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noteの創作大賞企画に合わせて、昨年・今年とショートショートを書きました。(昨年はショート…
機内の照明が落とされる。 私はそれまで眺めていた機内プログラムの映画を終了して、ヘッドホ…
「次の方、どうぞ。」 私の声とともに、静かに扉が開く。入ってきたのは20代くらいに見える…
美雪には、学生時代からたいそう渋い趣味があった。 いわゆる「お香を焚く」というもので、は…
都心で一人暮らしをしている茜は、週末に開催されたファーマーズマーケットを訪れた。 自分た…
「昨夜は風が強かったなぁ……」 そう呟きながら作務衣に着替えると、社務所を出て境内を歩く…
抱き締めると、彼女の金色の髪が柔らかく俺の頬をくすぐった。 彼女からは、お日様のような甘い香りがする。 「そうた」 俺の名前を甘えるような声で呼びながら、彼女も俺の身体に腕を絡ませて・・・・・・やおら背中や脇腹をくすぐってくる。 「やめなさい」 こそばゆくて、思わず背中で悪戯を始めた彼女の手を掴んだ。 「雰囲気、台無しだぞ。。。」 「ごめんごめん」 彼女は謝りながらもちっとも悪びれず、面白そうに笑っている。その笑顔はまるでおひさまに愛された天使のように眩しいのに、
「ねえねえ、おかあさん!」 庭に花の苗を植えている私の横にしゃがんで、私の真似事をしなが…
1、ドクダミ茶 窓の外から、パタパタと窓硝子にあたる雨の音が聞こえてくる。 ソファの上で…
「ご飯食べに行かない?」 今春新しく職場に配属された後輩の女の子に、そう声をかけた。 「…