うちにはADHDで不登校の小学生の娘がいる。

もう一ヶ月くらい前から、学校の先生と、娘が、どうしたら少しでも劇に参加できるか…など話し合いをしていたが、娘は一貫して、劇には出ないし見にも行かないと、ずっと言い続けていた。

数年前の私なら、私はため息ついてしまうような気持ちになってなっていただろうが、ブレない自分の気持ちを押し通す娘に、

『やるな！娘！』

と思ってしまった。

さかのぼること4～5年くらい前…同じく発達障害で不登校の息子が小学生の時の劇の発表会。

もちろん息子は劇に参加なんて出来なかったので、せめてと思い、発表会を私と一緒に見に行くことにした。

しかし客席には、たくさんの保護者。

息子は人に見られたくなくて、私の上着を被って必死に隠れようとしていた。

そんな中、劇が始まる。

保護者達は、私のすぐ横で三脚を立て、ビデオだのカメラだので、可愛い我が子の動画や写真を必死に撮りまくる。

私は、そんな保護者達のすぐ隣りで、身を隠す息子と共に、息子が出ているわけでもない劇を見る。

何とも虚しい思いをした。

全学年の劇を見ようと思ったけれど、息子が限界になり、途中で退散。

最後まで見られず、途中で退散してしまい、がっかりするかと思いきや、ホッとしてる自分に気づいた。

だってさ、自分の子が出演してる訳でもない劇なんて見たくもないのはもちろん、素人の子どもがやる劇だから当たり前なんだけども、下手すぎて内容も全く分からないしセリフも聞き取れない、何なら器の小さい私は、我が子が出演してるしてないに関わらず、見てると下手すぎてイライラして来る…親は、我が子の成長にホッコリとかするのかもしれないけれど。

そんな訳で、「劇は見に行かない。」と言った娘に、むしろ感謝(連れて行くのすら私が面倒くさいから)した出来事でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました🙇