A. 私が絵を描いて生きると
　心に誓った場所が
　美しい青の色に満ちていたから。

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新卒で勤めた会社を辞めて
とある縁から、フィリピンの島へ
３ヶ月ほど滞在していた時のこと。

そこはパワフルな大自然の
エネルギーに満ちあふれていて
どこまでも深く透きとおる
海の青さに、一瞬で心を奪われた。

空は広くて、高くて
清々しいほどに青かった。

海と空の青い世界は
真っ赤に燃えゆく夕日が沈んだあと

数えきれないほどの星々の光が
永遠にきらめいている宇宙になった。

大自然のなかで過ごしていたら
いつのまにか
日本にいた頃の悩みなんて
ちっぽけだと笑えるようになれた。

世界に何十億人もいるなら
一人くらい、自由に生きたって
思う存分やりたいように
生きたって良いじゃないか、って。

そのときポロリと零れ落ちた
「アートに生きたい」という本音。

それは自分でもビックリするほど
芯の通った、ゆるぎない魂の声だった。

みずみずしい生命の息吹にあふれる
美しい大自然が、私の背中を
そっと優しく押してくれた気がした。

それが、私にとって絵を描く人生
インスピレーションアーティストとしての新しい始まりでした。

＊
＊

青はきっと私の想いの、源の色。
いつでも私の深い本音と繋がれる
大切なことを思いださせてくれる色。

だから私は、青が好き。

愛おしくて、神秘的で
無意識に惹かれてしまう不思議な色。

心のままに絵を描きながら
キャンバスに広がる
青の向こうに見える美しい世界を
私はきっと、見つめているんだと思う。

これからもずっと、大好きな色。

from . あそうあやか
“インスピレーションアーティスト”