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「Youtube×寄付」について本気だして考えてみた。

ぼくがかつてコロナ禍前にイメージした、壮大な寄付プランからは多少見劣りはする。

環境適応優先、非常識的な1ヶ月で、それはそれなりに決してよくはないのさ。

そのプランなら、今頃じゃ
「esports×若者支援」のクラウドファンディングで、
世界をまたにかけていたはずなんだけれど...

現実はすまし顔で、クルクル時計を回していて、そっちがその気ならと、好きなことをしてみたり。それとなく流れていく日々のそこかしこに「会えない」が作用して、次々と溢れる気持ちを胸に。

「Youtube×寄付」について本気だして考えてみたら、
いつでも「日本ではできない」にいきつくのさ。
きみも「 Youtube×寄付」について考えてみてよ。
後で答え合わせしよう。少しはあってるかなぁ?

はぁ...満足した。もう読者離れた気がする...
ここまで読んでくださっている方は、ぜひお付き合いいただければ嬉しいです。約1ヶ月かけて、動画配信についてチャレンジしてきました。ここ最近の努力を読んでくれたら嬉しいです。

どうにかして「つながる」試み

ぼくは若者支援をしているNPOの広報・寄付担当者です。
若者支援にとって「つながる」はとても大切なポイントです。

社会的なつながりが薄い(無い)状態の子ども・若者に、ぼくたちの存在を知ってもらわなければ、そもそも支援ができません。WEB上での活動はそもそも「つながる」チャンネルの拡大として需要が高まり続けていました。

そんな時節、コロナ禍の時代が到来しました。
法人として積極的なテレワークを推進していますが、それは従来の「会って話す」という支援の根幹を一時的に捨てざるをえない決断を迫れています。

今までの手法だけでは支援を届けることができない。それは、当事者はもちろん、ぼくたちを信じてご支援くださった寄付者や企業の方々の声にも応えられない非常に困る事態です。

「ライブ配信×支援」がもたらす可能性

ただ、ぼくはこの状況、正直「チャンス」だと思いました。

支援者は時間に追われていて、チャレンジをしたくてもまとまった時間が取りにくいのです。支援者が支援をできないことは致命的な課題ですが、一方、まとまった時間ができた(≒広報を優先してもらえる)ことは、ぼくにとって、これほど贅沢に時間が使える機会は今後訪れないとポジティブに捉えています。

いま、チャレンジの中心に据えているのはライブ配信です。
動画による活動は段階的に工数・難易度が上がっていくように捉えています。最も面倒なのは収録・編集を行った動画とすると、ライブ配信は最も手軽で手間がかからないものと考えています。

収録・編集した動画の最大のメリットは動画の質が落ちにくいことだと考えています。ライブはどうしても無駄な時間が多くて必ずしも観やすいものではないので、本来なら編集まで視野に入れて動画を出す方が効率は良いかもしれないです。

ただ、ぼくの場合、動画編集に明るいスタッフなどおらず、まして、最近まで”ひとり広報”だったので、編集まで含んだ業務は手に負えません。
ただ、ぼくたちは「どうにかして若者と出会おうとしている」と伝えることに重きをおいていたので、ライブ配信はうってつけでした。

編集までされた動画とライブ配信の最大の差は、リアルタイムでコミュニケーションが取れることです。いま話したい、このタイミングでならコメントしたいと思ってくれた方に即応答できるのはライブ配信なんですよね。

先日、24時間配信を行ってみたところ、これまで支援をしてきた若者や寄付者・ステークホルダー、支援者、そして、まだお会いしたことのない方など多様な方が視聴されていました。

ぼくが驚いたのは、24時間の配信にずっと付き合ってくれる方がいたこと。暇なのか?と短絡的なリアクションもとれますが、重要なのはそのなかに「まだお会いしたことのない方」がいたことです。

正直、この結果は驚きました。

これは、ぼくたちが動画配信を続けていくことで、まったく未知のこれまでつながることのなかった方との関係を持つことができる証左です。
そんなこと SNSじゃ当たり前、もう飽きるほど言われ続けてきたことです。でも、まさか24時間配信に付き合ってくれるとまでは思わなかったんです

ぼくたちはコロナ禍においても、つながりを生み出し、新しい関わりを構築することができるとこの活動を通じて感じています。

YouTubeで寄付できないは本当。プランBはあるけど。

人間、欲深いもので、ここまでできるなら寄付者とのコミュニケーションもこれで増やせるのでは?と考えました。

コミュ障を自負しているぼくは、いわゆる寄付活動が本当に苦手です。
なに話したらいいんだろう、どうしたら伝わるんだろうと考えているうちに気付いたらお返事できないまま時間だけが過ぎていたりします。
あと、どうしてもお金や時間の都合でやるべきことが充分にできないことも多々あります。

