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極寒の地、北海道にもようやく春が訪れた。
雪が溶け、日差しが照り、空気が暖かい。
今日の私は走り出したい気分だった。

今年初めて自転車に乗った。
まだ少しじゃりじゃりとした道は危なっかしかった。懐かしさとお尻の痛さを感じた。

昼はこんなに暖かかったのに、夜になると冬に戻ったようだった。そんなはずはないと自転車を漕ぐたびに冷気が頬を突き刺す。寒さに殺されるのではないかと本気で思った。

駅から3キロと少し離れているこの家は交通の便が悪すぎる。早く、難なく自転車が乗れる季節になってほしい。夏を愛している。冬は、とても憎い。春は、その間。

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