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リーディングシアター「四つの署名」観劇レポート



8月4日ソワレ公演 矢崎広さん×仲村宗悟さんペアの回を観劇

 ミュージカル『薄桜鬼』の土方歳三役で知った矢崎広さんが、シャーロック・ホームズをやると聞いたら行くしかないだろぉぉぉの感情でチケット取りました。
安心・安全・矢崎広の名は伊達じゃなかった。
ミュージカル『憂国のモリアーティ』ーOp.4ーで、「四つの署名」やったから、原作の四つの署名を見たかったので、とても嬉しい!
矢崎広さんは、ワトソンも担当するけど、個人的に大好きなシャーロックがよかったので、シャーロックの回のチケットを購入。

矢崎広さんのシャーロック・ホームズ

 最初の登場では、右手を左胸の前に置いてお辞儀→英国紳士だー!
コカインを吸う右手を椅子からはみ出してぐだぁーと足も投げ出した姿勢になる。
声が通るから、警察に指示を出すシーンや船で追いかける時の船頭に、「もっとだ!」、「もっと早く!」などの指示が強めにハッキリ聞こえるのが、場面を想像しやすくさせている。
台本を横にして手紙に見立てたり、ページを摘みながら手紙の素材、材質を調べたりと、台本さえもお芝居の小道具として使用。
椅子に片足を乗せて上半身を背伸び→屋根裏部屋の調査をしている様子を再現。
上半身を伸ばして、顔をきょろきょろと見回す。本当に顔だけ屋根裏部屋を覗いているみたい。
ほとんど台本見ないでセリフ言っていた。朗読だけどお芝居。
そこにシャーロック・ホームズがいるかのよう!
虫眼鏡で拡大するシーンは、エアーで持っている仕草
スモールを追いかける時の拳銃を後ろポケットに、エアーで座りながら入れていた。
拳銃を船の上から撃つシーンは、真っ赤な照明の中、真ん中ブロックの席だった私は、双眼鏡で目が合う中で撃ち抜いていただきました。(ありがとうございます笑)

ショルトー少佐も担当
亡くなる時のお芝居も朗読ながら、きちんと再現
右手を掲げて何かを指さして、バタリと手が落ちる。
この時、椅子から手が大きくはみ出していたり、足を大きく開いたままにしたりと、それぞれの登場人物によって座り方を変えていた。
シャーロックの時は、足を組むことが多かったな。
サディアスの時は、指先を口元に添えて震えながら、足も小刻みに揺れていて、落ち着きがない様子を再現。
話し方もおじいさんっぽいというか、震えつつもニタァとした笑みが入るような口調。
「 不可能を削除していけば、残るものがなんであろうとも、いかにありそうもなくても、それが真実に違いない  」
私の大好きな名言を広くんのシャーロックが言ってくれたことに感動。

仲村宗悟さんのジョン・H・ワトソン

 声でワトソンがどう動いているのか、何をしているのか想像できる奥行きのあるお芝居はさすがの一言。
忠実なるワトソン、まんまワトソン
メアリーに財宝を渡す時に中身が無くなっていて、思わず「よかった」と脱力するように手を膝に置いた。
愛した女性だからこそ、財宝目当てに相談に協力したと思われたくないから、財宝が無くなっていて喜んだと考えられる。
この時の仲村宗悟さんの笑顔の爽やかさといったら、晴れ晴れしていて、とっても眩しい。
これぞワトソン。光属性

スモールの声も担当
→全く声色が違う。ワトソンの柔らかい優しい語りかけるような口調から、ふんぞり返っている犯人の堂々とした野太い口調に!

犬のトビーも担当
→犬のモノマネ上手いね!
ふざける矢崎広くん。
シャーロック:「トビーお手!トビーお座り!」ちゃんと指示に従って、お手やお座りをする仲村宗悟トビー(笑)
世界に一つだけの花歌い出したよ
「No.「ワン」にならなくてもいい もともと特別なオンリー「ワ〜ン」」
ちゃんとワ〜ンって滑らかに歌うトビー。
シャーロック:「こっからもっと難しいぞぉ」「トントントントンヒノノニ」トビー:「ワン」
シャーロック:「ちょっと弱弱しいなぁ、お前ならもっとできるはずだ!」
「トントントントンヒノノニ」トビー:「トン‼️」
全力のトンいただきました笑
ハイタッチと握手をする2人

俳優の朗読と声優の朗読の違い

【注意】個人の感じ方のため、異なる考え方もあると思います。
 飲み物がステージにあるんだけど、広くんはカップを置く時にカチッて音が鳴ってしまっていたのに対し、全く音を立てずにカップを置く仲村宗悟さん。普段からマイクに音が乗らないように動いている声優ならではだと感じた。この違い面白かったね。
 俳優は椅子や台本、周りにある小道具や空間全てをお芝居の道具として使用する。朗読なんだけど、身振り手振りや身体を使った表現を取り入れて、耳だけではなく、視覚的にも観客に面白さや物語への没入感を与えている印象。

メアリー・モースタン
仲村宗悟さんと矢崎広くんどちらも担当
一幕は仲村宗悟さんがモースタン嬢を担当、二幕からは広くんが担当
仲村宗悟さんのモースタン嬢は、優しい物静かな雰囲気、可愛さもある。
矢崎広くんのモースタン嬢は、お淑やかな色気もある雰囲気。また、足を斜めにしていた。顔つきが役によって全く違うのは俳優ならでは。
→ここまで異なるのかと面白かった!

矢崎広くんがモースタン嬢を担当する前に、小ボケ発生(笑)
ふざけて甲高い声のモースタン嬢をやったり
仲村宗悟「もっと優しくてお淑やかな雰囲気だよ!」
今回、ボケとツッコミどっちも広くんが担当してた。

やっぱり、シャーロック・ホームズのお話は面白い!
是非とも円盤化希望です。

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