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ポップ・オブ・キング

 うちの黒帯のことを記事に書くなと言われている。それは個人情報だから!と。でも、面白いからついつい書きたくなる。
 最近、黒帯は、よくポップコーンを買っている。

 イオンとかユニバースというマーケットで。
 98円とか128円とか言うポップコーンを、良く買っている。

 近頃、正月気分よりも何もする気が無い私は、黒帯に合わせて彼が観たいらしい映画を共に観ていたりするのだが、黒帯はその時によくポップコーンを食べている。

 そういえば、映画館に行った時も、よくコーラとポップコーンを買ってきていた。意外とポップコーンの量って多い。
 え?そんなに食べる?
 と思いながら私もついばんで、けっこう帰る頃には無くなっている。

 どうも、かなりスキらしいのだ。

 でも、ちょっと後ろめたいのか、買う時、躊躇してこちらを観ている。
 そこで私は、「お正月だからおやつ解禁、スキに買いなさい」とか言うと、いそいそとうれしそうに買っている。

 その様子が可愛らしい。
 愛嬌のある人だと思う。

 なぜ、キングという称号が彼に付くかというと、昔、彼が主人公の絵本のストーリーを考えたことがあった。その名も、

「ネマキング」

 一日中寝間着(パジャマ)でいる、おうちのキングの話。
 断っておくが、うちのダンナは決してそういう人ではない。
 しかし、寝るのが大好きで、寝間着が似合っている。
 私は、40代の時に単身赴任を経験し、その時に、初めて、寝間着姿のダンナのことが愛おしいと思った。
 単身赴任じゃなかったら、なんとも思っていない光景だったかもしれない。

 もう一つはヘアスタイルである。
 どう見ても、男の肩まであるソバージュ?巻き毛ヘアで、それはキング・ヘアーだろうと、私は思うのである。

 それで、嬉しそうにとか、時にはきまり悪そうに、口の周りに小さいポップコーンをつけていたり、椅子の下にも、掃除機をかけるとなんだか白いものが落ちている、それを見て、なんだか言葉が浮かんだのである。

「キング・オブ・ポップ!いや、ちがう・・・」
「ポップ・オブ・キングだ!」

 マイケル・ジャクソンのことはリスペクトしていて大好きだが、毎日ご飯を作ってもらっている黒帯のこともリスペクトしていて大好きだから、なんだかこの言葉の符号が嬉しかった。

 ポップ・オブ・キング!

 黒帯には秘密で世界に発表しよう。

 彼はポップ・オブ・キングだ(⋈◍>◡<◍)。✧♡

 秘密ですよw