フェミニストは女王蟻の夢を見るか

フェミニズムって、なんか難しそうじゃないですか。それに、なんか霧みたいにモヤってしていて、とらえどころが無いというか。鵜呑みにしたら痛い目に遭いそうというか、違和感というか。

◇プロローグ

わたしは、フェミニズムって、美しくて優しい思想なのかな?って思っていました。女の子だって望めば大学進学ができる、就きたい仕事にだって制限されない、男女が尊重しあって楽しくて前向きな家庭生活が送れる、そんなステキな考え方。

でも、調べてみると違うんです。マルクス主義フェミニズムに代表される様に、女性の権利拡大のお話なんです。男性と女性の利権争いなんです。
(正確に言うと「女王の利権総取り」のお話です)

◇フェミニズムは反逆者の物語

それに気付いたのは、韓国のフェミニズム本と帯の上野千鶴子さんのコメントを見た時でした。

私は自分のパイを求めるだけであって、人類を救いにきたわけじゃない。
男に伍して男が独占したパイを奪おうとしたキャリアウーマンの、家父長制からの脱洗脳の闘い。ほんとうはパイのレシピを変えなきゃいけないんだけど。※推薦 上野千鶴子氏

同じ様に困っている他の女性の為ではなく、ただただ自分の分け前を他人から奪うだけの考え方。

もしかしたら、これが、フェミニズムの本質本音なのかもしれません。持たざる者の反逆の物語。

フェミニストさんを見ると、家庭環境や、経済環境や、家族愛に恵まれていない印象を受けます。そして、父親嫌い、男性嫌いな感じもします。

◇フェミニズムとは

フェミニズムは、持つ者と持たざる者の闘いで、男性からの解放と、女性による占有のお話です。

例えるなら、過去は、上の階に男性が居て、下の階に女性が居る構造で、女性は大学に進学出来ない、好きな仕事をすることも出来ない、男性の三歩下がって歩く、女性は家庭に入る、女性は男性を支える、そんな時代だったのだと思います。

今はどうでしょう。国の方針が変わり、人口減の中、女性も労働者としてGDPに貢献してもらう必要が出てきて、法律が変わり、罰則規定が設けられ、企業の制度改革も加速。20年以上も前から。

簡単に言えば、フェミニズムとは、上の階に居る男性の半数を下の階に下ろし、女性の半数が空いた上の階に登るという事。ここまでは当たり前。男女平等機会均等は国策"だった"のですから。

でも、フェミニズムはそこで終わらないんです。強い女性が弱い女性からも搾取して、その状態を継続することがフェミニズムの最終目的の様な。

革命で、貴族を倒して労働者の国になったのに、今度は上の階の同志が下の階の同志から搾取し制御する。歴史を見れば明らかなのですが…

現代においても同様の事例がある様です。女性が女性を搾取する。フェミニズムは理想郷なのかなと思っていたので、ちょっと残念な気がします。

◇ 平成31年東京大学学部入学式祝辞

それが顕著に現れたのが、平成31年東京大学学部入学式での上野千鶴子さんの祝辞です。

フェミニズムの集大成とも言える名演説ですけれど、不用意にフェミニズムの素性を世間に晒してしまったところが最大の失敗かと思います。

読んでみて、なんかモヤっとしませんか?ストンと腑に落ちないというか。言いくるめられているような感覚。そう感じた方は鋭いと思います。

◇祝辞で何があったのか

演説のプロローグでの、上野さんの統計データ云々はブラフの類。何故なら「統計は正しい、故に私の解釈も正しい」と主張しているからです。

本来、データの解釈は人それぞれです。それに統計データの加工次第では印象操作も可能です。初っ端から飛躍というか暴走しています。上野さんは自分の言ったことに責任を取らないという方なので、そのまま鵜呑みにするとお腹壊します。

◇大学進学は社会の問題ではなく家庭の問題

講演にあった、お家での性差別のお話し。

「息子は大学まで、娘は短大まで」でよいと考える親の性差別の結果です。

もしかしたら上野さんの学生時代は性差別と思われるケースが少しはあったのかもしれません。

昔は貧しさ故に、兄は大学へ進学し、弟妹は高卒で働きに出る。姉は大学を諦めて短大に進学し、弟に大学の道を譲る。教育ローンも無く、奨学金も限られる、そんな時代だったと聞いています。

