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【栄養サポートの意義】正しい食事ってパフォーマンスが向上するの?

スポーツ選手の栄養サポートを考えた時、それが記録の向上に繋がるとは限りません。

まあ色々あるのですが言ってしまえば理論的に正しい食事が好成績に直結するわけではないのです。

それでもって最近の私は選手への直接的な栄養サポートよりは生化学だったり臨床領域だったりへの興味が強まっていたのですが
今日なんとなく見ていた小田切ヒロさんのyoutubeで好きなことをやってきたというヒロさんの言葉がありました。
最近よく聞く辞めないことが大事という言葉。ああこれが選手への栄養サポートの意味かと気づきました。

今理論的に正しいとされる食事というのは人間がイレギュラーを起こしにくい食事です。一汁三菜や食事バランスガイドといった指標も栄養素を過不足なく摂取するための基準ですし、その過不足の基準というのは一つひとつの栄養素に対して欠乏症と過剰症のリスクを鑑みてどちらにも転ばないように設定されているわけです。

そしてスポーツの現場で多く行われる栄養指導も一般的な指標にそれぞれのスポーツの特性を考えて指導が行われるのです。例えば瞬発系のスポーツなら普通の人より筋肉に負荷がかかるからそれを修復するためのたんぱく質を通常よりプラスして摂ろうとかですね。

ここで実際にたんぱく質を普通の人より多く摂ったからと言って効果が現れるとは限りません。その人が少量のたんぱく質でも効率よく筋修復できるタイプだったら、たんぱく質の量を増やさなくてもしっかり修復できていたかもしれません。逆にとっても筋肉の修復がしにくいタイプだったらたんぱく質をプラスしてもまだまだたんぱく質が必要かもしれません。まあこうやって色々なパターンがありますし、それでもまだたんぱく質、糖、脂質は分かりやすいのですがミネラルともなるとなかなか安定した摂取も難しいうえに効果もなかなかでません。
栄養指導によってパフォーマンスの向上に直接繋がるとは言い切れないのです。

でも先ほど申し上げたようにもともとがイレギュラーを起こさないための基準。理論的に正しい食事が選手寿命のなかでもイレギュラーを起こしにくくするのはほとんど絶対と言ってもいいでしょう。

栄養サポートで選手生命を最大限に引き出せたら選手が全てをやり尽くしたと思えるその日まで全力でプレーできると思いますし、その間に色々な機会に恵まれるかもしれませんね。

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