおしゃれな花屋になんて到底入れない人。そんな彼が花屋で「センスを発揮するんだ!」と一生懸命選んでいる姿を見た時、なんだかとても嬉しかった。
「自分のために選んでくれた」その気持ちだけでも嬉しくてほっこりあったかい気持ちになった。
正直花の種類は何でもよかったけど。(笑)

選び終わった後、1つ1つ選んだ理由を教えてくれながら花束をプレゼントしてくれた。
自分のこだわりポイントを説明してる姿が活き活きしていて、見ていてとても楽しそうだった。
ただ思い描いた花がなかったらしく、またリベンジしたいと意気込んでいたので、これはしばらく続きそう(笑)
私たちの新しい楽しみが増えた。

そして帰ってからは私のセンスを発揮する番。
バランス難しいなーなんて思いながら生けてみる。
色合いは良い感じ。花を合わせてみたらイメージが湧いて何とかなると思ったけれど、なかなかそうもいかない。
それぞれ高低差をつけたり、茎を切る長さがなかなか難易度高いなと思った。
試行錯誤を繰り返し、左右横の広がりをポイントにしてみることにした。
そして第一号の完成した。

第一号

花があるだけで部屋の中がぱっと明るくなった気がした。
心が晴れ晴れしてなんかいい!
アップルミントがあるので爽やかなミント臭が香る。
これは楽しいと思った。

早速出来上がったものの写真を撮って送ってみる。
初めてにしては悪くなかったかもと話しつつ、一輪挿しだからでっかい花一輪の方が良かったかもねという案も出た。
今度はどうしようとああだこうだ話すのも楽しい。

2日に1回水を変えながらなんとか2週間持った。
花がしおれて始めたので、初めて花をもらった記念にドライフラワーにしてみることにした。
果たしてこの暑さでドライフラワーが完成するのか疑問だったが、ひとまず吊るしてみた。出来上がりが楽しみだ。
そしてアップルミントの香りは健在。

ドライフラワーになりかけの段階

お互い1人ではできなかった体験・気づきが一緒にいることでで生まれる。私1人では花を花瓶に飾ってみようとも、ドライフラワーを作ってみようとも思えなかった。花のある生活の素晴らしさを実感することもなかった。

彼と一緒にいると次はどんなことを知れるのかな、何が起こるのかなと楽しみで仕方ない。
そして私はこの花瓶を見る度に、花を選んでくれたときのこと、旅行のことをきっと思い出すだろう。
いつもありがとう。


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