でも、進学は、個人の能力と家庭の事情、家庭の教育方針と経済力が大きく関ります。それぞれのお家の問題なんです。他人が揶揄していいわけがありません。あの家は性差別的だとか等々。

今時の親なら愛する娘にも、本人が望むのであれば高等教育を受けさせたいじゃないですか。もしくは、専門学校に行きたいという娘に、頼むから短大だけは行ってくれ、とか。男性が苦手で共学が嫌なら女子大でもいいよ、とか。

性差別的な親の特異な例を上げて、東大だけではなく、それが全体の進学率に直結している様な拡大解釈をして、家庭の事情を社会の問題であるか様に、人々を幻惑する論調は問題と思います。

◇演説者は民衆を魅了し扇動し、破滅へと誘う

そして演説は続きます。
めんどくさいので端折ります。

先にロジックを説明すると、この演説はイエス話法が使われています。簡単な設問を続けてイエスと言わせ続け、最終的な事柄にイエスと言わせるテクニック。営業で使うと後々トラブります。

例えば、ボクは貴女の息子です。イエス。会社のお金に手を出しました。イエス。このままでは会社を解雇されます。イエス。だから500万円を口座に振り込んで下さい。イエス。という手法。

上野演説は、女性に不利な入学試験がありました。イエス。女性の進学率が低いのは性差別的な親が原因です。イエス。東大男子はモテますが東大女子はモテません。イエス。何故なら東大女子が評価されていないからです。イエス。東大男子が私大女子を性的に屈辱した事件がありました。イエス。それは東大男子が私大女子を馬鹿にしているからです。イエス。東大には私大女子しか入れないサークルがあります。イエス。それは東大男子が東大女子を馬鹿にしているからです。イエス。(中略)フェミニズムは女が男の様になりたいという思想ではありません。イエス。弱者が強者になりたいという思想でもありません。イエス。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。イエス。(後略)

つまり、東大生は世界はフェミニズムの守護者たれ、ということです。たぶん、ここが本丸です。

ていうか…これ祝辞なんでしょうか。今の若い人たちって賢いから、速攻で演説者ググって、(ああ察し…)ってなったんじゃないでしょうか。

◇フェミニズムの消滅危機と生存戦略

理論上、男女平等機会均等になればフェミニズムは消滅する筈です。だって、フェミニズムはパイの争奪戦、男性と女性の利権争いなのですから。

社会的に男女平等機会均等になれば、女性だけ不公平な境遇に置かれていると主張できません。不遇なのは本人の自己責任ということになります。

諸外国の例を見れば、近い将来、日本も女子の大学進学率は50%を超えます。それに伴い、男子の大学進学率は40%台となり、高等教育において、女子は強者となり、男子は弱者となります。

生活の糧を得る会社においても、雇用機会均等、同一職種同一賃金、残業時間の抑制、36協定の遵守、男女を対象とした育児休暇制度等々、企業内での男女平等は整ったといえる状態と思います。

だから、フェミニズムは、恥も外聞もなく弱者のフリをする。フェミニズムを守れと主張する。

フェミニズムは、自分達は弱者だと主張し、公共の場で、アカデミックな場所で、入学式という御祝の席で、東大男子を悪者にして、東大女子は馬鹿にされていると煽って、東大女子お断りな私大女子だけが入れるサークルを潰そうとしました。

フェミニズムは、弱者(私大女子)の恋愛利権を縮小し、強者(東大女子)の恋愛利権を拡大しようとした訳です。例えるなら"女王の利権の総取り"。経済学的な視点から見ると、それがよくわかります。

◇疑問①

今回、フェミニズムの歴史とか文献とか、いろいろ調べてみましたが(マルクス主義と似てる…)て思ってたら、たまたまマルクス主義フェミニズムを見つけて、やっぱりそうなんだって思いました。

ですが、現在、フェミニズム(女性主義)は性別を越えた弱者の思想だと語り始め、ヒューマニズム(人間主義)に擬態化して存続を謀ろうとしています。

まるで、環境の変化に適応し、自己の存続の為に、形を変化させていくウイルスの様です。

もしかしたら…フェミニズムを思想とか考え方と捉えるのは間違いなのではないか?単純に形態とか生態として捉えるのが…正しいのではないか?

