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おまえがチーズの沼を覗き込むとき、チーズはお前をフォンデュしようとしているのだ

○前回のあらすじ
カッとなってチーズを五千円分衝動買いしたけれど、憧れだったブルーチーズを食べたら美味しくなくてひたすらショック→旨い食べ方考えようぜ
気がついたらチーズを大量に衝動買いしまくってたというだけの話

思いの外、前回はたくさんのご反応をいただき、みんなチーズが大好きなんだなと再確認しました。
自分はチーズ好きだと思い込んでいた無知など素人が、チーズ沼に足を突っ込んでいく様を、ぜひ指差して笑ってやってください。

というわけで、ブルーチーズショックを受けた翌日、朝からまたブルーチーズをいただくことにしました。

せっかく買ったチーズたち。最高の状態で食べたい……その思いと共に買い足したのは、セブン「金の食パン」。
ふわっふわの厚切り食パンを、バターを塗ってトーストし、更にバターを塗り重ねる。

チーズと言えば、やはり米よりパン。
そしてしょっぱいものには甘いもの……!
そんなわけで、ブルーチーズには蜂蜜をたらりとかけておきます。
朝ごはんとして、それだけでは物足りないため、スープと、カットしたアボカドを一緒に並べ、いざ食事。

ブルーチーズの蜂蜜がけやいかに……と、さっそく口にすると。なんと、あれだけ尖っていたブルーチーズのクセが、かなりまろやかになっている……!
すごく食べやすくなったブルーチーズに気を良くしつつ、「いやでもまだまだ」と、次の一手を考えます。

蜂蜜ブルーチーズは食べやすい。けれど、最高に美味しいかと言われると、正直そこまでではない気がする。
そこで、表面はサクッ、中身はふわっと焼けた最高に美味しいトーストに、ブルーチーズをのせていただきます。
これが旨くないはずがない。

はずがないのに……

……うーーーーーん、びっみょー……。

なんだろうこの感じ。ブルーチーズと食パントーストが、まったくマッチしない。
もしかして、日本の食パンだからなのだろうか。ライ麦など少し酸味のあるハードパンの方が、しっかりと合う気がする。

それはまた今度、ということにして、じゃ
あ今朝はどうしようかと悩み、カットしたアボカドに、醤油、わさびと一緒に蜂蜜ブルーチーズをちょこっとのせてみました。
あまり期待せずに、ぱくりとすると……なんと!
アボカドの旨味を、ブルーチーズが増幅したっっ!!

これは意外。すごく意外。でもぱくぱく食べられちゃう。単にアボカドの味を強く感じさせるだけでなく、ブルーチーズの味がちゃんとアクセントになっている。

更に後日。
シャケの石狩風鍋の〆雑炊に、ピザ用チーズを入れた際、ブルーチーズもそこにたしてみると……思った通り、ブルーチーズがチーズの風味を強めてくれて、チーズ好きにはたまらない雑炊に(バターが入ってる鍋なので、それがまた良い仕事をしてくれていた気がする)。

ブルーチーズ……あまりにもクセが強いことにショックを受けましたが、アクセントとの働きを期待して、分量や割合を間違えなければ、かなり優秀なのかと、ようやく理解しました。

また、蜂蜜ブルーチーズはクラッカーにのせてお酒と一緒に味わうと良いとか、冬瓜漬+ブルーチーズ+クラッカーが美味だとかいう情報も、前回を読んだ方々から教えていただいたので、それもぜひ試したい(冬瓜漬、初めて知ったのですがこれがまた美味しそう)。

ちなみに、ブルーチーズを食べるとき、たいていゴーダチーズも一緒にいただいていたのですが。チーズの味は濃いのにあっさりとした口当たりで、すごく安心して食べられるゴーダチーズはやはりさすがだなと再確認しました(ブルーチーズは、口に入れる前むだにドキドキしてしまうので)。

ブルーチーズの美味しさはだんだんと分かってきたものの。衝動買いしたチーズは残り四千円分程も残っております。
パルミジャーノ・レッジャーノ? ペコリーノ・ロマーノ? グラナ・パダーノ?
見た目はすごく似てるけどなにが違うの? 味も違うの? さっぱり分からないけど買っちゃったので美味しく食べるぞ!!

ということで、まだまだチーズの世界は学ぶことがいっぱいなのです。これはおそらく深い、深いぞチーズの沼。すでに足が底につかなくなる未来しか見えないぞ。

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