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VR体験に「匂い」を加える!五感で楽しむデバイス事例と将来展望

こんにちは、Ayakoです。海外市場・消費者トレンドの最新情報を独自の洞察でお届けします。

近年、VR技術は目覚ましい進歩を遂げ、高精細な映像や音響、ハプティクス(触覚)技術によって、まるで別の世界に入り込んだかのようなリアルな体験が可能になりました。しかし、VR体験を完璧なものにするためには、まだ欠けていた要素がありました。それが「匂い」です。

従来の匂いを加えるデバイスは大型で扱いにくいという課題がありましたが、近年技術の進歩により、小型で実用的な装置が開発され、VR体験に新たな可能性をもたらしています。今回は、VR体験に匂いを加えるデバイス事例と将来展望についてお話しします。


ゲームの「匂い」をリアルタイムで再現!「GameScent」

GameScentは、ゲームの音声を解析して、それに合わせた匂いを出すという画期的なデバイスです。銃撃戦の火薬の匂い、雨の匂い、森の匂いなど、様々なシチュエーションに対応したカートリッジが用意されており、よりリアルなゲーム体験を可能にします。

九種類の匂いを出すスマートマスク

こちらは香港の研究チームが開発した、顔につけるタイプのマスクです。なんと、このマスクは9種類の匂いを出すことができ、VRソフトと連携して、バラ園の匂いやキッチンでの料理の匂いなど、様々な匂いを再現することができます。また、離れて暮らす家族の匂いを再現したり、リラックス効果のある匂いを出すなど、応用範囲も広いです。

ちなみに、2種類の匂いが出せる貼り付けタイプも開発しています。

コントローラーに取り付ける匂い発生装置

スウェーデンの研究者たちが開発したのは、コントローラーに取り付けるタイプのデバイスです。こちらは4種類の匂いカートリッジを搭載しており、ゲームの状況に合わせて匂いをミックスして出すことができます。ワインのテイスティングゲームなどにも活用できるそうです。

Image: New Atlas

着け心地を重視した「Aroma Shooter Wearable」

Aromajoinが開発したAroma Shooter Wearableは、VRゴーグルを装着したままでも快適に使えるように、首にかけるタイプになっています。こちらもゲームのシーンに合わせて6種類の匂いを出すことができ、より没入感のあるVR体験を提供します。

Image: VentureBeat

まとめ

このように、VR体験に匂いを加えるデバイスが次々と開発されてしています。これらにより、VRの世界がよりリアルになり、エンターテイメントやゲームだけでなく、医療や教育など様々な分野での活用が期待できます。

ただし、まだ課題も残っています。例えば、匂いを加えるデバイスの小型化や、VR映像とのタイムラグをなくす技術開発が必要です。研究者やスタートアップ企業は、これらの課題を克服し、より洗練されたデバイスの実用化を目指しています。今後、VRの世界楽しみですね!

VR市場動向とトレンドについては、下記の記事をご覧ください。

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