◇疑問②

アニメ攻殻機動隊2ndGIGの個別の11人事件では"童貞"がテロ発動の要因となっていましたが、久世の様なイレギュラーな発症もありました。

[イレギュラー発症の条件]
・ヒロイズム(英雄主義)
・偏執的探究心および行動力
・ルサンチマン(憤り・怨恨・憎悪・非難)

逆に、フェミニズムは"処女性"が発動の要因だと仮定すると、同様にイレギュラーなケースがあるのではないか?今までと違うのではないか?

最近のフェミニズムがヒューマニズムに擬態した様に見えるのは、イレギュラーなのではないか?

◇結論

世界各地で同時多発的に展開しているのも気になります。もしかしたら、人類の無意識的な総意なのではないか?神の見えざる手なのではないか?

もっと簡単に説明できないか、夢の中でいろいろイメージしてみたら、思い浮かびました。

"フェミニズム"は"蟻の生態系"とよく似ている。

そうなんです。メス主体の集団も、行動様式も、起こっている現象も、全て説明ができる様な気がします。自ら主体的に行動しているのではなく、実は何かに操られて行動しているのではないか?

🐜女王蟻:結婚意欲のある最強女子
🐜兵隊蟻:結婚意欲のない過激なフェミニスト
🐜働き蟻:普通のフェミニスト

蟻の生態。グロいです。①外敵と見なせば何でもかじり付くし、②働き蟻が卵産もうものならイジメたり卵割ったりするし、③女王は空中で交尾してるし、④交尾してるオスを食べたりするし。

推奨図書「パワー」も含め、フェミニズムの根底には加虐性がある様な気がします。もしかしたら、嗜虐性と言い換えてもいいかもしれません。

それに、人は悪くなると人を虐めることにしか興味が無くなる、と言いますけど…蟻の様な生態だとしたら…仕方がないコトなのかもしれません。

結論。フェミニズムは思想ではなく生態である。

何故そう思ったか、なんですけど、とあるフェミニストさんが『私はフェミニストを代表して発言しているワケではない。私を責めるのは間違いだ。』と、ツイートしてたからです。責任放棄?

つまり、文責という概念が無いんです。もしそうならbotやコピーロボットやペッパーくんと一緒です。無責任な人達と解釈することも可能なんですけど、何かの"流れ"に乗っているだけ?何かの"全体意思"に共鳴しているだけ?と考えた方がスッキリするかもって、わたしは思ったのでした。

◇改めてフェミニズムとは

今回、フェミニズムについて調べましたが、例えるならフェミニズムとは「死に至る病」なのかもしれません。絶望から生まれ、絶望に帰る。その群れはまるで崖へと走るレミングスの様です。

だから、フェミニズムは一代限りの哀しき徒花。

基本的にフェミニズムは専業主婦を許さない。
何故ならそれは男性への隷属を意味するから。

だからと言って、自ら家庭を創る訳でもない。
だからと言って、自ら子供を産む訳でもない。
むしろ子供を産むことは悪だと語りはじめる。

女王のフェミニズムは深層意識(無意識)
富者のフェミニズムはヒロイズム(理想)
貧者のフェミニズムはルサンチマン(憎悪)

簡単に言うと、フェミニズムは階層化していて、下層の貧者は憎悪や嫌悪感で動き、上層の富者は理想や正義感で動く。そして女王はフェミニズムを意識することなく、フェミニストと自覚することなく、その蜜を惜しみなく独占する。

だから、女王はフェミニストであると主張しないし、フェミニストとは思っていない。そして自身がフェミニズムの頂点にいることにすら気づいていない。そして結婚を機に巣を飛び出して行く。

フェミニズムとは思想ではなく、その"潮流"に無意識的に繋がり体現していく、例えるなら生態とか群れの様なもので、もしかしたら、そこに個人の意思や思考は存在しないのかもしれません。

最上階:知性も富もある結婚意欲のある女性強者
上の階:富者のフェミニスト
下の階:貧者のフェミニスト

この生態なら、この形態なら、戦争も革命も下剋上も起きないですし、合法的に人口を減らせます。食糧問題は解決しますし、今流行りの持続可能な社会の実現が早々にできるかもしれません。

