あやさん

フェミニスト。 好きなもの 花、静かなカフェ

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フェミニストはショートカット?

「フェミニストはショートカットだ」という文を見た。確かに、フェミニストとしてのエマ•ワトソンを思い描く時、ショートカットの彼女が浮かぶことが多いかもしれない。 フェミニストがショートカットにする気持ちが、私にはわかる気がする。それは、私が仕事の時にパンツスーツを好むのと一緒だと思う。スカートは女性のもの、という見方がまだまだ強い。その上、女性の正装はスカートというのが世間一般でいう常識らしい。女性だからスカート、というのはなんだかムカムカして抗いたくなる。もちろん動きがやす

    • 辻村深月「凍りのくじら」感想

      たぶん、高校生の時に初めて読んだ。辻村作品はデビュー作から読んでいた。今回読むのはおそらく2回目。大筋は覚えているけど、詳細は忘れている感じだった。主人公の理帆子がどこか(高校生の時の)自分に似ていて、親しみというのか、共感というのか、そういうのを感じて大好きな本だった。中高生の頃の私は、人より勉強できたし、頭がいいことを自覚してた。勉強できて、先生にも頼りにされて、所謂優等生だった。本を読むのが大好きで、その日に買った文庫本を3冊ぐらい一気に読んでしまうこともあった。だから

      • こころをまもるもの

        心に余裕がある時にしか、本は読めない。集中できないし、頭に文字が入ってこない。小説は、それよりさらに心に余裕がある時にしか読めない。文字の羅列を読むわけではなく、そこにある世界を頭の中で再現しないといけないから。 学生の頃はあんなにたくさん読んだ小説を、働くようになってから全く読めなくなったのは、だから、必然なのかもしれない。そして、仕事を休むようになってからまた、小説を読めるようになったのも。 学生の頃は、小説を読まないと、自分の心がすり減って行くような気がしていた。何

        • 一緒に食べることは家族になること

          ほとんどの本とは1度きりで、あまりもう一度読むということはしないのだが、何冊かだけ、大切に、繰り返し読んでいる本がある。その1冊によしもとばななさんの「キッチン」がある。有名な作品だと思うので、知っている人も多いと思うが、冒頭部分の簡単なあらすじだけ、、、 幼い頃に両親を亡くし、祖母と暮らしてきたみかげ。その祖母を亡くして、本当に1人になってしまったと感じた時、1つ歳下の青年とその母親との奇妙な同居生活が始まる。 正確には第1部が「キッチン」で、第2部は「満月ーキッチン2

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          音楽の力

          夫とは音楽の趣味が合い、それが仲良くなったきっかけでもある。付き合い始めた頃から、お互いが好きなバンドのライブに一緒に行っている。職業柄、コロナのことが気になって、ここ数年は行けていなかったが、コロナ禍も少し落ち着き(というより慣れ?)、この前久しぶりにライブに行ってきた。コロナ禍でのライブがはじめてだったので、みんなちゃんとマスクするんだろうか、とか、本当に声を出さずに楽しんでいるのだろうか、とか、マナーが悪い人がいたらどうしよう、とか、私はちゃんと楽しめるのだろうか、とか

          音楽の力

          高校時代の家庭科の先生が教えてくれたこと

          私は学校の先生をしているのだが、自分なりにいろいろなルールを持っている。その1つに、子供のことを全員「さん」付けで呼ぶ、というのがある。非常勤講師をしていた時から、そうしようと思ってずっとそうしている。一部、「男の子を『さん』で呼ぶのはなんか変」と笑ったり、からかったりしてくる子もいたが、ほとんどの子供たちは何にも言わずに受け入れる。子供たちの方が柔軟で、疑問にも思っていない子がほとんどかもしれない。どちらかといえば、大人の方が厄介で、職員室で男の子のことも「さん」で呼ぶと、

          高校時代の家庭科の先生が教えてくれたこと

          甥っ子が産まれて感じること

          私は学校の先生なのだが、正直、子供はそんなに好きじゃないと思う。周りからの客観的意見を聞いていないのでわからないが、個人的にはそう思って生きてきた。その1つの要因として、教育大にいたら周りにたくさん子供が好きという人がいて、教員採用試験の面接練習なんかでも、志望理由として、「子供が好きだから」と、キラキラした笑顔で、自信を持って言い切れる人がたくさんいて、私はそこまで言い切れないなと思ってきたというのもあると思う。街中で赤ちゃんや小さい子供を見かけたら可愛いなと思うし、高校生

          甥っ子が産まれて感じること

          ランドセルの色と多様性

          午前6:30。NHKのニュースを見ながら朝食を取っていると、子供たちの「ありがとうございます」という声が聞こえてきた。ある市では、保護者の経済的負担を減らすために、毎年、新1年生にランドセルをプレゼントしているらしい。画面に映る子供たちはみんな笑顔でランドセルの入った大きな箱を受け取っている。その嬉しそうな顔と小さな体で大きな箱を抱えている姿を見ていると、朝からとても心が温かくなった。それと同時に「色は?ランドセルの色はどうなっている?」という、鋭利な疑問が飛び出してくる。

          ランドセルの色と多様性