アサリの味噌汁
スーパーに行ったら、活あさりが売っていた。
値下げされていたので買ってみることにした。
パッケージには「砂抜きして下さい」と書かれていたので、帰ってすぐに砂抜きの方法を検索した。こういう時にインターネットは便利だ。
砂抜きは海水と同じ濃度の塩水に浸けておくといいらしい。入れてみると、活きのよさそうな一つが動いた。期限が近いのもあってほとんどが動かない。食べていいのか不安になってきた。
冷蔵庫に入れれば一日置いても大丈夫そうだったので、塩水ごと冷蔵庫に入れ、急いで仕事に向かった。
仕事の前に自分で仕事を増やす。
たまにはそんな日があってもいい。
……
アサリを見ていたら、幼い頃に家族で潮干狩りに行ったことを思い出した。車で少し遠い海に行って、ちっちゃい熊手みたいなやつで砂を掘って、クーラーボックスいっぱいにアサリを持って帰った。バター焼きがおいしかったんだよな……
……
残業を断り、ダッシュで仕事から帰って、冷蔵庫を覗いた。
相変わらず生きているのかわからないのがほとんどだし、砂も全然抜けてない気がする。
よくわからないので全部茹でることにした。
指で掴んでみると、殻をギュッと閉じる動きを感じた。生きたまま茹でるのは少し抵抗があるが、このまま放っておいても弱って死んで腐ってしまうだけだ。ちゃんと食べてあげよう。
茹でたアサリの殻が開いていく。
おいしそ~~~~~~~~~
沸騰してしまうと、もう食べ物にしか見えない。
いいにおいがしてきた。全部食べられそうだ。
うちに味噌はないので、たまに飲んでるインスタント味噌汁を入れた。(味噌が生のタイプのやつ)
おいしかった。アサリの旨味が溶けてるのがわかる。プリプリとした身がおいしい。ちょっとジャリっとしたけど、全然許せる量だった。
食べたことのある料理でも、自分で作ってみると意外と違う感想になる。
今日私は、アサリの味噌汁を作ったことのある大人になったぞ!
経験値を積んだぞー!!!
あとはお腹を壊さないことを祈るだけです。
さようなら。
がんばります!