絵本作家・ライター 稲葉野々

新人絵本作家として活動しながらライターしてます。 自称・脱力系デストロイヤー。 探偵社…

絵本作家・ライター 稲葉野々

新人絵本作家として活動しながらライターしてます。 自称・脱力系デストロイヤー。 探偵社をはじめ、さまざまな職場で働いていたときの話や、絵本にまつわる話、日常エッセイ、漫画などをかきますよ。 文学やロックがすき。メンタルつよめ。

マガジン

  • エッセイ 〜ゆるっと生きる 人生舐めまわし日記〜

    人生舐めまわしている適当人間による脱力系エッセイや漫画です。 みなさんが前向きになれる、なんとなくやる気になるようなことが書けたら本望。

  • 絵本制作のまとめノート

    「一年間で絵本作家になる」目標を達成した私の、一年の過ごし方や絵本制作過程、絵本作家ってなにするの?ってことなんかをまとめてます。

  • 短篇小説 「女子と男子 30通りの出会い」

    さくっと5分以内に読める短篇小説です。 女子と男子の出会いだけをテーマに、ありそうでなさそうな物語を書いていきます。 出会って終了。物語の続きは、ご想像にお任せします。 アプリが主流になって出会い方の少ない時代だけど、いまでもきっと、奇妙な運命の出会いはあちこちに転がっているはず。

最近の記事

世界を獲った父の手をみて、自分の力で食っていくことを考えてみた

あまりにも唐突だが、父の手を見てほしい。 関節の骨がなだらかになっていてドラえもんみたいだ。とにかく丸い。 そして、親指は妙な方向にぐにゃりと曲がっている。 これは拳をグーの形に丸めると、ぴったり収まるように変形しているのだ。 なぜそうなっているかというと、拳を握った状態でバンテージを巻いて固定し、ぎゅうぎゅうにグローブをはめ、ミットやサンドバッグを叩いてきたせいだという。 父は一体何者なのか、ここまで聞いてなんとなく想像できたことだろう。 この手になった理由は、父が元

    • ミーハーな私が探偵社で働いてたときにワクワクしたこと

      私は大学を卒業後、新卒で探偵事務所に就職した。 志望動機は小説のネタになりそうだったから。 それと「稲葉野々……探偵さ」と言いたかったからである(バカ極まる) そう……まごうごとなきミーハー心があった。 というか、ほぼそれだけで新卒ブランドをあっさり手放し、就職を決めた。 そんな私が入社して「これって探偵っぽくな〜〜〜い???」と興奮したことを、少しばかり紹介していこうと思う。 1・相談室にある、心得もうこれは、見た瞬間に私のテンションぶちあがり案件だったんだけど、相

      • 山形に1週間滞在したらひょんなことから演歌デビューすることになった話

        「あれよあれよと言うまに」とか「ひょんなことから」っていう言葉は よく漫画や映画の冒頭説明なんかで使われているけど、 「おいおい、ひょんなことでそんなことになるわけないだろ」と思って今まではあまりピンときていなかった。 ひょんなことから宇宙生命体と付き合うことになったA子は…… あれよあれよと言うまに、気がつくと一国の姫になっていた みたいな。 そういう表現ってズルいなと思っていた。 ひょんなことなんて、ありえないのに。 だがしかし、実際、私も思いっきり使うことになる

        • 【最終話】夫が会社やめて起業しちゃった話【エッセイ漫画】

          第5話目、今回が最終回です! まだ読んでないよ〜っていう方は、短いお話なのでぜひ1話目からご覧ください! はい、ハッピーエンド!!! とはいえ、まだまだやること満載だし、全然収益化できていないんだけど、 これからが勝負だと思ってるので頑張ってもらいたい。。 夫が会社をやめて安定した収入が見込めないよってなったとき、ほんとに不安はなかった。 そもそもこのジャズステップスというジャズのレッスンサービスを作ったのも、夫がエンジニアだったからで、こんなことができる人ならまた復職で

