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~鬼滅の刃からの学び⑨~誰かの役に立つために生まれているはずなんだ

~お読みになる前に~

基本的にテレビアニメ立志編と劇場版無限列車編を観た上での、個人的な学びや感想、気づきを書いています。
ネタバレがあることと、知識が充分でないことをあらかじめご了承ください。


今回は、もはや見どころしかない劇場版無限列車編で、特に心に響いたことをお話していきたいと思います。


それは、煉獄さんのお母さんの言葉です。

煉獄さんが猗窩座と死闘を繰り広げている最中、自分の幼少時代にお母さんから言われたことを思い出します。

お母さんは、息子に尋ねます。

「なぜ自分が、人よりも強く生まれたのか
わかりますか?」

ちょっと考えて、「わかりません!」
と素直に言う息子。

「弱き人を助けるためです」

「弱き人を助けることは、
強く生まれた者の責務です」

この言葉を思い出した煉獄さんは、

肉体がひどいダメージを受けているにもかかわらず、200人の乗客や仲間を助けるために、更に心を燃やし、猗窩座に立ち向かっていきます。


ここでは、
代々炎柱の家柄に生まれ、才ある息子に対して話しているので、
「強く」とか「弱き人を助ける」とかって言葉を使ってますが。

自分が持つ特技、個性、身体的特徴、長所、などなど、

「これこそ自分!」
みたいなリソースがあって、
それが誰かの役に立てるってことに
置き換えて捉えてもいいんだよな、
って思いました。

そしてそれは、
なんだっていいんだよな、って。

なにも特別なことじゃなくていい。

計算が得意、字をきれいに書ける、
走るのが得意、歩くのが速い、
人によく相談や悩みを打ち明けられる、
声が大きい、人をよく笑わせる、
なにか説明するのが上手い、背が高い、
個性的な絵を描ける、
チャーハンを作るのが得意、
苦労してきたから人の痛みがわかる、
つらい人に黙って寄り添える、
電車で妊婦さんマークやヘルプマーク持ってる人に席を譲れる、
わからないことを人に聞ける、
困った時に助けてと言える、

なんでもOK❗
そんなこと?って思うことも、
実は誰かの役に立ってるってこと、
しばしばありますよね。

1人でも誰かの役に立てることなら、
それを活かしていけばいい。

私は、
お母さんの言葉をそんな風に感じました。

そして、お母さんからすれば、
煉獄さんや千寿郎くんが生まれてきてくれたこと、元気に過ごしていることだけで、
お母さんの役に立っているとも。


さらにその中で、
人よりも秀でているものを持つ人や、
人の上に立つ人は、

そうでない人たちのために、

そのことでなにかしら
役に立つことができる。


でも。

せっかく持ってるリソースを悪用したら、
人の役に立つとは言えない。


未曾有の惨劇で多くの人が苦しんだり、
我慢を強いられたりしているのに、

「自分は力を持っているから特別なんだ」「自分一人くらいワガママしてもいいよね」
と、自分勝手な行動したり。

「自分が言っていることは正しいんだから」と、正論でも誰かを傷つけてしまうかもしれないことをSNSで言ったり。


それが見過ごされている社会は
とっても悲しいと、最近特に思います。


きれいごとじゃなくて、

誰もが何かしらで人の役に立つものをもってこの世に生まれてきていると思います。


「なに偽善的なこと言ってんの。
限られた人にしかそれはないよ」

って言う人もいると思うけど、
それは自分のこと認めてないから、
自分を責めてばかりいるから、
すぐに誰かと比較しちゃうから、

役に立てるリソースに気づけなくて、
自分を認めたくなくて、
受け入れてはいけないと思って、
自分は役に立てるものがないと決めつけているだけなんだ。

例えばですよ。

声が大きい人なら、
事故に遭いそうな人に遠くからでも声をかけてあげられたり、
話すスピードを緩めることで誰にでもはっきり聞こえるように話したり、

声が大きいことを活用して人の役に立てる。

実際、声の大きい私は、
職場の朝礼で話す時に
「いつも聞き取りやすい」
って言われたことあります。
使い方間違えちゃうとうるさい人になっちゃいますがね(笑)


だから、
みんなが自分のことを受け入れて、
認めて、その力を信じて、

誰かの役に立つことをして、
それが互いに助け合いになっている、

そんな世の中になってほしい、って。


それを十二分に行動で表した煉獄さんは、
本当に尊敬する!

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