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お味噌汁の具の量と幸福度の関係

我が家での、いや、わたしの中でのお味噌汁の位置づけは、おまけだった。

別にあってもなくてもいいけれど、あった方が良さそうだから、惰性で作るもの、みたいな感じ。なので、お味噌汁には特別な何かを入れるわけでもないし、何らこだわっていることもない。

というか、献立の優先度の最下層にあるものだったので、お味噌汁に入れる具は、いつも適当だった。適当というか、質素だった。

我が家のお味噌汁の具はだいたいいつも、おあげさん、きのこ、わかめの3種類。その3つの具も、量はとても少ない。おあげさんは、1人4切れ。いつも2人分作っているので、お味噌汁のお鍋に入れるおあげさんは8切れ。そして、冷凍しているきのこ(しめじorえのき)をひとつかみ、わかめを少々。

いつもそんな感じの、具が少なめのお味噌汁が我が家の定番だった。

つい最近、なんとなくSNSを眺めていると「お味噌汁の具がたくさん入っていると嬉しいよね」というコメントを見かけた。そういえば、同じようなことを以前旦那さんも言っていた気がすると思って、「今晩のお味噌汁はいつもよりも具を多めに入れてみよう」と、試みることにしてみた。

いつも、8切れを数えて入れていたおあげさんを、数えることなく、ひとつかみどばっと入れた。「わ、入れすぎたかも……!?」とちょっと尻込みしそうになったけれど、「今日は具だくさんのお味噌汁を作る日だから!」と思い直して、さらにそこにきのこをひとつかみと、お豆腐とわかめも入れた。

出来上がったお味噌汁は、今までとは比べ物にならないくらい、具沢山になった。

味噌汁の具を少し増やしたところで、そんなに変わらないだろうと、正直作りながら思っていたのだけれど、いざ食べてみたら全然ちがうことにびっくりした。

「お味噌汁が、食べ物になっている……!」

わたしの素直な感想はこれ。今まで、お味噌汁は「汁をすするもの」という位置づけだった。でも、具沢山にしたことで、汁をすするだけではなく、もぐもぐと咀嚼して食べるものになった。具沢山にしたことで、お味噌汁は、ただの汁ではなく、食べ物になった。

わたしの中で、小さな革命が起きた。ほんの少し、今までより具を多めにするだけで、こんなに満足度の高いお味噌汁が出来上がるのか……!と。

なんだかこれだけで、少し幸福度が上がった気がした。

本当に小さいことなんだけれど、こういう小さなところをケチらないだけで得られる幸せがあるのなら、どんどん実行すべきな気がした。

我が家のお味噌汁に具をたくさん入れるために、頑張って稼ごうと誓った。


そんなわけで、今日もおつかれさまでした。


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