        世界を獲った父の手をみて、自分の力で食っていくことを考えてみた

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        • エッセイ 〜ゆるっと生きる 人生舐めまわし日記〜
          9本
        • 絵本制作のまとめノート
          172本
        • 短篇小説 「女子と男子 30通りの出会い」
          0本

        記事

          【大公開】夫が会社やめて起業しちゃった話4【エッセイ漫画】

          サービスを運用していくためには、もちろん利用者がたくさんいないといけない。 そのためにはまず広告をだしたり宣伝活動をして認知を高めないといけないんだけど、 そうなると必要になってくるのは そう。お金!!!!! あたりまえのことなんだけど、いままでサービス開発に資金がいっさいかかってないので、ここで急にお金のことを考える必要がでてきたのだった。 銀行に融資をもらうとか、クラファンするとか、お金を集める方法はいくつかあったんだけど、自分たちの貯金を使う前から他人を当てにする

          【大公開】夫が会社やめて起業しちゃった話4【エッセイ漫画】

          【大公開】夫が会社やめて起業しちゃった話3【エッセイ漫画】

          【前回までのお話はこちら!】 https://note.com/ayaka178/n/n1e3a3ba45718 やる気まんまんでサービスの開発をつづける夫に反して、コロナの自粛疲れでやる気を失っていた私。 しかし、なんの気なしに自宅のメニュー表を投稿してみると…… なんの気無しにツイッターに投稿したイラストつきメニュー表。 それがなんと、人生初の23万いいねの大バズりになった。 ほんと、人生いろんなことがあるねぇ…… と思うと同時に、やっぱりアウトプットって大事だなと

          【大公開】夫が会社やめて起業しちゃった話3【エッセイ漫画】

          【大公開】夫が会社やめて起業しちゃった話2【エッセイ漫画】

          前回のお話はこちら↓↓ (https://note.com/ayaka178/n/n30ce4d715285) 【朗報】わい、Webサイトのイラストの流行に気づく夫がサービスの開発をするなか、私は私で絵本作家になるという目標をつくりひたすすんでいた。そのための情報収集っていう感じで、毎日イラストが上手なTwitterアカウントをチェックしてたんだが、そこでふと気づいたことがあった。 最近のイラストの主流は線画だ!!! ということで、夫のサービスのサイト用キャラを線画に描

          【大公開】夫が会社やめて起業しちゃった話2【エッセイ漫画】

          【大公開】夫が会社やめて起業しちゃった話1【エッセイ漫画】

          稲葉です。 2ヶ月前、夫が起業しました。 「パソコンと電子ピアノを繋いで実際の鍵盤を用いながらWeb上でジャズピアノを学習できるサービス」を開発したんです。 https://jazz-steps.com/ja コロナの初期からサービスの作成をはじめて、起業にいたるまでだいたい3年くらいかかりました。長い道のりだった……。 そこで今回は起業に至るまでの流れと夫婦の軌跡的なものを大公開!! これから起業したいって人も参考になるかも(????) ◻️コロナ期、暇じゃね?コロナ

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          フレンチレストランの厨房、なんか思ってたんと違う

          私は昔から引きがいいのかなんというか、入ってみるとめちゃくちゃゆるい職場に当たることが多い。このレストランもそのうちのひとつだ。 フレンチレストランで働きはじめたのは約3年前。 「料理好きだしキッチンで働いてみたいな〜」と調理師免許もないくせに求人を探していた。ただ、やっぱり厨房経験がないと雇ってくれるところがない。 さすがにただの主婦じゃ無理かぁと思っていたとき、私の好きな雰囲気のかわいいお店が「主婦なんでしょ? 玉ねぎ切れる?なんなら包丁持てれば大丈夫だよ〜」ととても軽

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          【裏バリ旅行のすゝめ】猿に噛まれたけど最高です!

