乳がんになった私 #41「やると決めたらやる」
7月24日、心エコー検査と入院説明を受けるために病院へ。
まずは心エコー。これまでの治療の影響で心機能に異常が出ていないかどうかをチェック。
あらゆる検査も2度目となれば慣れたものだ。
その後、入院説明を受けに。
5月頭、初めての抗がん剤治療 (EC療法) を受けた時に2泊3日の入院をしたが、薬が変わるタイミング、つまり初めての薬を身体に入れる時は、やはりアレルギー反応などが出ないかを見るために入院することになっているようだ。
薬は変わるが入院の流れは前回と同じなので、すんなりと説明は終わった。
21日に受けたMRI検査の結果は良いものとは言えなかったが、とにかく次の治療に進むのみだ。
入院の日程は、8月1日〜3日。
実は、8月5日に大事なイベントが決まった。
度々このnoteにも書いているが、私たちQaijffが応援歌を担当させてもらっているサッカーJリーグチーム “名古屋グランパス” が、8月5日に東京の国立競技場で試合を行う。28年ぶりの国立競技場でのホームゲームという大切な試合だ。
その試合前のイベントへの出演オファーをいただいた。
もちろん、ライブのオファーだ。
乳がんを公表した時の文面に、今後のライブ予定はいったん白紙だと書いた。実際に治療が始まってみないことには自分の体調がどう変化するか分からなかったし、治療や手術のスケジュールも確定しておらず、そして決まったとしても状況に応じて変動することがあるからだ。(実際に2回目のEC療法は血液検査の結果、延期になった)
8月5日は退院の翌々日。つまり治療の3日後。
しかも真夏の真っ昼間の野外ライブ。
やれるのか?
次からの薬は、今までやってきたEC療法に比べたら吐き気などの副作用は出づらい、むしろ気持ち悪さは全く感じないと言う患者さんも多いのだと先生は言っていた。 (その代わり、手足の痺れや身体の痛み、下痢などの副作用があるとのことだが…)
以前の私は、風邪で高熱だろうが、体調が悪かろうが、いつだって気合でライブを決行してきた。 (もちろんコロナ禍以前の話である)
だが、今回の状況は流石に今までとは違う。乳がんで抗がん剤治療中の身体…。
やれるのか?
やりたい。
やる!
やると決めたらやる!!!
今思えば一か八かすぎる決断だとは思うが、この時の私は、きっとやれると自分の身体を信じ、ライブのオファーを引き受けることにした。
(#42へ続く)
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