自己肯定感という名の罠
自己肯定感とは
自己肯定感高いですか?
昨今よく聞く「自己肯定感」という言葉。心理学の領域で継続的に高い注目を浴びている概念であるが、数値化されているものでもなくその定義はまだまだ定まってはいない。
本屋に行ってもインスタ開いても「子供の自己肯定感を高めるには」「自己肯定感を上げるためにやること」などのタイトルが星の数ほど溢れている。でも、子供をただただ褒めればいい?自己肯定感を上げるためにやる事をやめたらまた下がるのでしょうか?
なぜ今日本に「自己肯定感」という言葉が溢れているのか。国際比較を見ると、日本人の謙遜する文化背景があるとはいえ圧倒的に満足度(自信)が低い。このままだと仕事や勉強で日本から海外へ出た時に現地でやっていけないのでは。。。。
自己肯定感を高めることを目標にしない
周りの人がいくら褒めても結局自分が自分自身のことを信じられなければ何かに挑戦することはできない。よく日本人と比べて海外の人たちの自己肯定感が高い理由は、相手が子供だろうと大人だろうと失敗しても挑戦することが讃えられるし、人と違う事が褒められる。街でもどこでも素敵な服を着ていたら知らない人に褒められる。そこに他意はなく、とにかく素敵と思ったことを素敵だねと言葉で伝える。お気づきだと思うけど日本とまるで逆なのだ。自己肯定感を高めるために方法を探すのではなく、この環境で結果的に自己肯定感が高くなる→何かに挑戦する意欲が高まる→失敗しても賞賛されるor成功しても賞賛される→また新しいチャレンジができるというループができてくる。「自己肯定感を高めよう!」ではなく、結果的に自己肯定感が高くなり意欲的にチャレンジすることで自己効力感も得られるのではないでしょうか。
まとめ
個人的には自己肯定感と自己効力感のバランスが大事だと思う。自分で決めたことに挑戦し、困難を乗り越えながら実際できた時、それが本当の自信になっていく。ここからはちょっと精神論になってしまうが、この自己効力感を積み重ねることで困難や失敗を揶揄されても自分自身を信じて突き進んでいく力になっていくのではないでしょうか。それに人間短所があるのは当然で、成功体験だけでなく失敗も挑戦した証拠なので自信にしていい。
ちなみに私の周りにいる自己肯定感が高いと感じる人(ただの勘違いでなく)はそもそも自己肯定感など気にしていない。自己肯定感て何それ?美味しいの??という感じである。
・
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?