だから、フェミニズムは、この時代の必要悪。

メスがメスを監視して種の数を制御・抑制し、下の階のオスを威圧・牽制し、優秀な雄雌同士を優先的に交配させる合法的で合理的なアプローチの様にも見えます。フェミニズムが優生思想とオーバーラップするのは、その為かもしれません。

また、LGBTQ+な方が語るフェミニズムについても説明可能です。大概、内容的に書き手さんの性自認等の混乱が見られ、何を言っているのかわからないのですが、論理ではなく、フェミニズムを補完する"生態"として観察すれば理解可能です。

リンクはしませんけど、もし興味があったら、下のキーワードで検索してみて下さい。

「Feminism isn't only women's」(フェミニズムは、女性だけのものじゃない)

じゃあ誰のもの?
もうおわかりですよね?

そうです、この世に生きる、みんなのものです。
(まわりまわればね)

◇フェミニストはどこで生まれるのか

最初、フェミニズムは不幸な家庭環境から産まれたのだと思います。怨念とか憎悪とか絶望とか。

でも最近は、感染して広がって行く様な印象を受けます。勿論、不幸な家庭環境から発生してくるケースもまだまだあるのでしょうけど。

だからフェミニズムは誘(いざな)います。幼気(いたいけ)な若い女性をフェミニズムに染め、フェミニストへと洗脳します。それは一部の大学で行われており、毎年、社会へと供給されています。

※大切なお話なので引用させて頂きました。

でも、洗脳される女性は洗脳されるでしょうし、洗脳されない女性は洗脳されないのでしょう。

問題なのは、大学教育において、逃げ場の無い生徒達に、自己啓発まがいの洗脳教育が行われ、被害が発生して、苦しんでいる人がいる、という実態です。ここは見過ごせない点だと思います。

今の時代、良妻賢母の教育が不要な様に、男女平等な今、女性学やジェンダー学は不要だと、わたしは思っています。百害あれば尚更です。

それぞれの家庭からお預かりした大切なお子さん達に洗脳実験をしていいワケがありません。まるでスタンフォード監獄実験の様です。必要悪とはいえ、洗脳するのはやり過ぎだと思います。

極論すれば、フェミニズムは女性への思想的避妊手法です。洗脳から目覚めた時、誰が彼女達の哀しみを癒すのでしょうか。誰が責任を取るのでしょうか。人口抑制の効果があるとはいえ、それを考えると、やりきれない思いが溢れてきます。

◇エピローグ

家庭内で母親にフェミニズム傾向があると、たぶんロクなことになりません。女の子は兄弟を馬鹿にするでしょうし、男の子は女性不審になる可能性が高まります。家庭が社会の縮図となります。

わざわざ嫌いなマスキュリズム(男性主義)な父親と同じ過ちを家庭で繰り返す必要はないと思います。

何故なら、家の中に新興宗教や政治思想を持ち込んではいけない様に、家の中にマスキュリズム(男性主義)やフェミニズム(女性主義)を持ち込んではいけないからです。当たり前と言えば当たり前なのですが。なんでわかんないんでしょう…ハア…

それに、子供の教育に主義や思想やコーチングなんてナンセンスです。自分の子供を人形やロボットやソルジャーにしたいのであれば別ですけど。

ただ、フェミニズムは政治的に大いに利用できます。敵対国の国力を削ぐとか、ダーティーなイメージをなすり付けるとか。現在、対タリバンのイメージ操作にも使われています。女性を虐げていると。女性をイジメる男性は信用無いですから。

相手に人道を説くよりも、非道となじる方が簡単で効果的。バカとハサミは使いようなのかも。

◇名状しがたき蛇足のようなもの

みなさん、たぶん幸せになりたいんですよね?できれば理解のあるパートナーと一緒に仲良く暮らしたいんですよね?それならとっても簡単です。

①自分のパンツは自分で洗う
②お腹が空いたら自分で料理する
③食事と掃除と買い物と趣味は一緒に楽しむ
④相方が忙しかったら手伝ったり肩代りする
⑤自立&豊かな暮らしをする為に共に働く
⑥独りの時間とスキンシップを大切にする

たったこれだけのことです。主義や思想なんて不要です。男女であっても、男男であっても、女女であっても、同じだと、わたしは信じています。

でも、これは庶民レベルでのお話。

成金ではない本当のお金持ちさんは、別の価値観や生活様式で行動している様な気がしています。

おしまい。

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