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<ネタ帳:ひいていく波に思う>(タイトル2023 /本文 2023)

<ネタ帳とは>

2020年3月、自宅の本棚から2001年以前に書かれたと思われる50音のタイトルのリストとそのうちの4つの文章を発見する。2020年中に50音全ての文章の完成を目指したはずが、3年放置され、2023年4月から再びスタート。

今回のお題は「ひ」

若い頃は歴史ある街を
訪れるのが好きだったし
泳ぐなら夜のプール限定だった。

海を好きなったのは
いつからだっただろう。

まだyoutubeがなかった頃
(念の為確認してみたら
2005年からサービス開始とのこと)

自然音の収集の仕事をしていた友達が
サーファーたちは波の音で
それがどこのビーチなのか
わかると話していた。

その後、YouTube が始まり
いろんなビーチの
波音を自分の家で
聞けるようになった。

寄せてくる波よりも
ひいていく波の音に
好みがあることがわかった。

封をきったばかりの炭酸水の
小さく弾けるような音をふくんだ
やわらかい波音が好きだ。

実際のビーチでは
波がひいたあと
ほんの短い時間現れる
鏡のように磨かれた
砂浜を見るのが好きだ。

実際にお天気によって
太陽や
砂浜を歩いている鳥や人が
映っている

波打ち際に立って
ひいていく波を感じる。

むかし、小かった頃の妹が
足の下の砂がひいていく波に
さらわれていくのが
気持ち悪いとホテルのプールでばかり
泳いでいた。

せっかく海に来たのに
母が残念がっていたことを
思い出した。

私はあの頃の母よりも
ずっと年上になった
妹は2人の娘の母になった。

あの頃とは比べものにならないほど
暑い日本で
姪たちは海とプール
どちらで泳いでいるだろうか。

インスタグラムより転載)

ayame yamamoto on Instagram: "⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ 若い頃は歴史ある街を 訪れるのが好きだったし 泳ぐなら夜のプール限定だった 海を好きなったのは いつからだっただろう まだyoutubeがなかった頃 (念の為確認してみたら 2005年からサービス開始とのこと) 自然音の収集の仕事をしていた友達が サーファーたちは波の音で それがどこのビーチなのか わかると話していた その後、YouTube が始まり いろんなビーチの波音を 自分の家で聞けるようになった 寄せてくる波よりも  ひいていく波の音に 好みがあることがわかった 封をきったばかりの炭酸水の 小さく弾けるような音をふくんだ やわらかい波音が好きだ 実際のビーチでは 波がひいたあと 短い時間現れる 鏡のように磨かれた 砂浜を見るのが好きだ お天気によっては 太陽や、砂浜を歩いている鳥や人が 映っている 波打ち際に立って ひいていく波を感じてみる むかし、小かった頃の妹が 足の下の砂が ひいていく波に  さらわれていくのが怖いと プールでばかり泳いでいた せっかく海に来たのに 母が残念がっていたことを 思い出した 私はあの頃の母よりも ずっと年上になった 妹は2人の娘の母になった あの頃よりもずっと暑い日本で 姪たちは海とプール どちらで泳いでいるだろうか Life is a gift. Just have fun. わたしの世界はやさしく美しい #newyork #rockawaybeach #reflection #beach #ニューヨーク #ロッカウェイ #ビーチ #なつのおもいで" 34 likes, 7 comments - ayame_yamamoto on August 10, 2023: "⭐︎ www.instagram.com

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<2023年メモ>
夜の公園でブランコに乗り、日陰を選んで歩き、プールでしか泳がなかった若者は
朝の公園で犬たちを尾行し、家族に会うたびこんなに黒かったかと言われ、
ビーチに行くようになりました。

順調に大人の階段を駆け上がり、立派な初老。
どこのセミだかわからないセミリタイヤより
楽隠居を目指してます。


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