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イカ的なもの✧♡

 黒帯(ダンナ)と毎日の酒のアテを捜す。
 作ったものもあるし、買ってくるものもある。
 おでんなど煮物などは作ったもので、揚げ物や漬物やお刺身、寿司は買ってきたもの。

 2人では揚げ物はほぼやらないので、なんとなく、「油っけ」と2人で呼んでいるものを買ってくる。

 それはコロッケ2個とか。キャベツメンチカツ2個とか。
 串カツ2個とか。シューマイ2個。

 ちょぴぃっと、揚げ物があると嬉しい。

 そのなかでも好きなモノは、
 イカ的なモノである。

 好きなイカ的なモノ。

 ごろっとイカメンチカツ。
 イカエビカツたるたるソース。
 イカ唐揚げ。
 イカなまっぴ。
 イカ天。
 イカカツ。
 イカ揚げ。

 イカ的なモノと言っているけれど、イカです( ´艸`)

 先日、八代亜紀さんが亡くなったのは、志村けんさんが亡くなった以来のショックだったが、真っ先に思い出しのは、舟歌。

「お酒はぬるめの燗がいい 肴はあぶったイカでいい」

 お酒は、私は熱めの燗がいいけど、肴はあぶったイカがあったら最高だなと思う。作詞家が凄いんだろうな。きゃあ、阿久悠だった。天才だ!

 とてもいい歌だと思う。

 私の住む八戸市はイカの水揚げ日本一だった気がするけど、最近、あまり獲れなくて、次第に値段が上がっている。気さくな食べ物で無くなっているけれど、イカほどお酒に合う食べ物も無いと思う。

 初めにあげた写真は八戸の花万食品のおつまみだが、なかでも「なかよし」という製品は、イカとチーズのハーモニーというキャッチフレーズの、最強のお土産品だ。
 よく、この2つを合体させてくれたものだと、花万食品に感謝する。

 まあ、つまり、毎日の酒のアテに欲しいのは何かというと、

「イカ的なモノ」

 と答えるのだが、ほんとうは、イカなのだ。
 カニカマがカニではないのと違って、「イカ的なもの」と我々が言っているのは明らかにイカなのであった。
 我々はイカがアテであったら最高なのだが、それと出会えなかった時、仕方なく、美味しい焼き鳥とか、コロッケとか買っているのである。

 ってことは、イカ的なモノとはイカ以外のアテのことなのか?

 雲行きが怪しくなってきたのだが、「イカ的なモノ」と言っているものが、実は、「イカ」そのものであることに気が付いて、可笑しいなあと自分が思ったのである。毎日、自分は何を言っていたのか。

黒帯「今日のアテは何が食べたい?」
あやのん「イカ的なモノがいい」