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私の講義✧♡人間と色の不思議な関係②

 2時間の講義を3部構成にする。

①自分の好きな色についての感想発表(発表)
②人間の体のどこが何色なのか(色鉛筆で作業)
③人間と色の不思議な関係(講義)

 10時半開始。まず今日の流れを説明し、自分の好きな色について発表していただく。色相環順。メモはしていたが、講師でもあったので、場を仕切る必要があり、かなりアバウトな記憶です。

 オーラの色がわかるというハワイから来たヒーラーさんに会ったことがある。そんな人が居ると、
「私のオーラは何色?」と聞いてみたくなるのが人情だ。
 聞いてみると、私はターコイズで、金色が稲妻のようにピピっと入っている。たまたまそこにいた友達も、「あなたは白」「あなたは紺」と言われる。友達だったので彼らの好きな色も知っていた。
 3人とも好きな色がオーラの色だった。

 この話をして、みなさんの好きな色はオーラの色かもしれませんよ。
 その色を、発表者の周りに感じながら、話を聴いてくださいと話した。

Aさん:紫とも思える鈍い赤。色相は赤。 
 子供の頃は青が好きな色だった。年頃の頃は黒がスキ。年を取るにしたがってグレーが混じった色が好きだ。ピンク・緑・紫のグレーのまじったもの。だからずっと同じ色が好きな私ではなかったと思っています。
 これからは・・・?
 先生に「色」の話を聴いてから日常目につく色や色の話に敏感になり、楽しい日々を過ごしました。有難う御座います。

Bさん:紫が白で薄められたピンクのような色。色相は紫
 この色に、包まれていると、私は安心します。この色は、私にとっては自分を隠す色であり、ライナスの毛布のような色です。(本人が今日着ている洋服も、同じ色相で、もっとグレイッシュな服装であった)

Cさん:原色の。固有色名:桔梗色
 言葉の意味を調べていくと紫狩りと言う言葉を知りました。
 高貴な人々が野に紫のものを探しに行く、雅な遊びです。
 私も自然の中に花を探してみると、自分の家の庭に、ムスカリ、オダマキ、ラベンダー、桔梗、紫式部、いろいろな花があった。
 面白いと思った言葉の表現は、紫の朱を奪うと言う言葉。
 偽物がホンモノを凌駕してしまうこと。
 あとは、冠位十二階では、紫は一番上の色。
 クレオパトラも使っていたという高貴な色。

 私がこの色をいつから好きになったかと思い出してみると、20代の頃の化粧品のCMで「揺れる眼差し」という真行寺君枝のCMで、初めて紫の化粧品を買った。好きだった紫の刺繍もあった。
 紫とオレンジの組み合わせがとても気になっていたら、それが夕日の色だと気が付いた。ある短歌が思い浮かんだ。 

 大空の斬首ののちの静もりか没ちし日輪がのこすむらさき

 春日井建の処女歌集「未成年」の冒頭歌である。 
「砂浜で首まで埋められた僕がいて、泣きながら何かを知った。動けぬ僕に青ざめた怒涛がおしよせ、砂がほどけていった。ひとりぼっちの僕の真上には 病んだ 紫陽花のような日輪が狂っていた」

ネットより(byあやのん)

 Cさんが深く、自分と色の関係を探求して、色々なことを連想して調べてきてくれたことが分かった。
 そして、自分が実際にやっていた授業の中でもCさんのような生徒がいるから、授業が盛り上がったことを思い出す。自分の好きな色について調べると言ってもそのことに乗り気な生徒も、全く興味がない生徒もいる。
 凄く調べてきた生徒のレポートを聞いた時に、明らかにクラスの雰囲気が変わるという体験をした。Cさんの発表はまさにそういうものだった。

Dさん:Bさんと同じ薄いピンクのような
 さっきのCさんの写真を見て、自分も庭に紫の花があると思いました。藤棚とか。でも、私は現実には紫を敬遠してきたと思うのですが年をとるにつれて、紫に近づいていると言う感じです。好きな色は年代によって違うと思いました。若い時は原色が苦手で、白を混ぜた優しい色が好きだったんですね。ところが図画工作(美術?)の時間に先生に「色には白を混ぜて使っちゃダメ」と言われてとてもショックでした。(←透明な絵具の使い方としては、やらないでという意味ですね。)
 私の生活も白黒つけれないはっきりしない生活です。
 子供の頃の茶色と緑の格子のスカート、嫌いだったけど、今見るといいなと思います。ピンクも嫌いな色だったけれども新婚旅行の時はすべてピンクで支度していたことが不思議です。

 Eさん:みどりみの青
 信号の色ですよね。青信号と言っているけれど、緑です。好きだけれど身に付ける色としては難しくて、今日着ているような紺色とか、洋服では、落ち着く色を着てしまいます。

Fさん:青緑
 翡翠とか龍泉洞の色だと思います。私の選んだ色も、Cさんの選んだ紫も好きだけど、身に付ける色としては使わない。難しい色だと思います。
 自然に囲まれているとホッとする、安心する。庭仕事には緑の色が欠かせないですよね。色んな花の色と色んな緑色がある。春の淡い緑、夏にさしかかる濃い深緑、洋服には使いませんが、好きな色です。
 
Gさん:黄緑
 この色のイメージは春の芽吹き、自然、小鳥、ウグイス、オリーブ、新緑、今からもう春が待ち遠しいですね。萌黄色、ひわ色・・・
 自分の結婚式のお色直しに、こんな色の着物を着ました。
 大地から生える生命力を感じる色だと思います。

Hさん:
 白い車、白いご飯、白い制服、白いシャツ、白い恋人、白いうさぎ、
 白は一難隠すとも言われますね。

 私も例として私が調べた白のレポートを発表した。
色と言葉の意味はその国の歴史や神話と深く結びついていて、紅白試合の紅白が、平家と源氏の戦いから来ていること、面白いという言葉が、アマテラスオオミカミの神話から来ていることなどを話した。
 
 好きな色について調べたこと、面白いと思ったことをみなさんにまず語っていただいた。

 面白いのは、色のことのようでいて、自分の事や、思い出や人生のことを語っているような気もすることです。
 それだけ、色と言うのは生まれたときから自然に目にして、無意識と共にあるという事だと思います。

 次回は、色の秘密に少し迫ります!(つづく)