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乳がんになった私 #47「病気になって良かったこと」

2度目のパクリタキセル投与後、体調には波があった。

下痢がだいぶマシになったぞ?と思っていたら、再び盛大に腹を下して苦しんだり、熱はないのに身体がほてって倦怠感が出たり、喉のつっかえる感じや、やたらとげっぷが出たり…。

さらに、この頃から鼻血が出るようになった。

薬の影響で腸の粘膜がやられ下痢が起きるように、口の中の粘膜がやられ歯磨き粉や食べ物がしみるように、どうやら鼻の中の粘膜もやられ鼻血が出るようだ。

すぐに止まるのでそんなに支障はなかったが、急に鼻血が出た時には驚いた。


そんなあらゆる副作用と共存しながら過ごす中。

8月12日、Qaijffの新曲が完成した。配信リリース日は8月26日に決めた。



8月16日、3度目のパクリタキセル投与日。

前回の診察時に先生が、抗がん剤による下痢には整腸剤は効かないと思うと言っていたのだが、その後ネットで調べると整腸剤を出している病院もあるようだった。どうなんですかね…?とあらためて聞いてみると先生は、効くかは分からないけど試しに飲んでみましょうか!と言って整腸剤を追加してくれた。いつも患者の話をしっかりと聞いてくれ、同じ目線で話してくれる先生の姿勢が嬉しい。

そして、パクリタキセル点滴。前回と同じく、点滴中に血管痛があった。パクリタキセルは毎回血管が痛くなるのか…?と思うと気が重かった。

この日は母が付き添ってくれたので、病院終わりに遅い昼ごはんを食べに行った。(14:30過ぎ)


病気になって良かった!とは全面的には思わないけど、病気になって良かったことのひとつに、親に会う時間が増えたことだと言える。

病気になる以前は忙しさを理由に、なかなか時間が作れずにいた。

母とごはんを食べながら、病気について、バンドについて、生活について、人間関係について…あらゆるトピックについてたくさん話をした。

毎週の点滴は嬉しくないが、こういう時間を過ごせることは、嬉しい。

(#48へ続く)
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