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花見

春です。温かくなってきて過ごしやすい日がつづいています。そんな今日は、お花見に行ってきました。どうぞ。

作業所で昼食を食べ、職員さんにジュースとおやつを用意してもらって出発。15〜20分程歩いて行く。あまり喋らない人、お花見に行かない人、話が上手な社交的な人、色んな人を引き連れ、職員さんを先頭に進む。
お城の周りは予想以上に人が多かった。ちょうど桜は今が一番見頃という感じで、春休みの子供たち、また外国人観光客もバカンスシーズンなのか、こんなに人が多いのは珍しいと思うくらいの人出だった。日本人はやっぱり桜好きだね。あっちこっちで桜の写真を撮っている人を見て思った。
ちょっとした広場にたどり着いて少しだけ休憩。飲み物を飲む人、特に何もせず立っている人(私だ)、、、皆さんそこまでお喋りな方じゃないので、ほぼ全員が静かに棒立ちで桜を眺めている。
お土産やさん、ソフトクリーム屋さん、人力車のお兄さん。全てが活気に満ち溢れていた。お父さんに肩車してもらっている女の子がいて、あぁ春だな、家族の風景だな、と少し感じたりする。
「もう少し先まで行ってみる?」
と職員さんが言う。あまり話すのが上手じゃない方にも声を掛けつつ、もう少し進むことになった。ここで正直私は
(このままだと危ないぞ)
と体力に不安を感じ始める。この良く言えば活気に溢れた広場、私的には人の多さと雑音にまみれた広場、果たしてこの先まだ歩いて行って大丈夫なのか、、、不安になったけど言い出せず、まぁなんとかなるだろうと先へ進むことにした。

さらに向こうへと歩いていくと、姫路城が見えてくる。姫路城と桜、その側で各自レジャーシートを広げお花見を楽しむ人人人、元気な会社員、若い子が皆んなで集まっていたり、そして子供連れ、、。ちょっと頭が爆発しそう。子供が悪いというわけでは全くないのですが、私は子供の声が本当に苦手。春休み!お花見!お弁当!!!!元気モリモリな子供たちがいっぱい。どうしよう、、、不安になってきた、、、。

とりあえずここでゴール。各自桜の写真を撮りに行ったり、ここでもやはり棒立ちの人もいる。私もなんとなく桜の写真を収めに行ったものの、案の定上手く撮れない。これは肉眼で眺めておいた方が良いだろうと思い、ミルクティーのペットボトルを持ってぼんやり桜を眺めていた(利用者さんとも少し喋った)。
最後にお城をバックに記念写真。こういうのはあまり得意ではないけど折角なので写ってみる。両手のピースを顔の下半分に当てて、ほぼ表情が映らないようにして、無事撮影完了。

帰り道のことは、正直あまり覚えていない。横断歩道を誘導するホイッスルの音が辛くて耳を塞いだり、ポン菓子の屋台が出ていて
「あれ、ボン!って爆発しないやつ?大丈夫かな、、」
と話しながら耳を塞いで通り過ぎ。騒がしい屋台を掻き分け、浮かれた花見客(自分達もそう)を掻き分け、ようやく静かな商店街に入り、人混みと雑音からようやく解放された。長かった、、、。

作業所に帰り、しばし休憩。皆ぼーっとスマホを眺めて過ごしているが、私は疲れの限界が来てしまった。
「すみません、、ソファでやすませてください、、。」
ヨロヨロソファまで辿り着き、バターンと一気にソファに倒れ込む。 本当に疲れたな、、、。

気が付けばもう閉所の時間。ソファから動けないよ、、立てないよ、、もう他の人帰ったと思うけど、、私は動けません、、。動かなきゃ、、帰らないと、、

無理矢理起きて、フラフラしながら帰る用意をする。そうだ、今日の日誌を書かないといけない。
『お花見、実は結構疲れてしまいました。』
と報告がてら書いておく。
お疲れ様でした、、、。

疲れた一日だったが、自分ですごいなと思えるところがある。今まではこんなイベントごと、レクリエーションには絶対に参加しないタイプだったのが、今回参加できるようになったこと。
昔より人慣れしたのもあるかもしれないが、本当に今の作業所が居心地良い。それで参加しようと思えたのかもしれない。

作業所はこき使われるだけ、虐待まみれ
そんな話を聞かなくもないけど、環境と人が良ければ結構いいもんだぞ。
これからも自分のペースで生きていけたらいいですね。おわりです。

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