だったら、動画でいいじゃん!と。
いちばん、情報を伝えやすい。いつみてもらってもいい。
何より作りやすい!データで送れる!と。

せっかくYouTubeに詳しくなってきたのでどうにか寄付活動にもこれを活かしたいと考えたわけです。

しかし、出鼻をくじくのはGoogleさんによくある「日本は非対応」です。
「YouTube 寄付」などと検索すると、さも寄付サービスをやっているかのようにヘルプがでてきて、ご丁寧に日本語化もされています。

しかし、よく読んでいくと、YouTubeの寄付システム「YouTubeギビング」は米・英・加でしかで使えないということがわかります。

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じゃあだめじゃん。
使えないじゃん。

でも、日本でも「投げ銭」機能あるし、それを使えないのか?と調べてみたところ、YouTubeの収益化プログラムを使うための条件を発見しました。
●チャンネル登録者1,000名
●年間総再生時間4,000時間

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...はい、これもまだ無理。

本当にないのか?
YouTubeという超巨大コンテンツにおいてそんなことありえるのか?
みんな収益化できるまで無給でやってるとでもいうのか?

どうしても信じられないのでもっと調べてみたところ、別のYouTubeのヘルプを発見しました。

YouTubeは勝手な外部リンクを設定することを嫌っているのですが、承認する外部サービスだったらいいよというリストがありました。

このなかには国内サービスの「CAMPFIRE」「Ready for?」も含まれていて、そうしたリンク設定をしてもOKということになっています。
ぼくが目をつけたのは「streamlabs」というライブ配信支援サービスです。

すこし混み入った話ですが、多くのライブ配信はYouTubeで直接配信するのではなくて、なんらかの配信ツールを使っています。よく使われているのは「OBS」という無料のソフト。

OBSはオープンソフトウェアなので、よりesportsなどのシーンで使いやすいように、配信画面上にさまざまな拡張表示ができたり、Donationサイトを開設したりできるようになっているのが、このstreamlabsです。

.........ほら、やっぱりできるんじゃないか?
「YouTubeは日本対応していないんですよ〜」と言って周りをごまかしてきたしてきたけど、世界はそんなに狭くない。反省ですね。

streamlabsを使った寄付サイト構築

streamlabsで寄付を募るために必要なのは、paypalのアカウントとYouTubeのチャンネルです。細かい設定方法はググればでるので割愛します。サインインしてDonationの設定をするだけなので、10分もあれば終わると思います。

配信そのものの方法は...ここでは触れないです。
みなさんやりたいことが違うと思うので、一元的に説明が難しいことと、環境が異なるので必ずしも同じように説明ができないので...
いろいろやってきましたが、とりあえず普通のOBSを使い慣れることがいちばんだと思います。しばらくやってれば慣れます。

ちなみに言語が英語なのでちょっと迷うかもしれません。
でも寄付担当者のひとって英語得意な方多くないですか?(偏見)

プロアカウントにすると細かいデザイン設定もできるようになるみたいですが、まだそれらは不勉強なので飛ばします。

公式サービスとの棲み分けと今後の可能性

YouTubeが用意している投げ銭システム「SuperChat」の要件として
●1アカウントあたり、1日50,000円の制限あり
●手数料がおよそ30%ほど(明確な計算式見つけられず)
●収益化できるだけの規模を持っていること
というふうになっています。

そもそも、上述のように日本では「YouTubeギビング」が非対応なので、この投げ銭で集めていいのだろうか?という疑問はあります。
もちろん公式サービスなので決済がとにかくスムーズなのは間違いないので、使えるならこっちの方がユーザーフレンドリーだろうなぁと。

で、Streamlabsのほうはどうなんだ?というところですが、
●決済の上限は1回ごと、上限額はそれぞれで異なる
●手数料は(3.6 % + 40 円 / 件)なので、割安
●アカウントが揃っていれば使える
となっています。

プロアカウントはサブスク設定もあったりするので一概にはいえませんが、金額設定はこちらのほうが良心的かなと思います。

うちの法人の場合、ゲームの配信などもしているので、それらはYouTubeに限らず「Twitch」とかを使う可能性もあるので、そういう意味でもstreamlabsの方が汎用性は高いなぁと考えています。

チャンネル登録おねがいします!

唐突な宣伝。
収益化までいかないと本当にYouTubeギビングができないからYoutubeで寄付ができないの理屈が正しいのか証明もできません。
ぜひ、みなさんもご登録いただけたら嬉しいです。

いろいろとわからないことが多く、あまりみやすい配信でないことも多いのですが、ぜひ、よろしくお願いします!!


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