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魔法と現実の境界を超えて~舞台「ハリーポッターと呪いの子」を見て~

ハリーポッターの舞台を見に行ってきた。一言で表すと「刺激的な舞台」だった。

ハリポタシリーズが大好きで、全作品映画も見ているし、原作も読んでいるし、なんなら限定本なんかも持っているわたし。ホグワーツ魔法魔術学校からの入学許可証がふくろう便で自分宛に届くことを今でも心のどこかで待っている(11歳の頃からもう10年以上待っているのに何も届かないから、どうやらわたしはマグルであるということをそろそろ認めないといけない……)。

TBS赤坂ATCシアターで、舞台「ハリーポッターと呪いの子」が始まったのが2022年の7月。行きたい気持ちはあったけれど、わたしは大阪に引っ越し、子どもを産み、家事に育児に手一杯の一般マグルの生活をしていたので、なかなか魔法界を覗きに行くことができなかった。

でも、この春、ようやく行く機会に恵まれた。もう行けずに閉幕してしまうんじゃないかと思っていたから、見に行けることになって本当に嬉しかった。

「ハリーポッターと呪いの子」の舞台は、ハリー、ロン、ハーマイオニーが魔法界を救ってから19年後の世界。ハリーの次男アルバスは、有名人を父に持つ運命に翻弄されてしまう。そんなアルバスがホグワーツに入学して出会った、気の合う友人スコーピウスは、ハリーのライバルであったマルフォイの一人息子だった。そんな2人の出会いが、平和な魔法界が暗黒に支配されるきっかけとなってしまう……。

という、ざっと説明するとこんなストーリーだったハリポタ舞台。

今回、わたしは何も事前知識を入れず、何も予習せずに観劇をした。というのも、見に行くことに決まったのがあまりにも急だったので、予習まで手が回らなかったというのもある。

なので、現実世界から、急に魔法界に入り込んだみたいな気持ちになって、初めのうちはストーリーについていくので精一杯だった。「えっと、この人物は、こういう人間関係だから……」「この魔法はあれだから……」と、頭の中で逐一整理しながら見る舞台。頭をフル回転させないと本当についていけなくって。でも、こういう体験をしなから見る舞台が初めてだったので「わたし今、めっちゃ面白い体験をしている……!」と、途中からどんどんテンションが上がっていった。

ストーリーはどんどん展開されていき、「ここでもう物語的には終わってもいいよね」というところから、またさらに展開されて「まじ?まだあんの!?」とびっくりしたり。気づけばどんどん前のめりになっていて、食い入るように舞台を見ていた。

杖を振ると飛び出る炎に、飛んでゆく椅子に人。上空から突如現れるディメンター。

間違いなくそこは、マグルの世界ではなく、魔法界だった。本当に本当に、面白い舞台だった。貴重な体験だったなぁと思う。

見終わった時には、放心状態になってしまった。かなり頭を使いながら見たから疲労感はあったのだけれど、それは嫌な疲れではなく、心地よい疲労感だった。何も予習せずに見に行ったからこそ、こんなにもストーリーにのめりこめたんだなぁと思う。初めて見るからこその感覚を味わうことができて、本当に満足度が高かった。

舞台があまりにも良かったので、出演していた俳優さんたちのことをあれこれ調べて、余韻に浸ってみたりもした。すると、その後Facebookの"友人かも?"の部分に出演されていた方が表示されるようになったりもして(共通の知人がいたから)、魔法界と現実世界が地続きなんだなぁと思ったりもした。

とにかく、すごい舞台だった。とっても刺激的な舞台だった。見に行けてよかったなと思う。


そんなわけで、今日もおつかれさまでした。


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