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フレンチ ポップスのスーパースター、そのカミングアウトがあまりに美しくて感動!


Salut! Ayakoさん

ニュースでも見たけど、パリは通りによってマスク着用の義務が違うなんて、歩いていたら、絶対に「おっと、危ない、ここからか!」となりますね。基本的には外出時にはずっとマスク着用ですね。今日の東京は、午後から雷がゴロゴロ。ゲリラ豪雨の季節ってこともこのコロナですっかり忘れていたほどです。

ところで、昨日、夕方くらい、わたしのタイムラインには、ベルギーのシンガー、Angèle(アンジェル)ちゃんの記事でいっぱいになったので、
今日は、そのトピックをメインに軽くフランスのフェミニズムもろもろについて。

アンジェルは、24歳のシンガー・ソングライターで、母国のベルギーはもちろんのことフランスでも大人気。誰からも好かれるようなキュートなルックスで
CHANELの広告にも出ています。
お兄ちゃんのRoméo Elvisは、人気ラッパーで共演した曲「Tout Oublier 」もヒット。


4月には、ビッグスターしか登場しない新型コロナウイルス感染症との闘いを支援するグローバル・ストリーミング・コンサート『One World: Together at Home』にも出演したほど。
(その時の様子。↓ 紹介ではフランスと書いてあるけど、ベルギーだよと彼女自身もその後、インスタで指摘していた)


ここでも披露した曲 "Balance Ton Quoi” が、ものすごくヒットしてフランスでは
キッズも口ずさんでいるらしんだけど、フランス版#MeToo運動
(フランスでは、SNS上で、#BalanceTonPorc (豚を告発せよ)とタグ)
のアンセムとしても知られているんです。
この"豚を告発せよ"という少し過激にも見える言い方を
"Balance Ton Quoi” と文字ったもの。暴くわよ。といった感じかしら。

MVもよくできていて、おもしろい。


「ANTI-SEXISM ACADEMY」というクラスには俳優のピエール・ニネが登場し、

ピエール「女のコがイヤって言る時があるけど、でもそれって、嫌よ嫌よも好きのうちみたいな・・・」
アンジェル「ダメ。イヤって言ってるなら、イヤってこと。」

それでも引き下がらず、
ピエール「でもさぁ、女の子が寝ていたら、それって、出来るのか出来ないかわからないから、やってみていい・・・」
アンジェル「ダメ。彼女が寝ているなら、そのまま寝かしてあげて。」
というシーンも。
(余談だけど、ピエール・ニネ、アンジェル、さらには人気ラッーパーのOrelsan が共演するドラマが準備中だとか!楽しみ!)


そのアンジェルが、昨日、インスタで公式にカミングアウトしたんです。



Portrait of women who love women と書かれたTシャツを着てるアンジェル。

これは、セリーヌ・シアマ監督の映画『Portrait de la jeune fille en feu』に
ひっかけてて、この作品は、2人の若い女性が主人公で、
主演のアデル・エネルはフランス映画界の#MeTooを代表する女性。
今年のセザール賞授賞式の際、児童への性的虐待で有罪判決を受けたロマン・ポランスキー監督が受賞した際には「恥だ」と叫んで退席した。cool! 

とあって、アンジェルのこういう賛同だったり、彼女なりのune belle déclaration d'amour :愛の告白がとても美しくて、さらには、フランス音楽界だけではなく、女優たちや全世界からのlikeの多さ。なんか勝手にわたしはウルウルしてしまいました。
(お相手のMarie Papillonちゃんは、コメディアンで、インスタでのビデオ投稿が人気。ポジティブなパワーしか感じない。)


先日、フランスでのフェミニストの草分け的存在であるジゼル・アリミがその生涯を閉じました。弁護士として危険を顧みずに女性たちのために戦ってきたジゼル・アリミ。彼女たちが切り開いてきてくれた道をいろいろな形で引き継ぐ今の女性たち。フランスでさえまだまだジェンダーギャップが埋まらない。だからこそ、アンジェルのような存在がどんどん活躍してくれることを願うばかり!

わたしはフランスに行ったことで、素敵な女性たちに出会うことができました。パリのお母さん(最初の家の大家さん)は、体調を崩すまで、ずっとバリバリ働き、夜は演劇や映画に行き、独身パリジェンヌライフを満喫していてとてもかっこよかった。Ayakoさんのまわりにはどんな女性たちがいますか?  

少し感傷的になってしまったので、わたしも最後にパリいぬを。またー!

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