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続テルマエ・ロマエ 1

■ 感想

「続テルマエ・ロマエ 1」ヤマザキマリ(集英社)P196

時は紀元158年。アントニヌス帝の統治下となり20年を迎えたローマ帝国。大きな戦争もなく平和が保たれていた。

そんな時代の中、もやもやとした想いを抱く男…ルシウス!派手さが売りとなっている近頃の浴場に不満を募らせていた。ルシウスとさつきの子供・マリウスには「もうオヤジはローマに求められていない、発想もエネルギーもない」と言われてしまうルシウスの現状。

浴場技師としての意欲をすっかり失ってしまった原因は、さつきが突然姿を消してしまったからだった。息子は温泉を通じて時間も場所もワープすることを信じてくれず、さつきは家出ではなくどこかに飛ばされたなんて荒唐無稽な話には聞く耳を持たない。さつきは消え、温泉もうまくいかず、息子とも不和…。

成す術もなく途方に暮れるルシウスだったが、湯に浸かっていると…20年ぶりの平たい顔族!川端康成が登場したり、ルシウスがカタコトながら日本語を学ぼうとしていたり、新たな展開にわくわくしていると、温泉の神「QUOBODAISI( 弘法大師)」クォボーダイシ!なにわ男子的でいい。

平たい顔族の温泉文化に深く関わるクォボーダイシに会いたいと熱望するルシウス。え、弘法大使出てくるの!?さつきは元の場所に辿り着いているのか。息子も温泉を通じて平たい顔族の地へとやってくるのか。鉄蔵さんは、ハナコは元気なのか。

より古い時代へと飛び、弘法大使に会える日はくるのか。気になる点だらけで続きが歯ぎしりする程待ち遠しい。クォボーダイシとルシウスにサチアレ!

■ 漂流図書

■古代ローマ解剖図鑑

古代ローマの始まりから五賢帝、ポエニ戦争、ヴェスヴィオ火山噴火と帝国の終焉までの2000年史と共に、知っておきたい重要人物や出来事がコンパクトにまとめられた解剖図鑑。

市民の生活と文化、女性の暮らしと教育なども興味深くて楽しみ。

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