健康のバロメーターって聞くと、みなさんはどんなことを思い浮かべますか？
肌の調子でしょうか？それとも咳や鼻水がないかでしょうか？

実は、みなさんも一度は悩ませたことのあるものなのです。
それは、便です。

2015年の厚生労働省「平成25年度国民生活基礎調査」では、便秘で悩んでいる日本人はなんと7~8人に1人と言われています。10～50歳代では女性の方が男性の3倍も高い割合で便秘になっているそうです。
そもそも便秘とは、便が3日以上出ていない、あるいは残便感があることと、日本内科学会は定めています。

便秘になるとお腹が張って苦しくなったり、食欲が減ったり、身体にかなり影響がありますよね。さらには、仕事や勉強のやる気さえも奪ってしまうことも。私も便秘にはかなり悩まされていました。今回は、健康のバロメーターでもある便のことを深く知るとともに、便秘解消法についてお伝えしていこうと思います。

便は何からできているか知っていますか？
実は2／3は水分なんです。水分がしっかり含まれていることで、すっきりと排泄することができます。残りは何かというと、腸内細菌や不消化物、胃や腸のはがれた粘膜です。消化できなかった食べカスだけではないんですね。

　そして、便のあの独特な臭い。あの臭いのもとは腸内細菌によってタンパク質が分解された結果できる、スカトール、インドールという物質なのです。腸の働きが弱くなるとにおいは弱くなり、便秘などで便の腸内の滞留時間が長くなるとにおいは強くなります。また、肉食が多いと腐敗臭がするんだそう。

　色はどんな色が正常なのでしょうか。それは黄褐色です。食べ過ぎや飲みすぎの場合は茶色と色が濃くなります。

　ここまで便について詳しく説明してきましたが、便秘解消に効く方法はいったいどんなものがあるのでしょうか。私の経験も踏まえて、今回は３選お送りします。
1．朝に水を飲む
　朝一番で、コップ1杯の常温の水を飲むことで、腸を起こします。水分を取ることで、便の栄養にもなりますし、腸が目を覚まして動いてくれるので、おすすめです。私は毎日欠かさず続けていますが、水を飲むようになってからお腹が張ることが少なくなったと思います。水分はこまめに取って1日1500～2000㎖は取るようにしましょう。また、炭酸水も便秘に効果があります。炭酸のシュワシュワが腸を刺激してくれることによって、腸の動きが活発になります。

2．コーヒーを飲む
　コーヒーに含まれるカフェインが、腸の収縮を促進する神経を刺激してくれます。その結果、腸がよく動くようになり便秘が解消されます。これは特に女性に試してほしいです。コーヒーを飲むことで、女性は男性に比べて約5倍、効果が発揮されています。コーヒーは即効性もあり、すぐに催したくなります。

3．有酸素運動
　軽い有酸素運動は副交感神経を活発にしてくれて、腸の働きも促進してくれる効果があります。また、腹筋や体をねじる運動などで、腸を刺激する運動もおすすめです。

まとめ
いかがでしたでしょうか。便秘には水やコーヒーを飲むこと、有酸素運動が効果的です。便は自分の健康状態を映し出してくれます。ぜひやってみてはいかがでしょうか。