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《美術館》箱根美術館めぐり

こんにちは。
Ayaです。
先日箱根の美術館めぐりに行ってきましたので、そのレポもどきです。

ポーラ美術館

今回箱根行きを決めた理由はこちらです。


昨年行った『ピカソとその時代』展など近代絵画にも挑戦するようになった私。
とはいいつつも、やはり好みというものは簡単には変えられません。ピカソでいえば《青の時代》の作品は好きになってきたけど、キュビズム後のTHEピカソ作品はいまだによさがわかりません‥(結局わかんないなこれみたいな薄っぺらい感想しか浮かばない‥)
この展示はまだわかる《青の時代》の作品が中心ということで、めちゃくちゃ遠いけど、遠征してきました!

ポーラ美術館

お目当てのピカソの《青の時代》の作品は勿論ですが、意外なことに彼のスペイン時代の先輩画家たちの作品がとても印象に残りました。
彼がパリと故郷を行き来していたころ、スペイン美術界では『ムダルニズム』と呼ばれるモダン主義が興っていました。彼らは居酒屋4匹の猫を根城としていて、ピカソも出入りすることもあったようです。

(1)『ラ・ギャレットの炊事場』(ルシニョル)

ムシニョルは『ムダルニズム』の代表的な画家で、ピカソの先輩にあたります。彼もパリとスペインを行き来していて、パリではムーラン・ギャラットの一角で生活していたそうです。
不思議な静かさに包まれていて、北欧のハマスホイの作品を思い起こさせてくれる作品でした。

ハマスホイ『室内』

(2)『ロマの女の横顔』(イジドラ・ヌネイ)

ヌネイは居酒屋『4匹の猫』に集まった先輩画家のひとりで、《青の時代》のピカソは彼の作品を参考にしたこともあったようです。彼はロマなど社会の底辺の貧しい人々をモデルにすることが多かったようです。
彼の作品を見て思い浮かんだのが、ムリーリョの『ノミをとる少年』。

ムリーリョ『ノミをとる少年』



どちらも貧しい人々に取材し、その寂しさを描き出しているように感じます。

ちゃんと後半にはTHEピカソ!な作品もあったのですが、私的にはやはり《青の時代》の作品および関連作品がよかったです。
あと全く関係ない画家(ハマスホイなんて国も違うぜ‥)と関連づけながらみてみると、自分の知識がまがいなりにも身についてることを実感できました笑。私はあまり感性で見るのが得意ではないので、このような見方でも楽しめました。

ピカソ作品には珍しく撮影可能な作品がありました


所蔵品コーナーも充実
見損ねたモリゾの作品を見れました。


星の王子様ミュージアム

旅の目的は早々に果たしたわけですが、せっかく遠くまで来たので、寄り道しました。
まずは、星の王子様ミュージアム

星の王子様ミュージアム今まで行ったことなかったのですが、今年3月での閉館が発表さたので行ってみました。
『星の王子様』作者のサン=テグジュペリの生まれたお城をイメージしているそうです。

中にはサン=テグジュペリの生涯と『星の王子様』についての展示がされていました。

箱根ラリック美術館

星の王子様ミュージアムのあとは、箱根ラリック美術館にも寄りました。

ラリックの作品は大好きで美術展があると必ずいくようにしています。
今回の美術館でも素敵な作品ばかりでした。


というわけで、充実した一日となりました!まだ行ったことのない美術館にも足を運びたいです。
次回は久しぶりに《美術史》マガジンを更新する予定です。

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