          稲葉です。 5月17日から一週間のバリ旅行をしてきました。 ずっと憧れのリゾートだったバリ。海、スパ、美味しいインドネシア料理、大自然…… でもそういう感じの情報は今回ちょっとはずして、一歩も二歩もずれた裏バリ情報をたっぷりお伝えしていきます。 旅行を検討してる方、バリってどんな国? どんな楽しいことがある?と思った方は是非ご覧ください。 バリってどんな国?① バイクの運転、やばすぎ問題 まず空港からgrabという配車アプリを使ってホテルに向かうんですが、その道中で気に

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          【エッセイ】1人でスト●ップを見て泣いたいつかのメリークリスマス

          クリスマスと共に思い出すあの頃 この時期になると思い出すことがある。 それは、数年前のクリスマスだ。 直前に彼氏と別れ、さらに12月いっぱいで仕事も辞めて有給消化中、 かつ次の就職先のことを考えてもいない私は人生史上最強にやさぐれていた。 学生でなければ会社員でもない、あえて役柄を充てるとするなら実家での家事手伝いという、すっからかんで曖昧で、ふわふわとした状態だった。 貯金なんてしていなかった私には、もちろん金もなかった。 それでも私を置き去りに、街中は例年と同じ

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          メンタルつよめ女がつよつよメンタル保つためにやってること

          こんにちは! メンタル強め女こと(?)稲葉野々です。 メンタル強めというか、私はとにかく雑で、とにかく適当に、 人生なめまわして生きております。 恥じらいという感情がいつのまにか消失していたので 道端に落ちていたバナナを踏んづけて転んでも(※実話) 声をかけた人が全然知らん他人でも(※実話) 一日中Tシャツを裏返しで着ていたことに帰宅後気がついたときも(※実話) 「あ〜自分ポンコツだなぁ」 くらいに思うだけで恥じらったり引きずったりすることはありません。 くよくよも

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          絵本の読み聞かせで判明した0歳児から5歳児まで進化の過程レビュー

          私が第一作目の絵本を出版されてもらった出版社「ラフコネクト」で いまあるイベントを行なっています。 それが ラフコネクトからでている絵本を全タイトル購入してくれた子供施設へ絵本作家が直接遊びにいく というわっくわくキャンペーン。 今回、私は自作の絵本「くだものベッド」をひっさげて、出版社の社長とともに かながわ保育園に赴いたのです。 そこは0歳児から5歳児までがいる大きな保育園で 年齢ごとに別れた各クラスを順番に回って読み聞かせをさせてもらいました。 私は 「2歳と3

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          描いた絵本を先生にダメ出しされた少女が大人になって絵本を出版した話

          けっこう凹んだ先生のダメ出し 「冒険物の絵本はダメです。それ以外のお話を描いた人は合格!」 小学生一年生の頃、絵本を作る授業がありました。 そのとき、私が作った絵本を見て先生に言われた一言です。 私は当時飼っていたビーグル犬のチャンプを相棒に、自分が冒険する物語を描きました。 いかにも子供が作りそうで、憧れるような、ありきたりな内容の展開です。 それでも私としては自信満々で提出したので、わりとショックでした。太陽を主人公にした友達の絵本や、お花の世界の話を描いた友達を羨

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          精神科クリニックで元気をくれるのはいつだって患者さんだった #一人じゃ気づけなかったこと

          「私ね、冬がすきなの」 暖かそうな毛糸のマフラーをつけた彼女は、受付に座る私に保険証を渡しながらゆったりと微笑んだ。 「どうして冬がすきなんですか?」 訊ねると、彼女はさらに笑みを深めながら当たり前のことのように答える。 「だって冬は、今日は暖かいなぁというだけで幸せな気持ちになれるでしょ?」 暖かいというだけで幸せ。 それを聞いて、ハッとしたのを覚えている。 冬は寒いから布団からなかなか出られなくて、空気も乾燥していて、暗くて雪が積もって…… そんなふうにいやな部分ばか

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          【一年が経って】vlogはじめました

          こんばんは! 去年「一年以内に絵本を出版したい!」と宣言して、 とうとう一年が経ちました。 先日投稿した記事にも書いた通り、絵本出版社ラフコネクトさんから出版が決まり 今は販売されるのを待っている状態です🤗 ですがただ待っているのもアレなので・・・ vlogをはじめました! (唐突) https://www.youtube.com/watch?v=VBgRq3n7VLU&t=7s&ab_channel=%E7%A8%B2%E8%91%89%E9%87%8E%E3%8

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