座っていること、立ち上がること、立っていること

1.前回の復習と補足

姿勢の見方

仰向けで寝ている姿勢の
①頭の位置、傾き
②胸の位置、傾き
③腕の位置、傾き
④骨盤の位置、傾き
⑤足の位置、傾き
をみる

姿勢が変わり傾きが大きくなった場合

①どの位置がより顕著になったかをみる
②顕著になった部位とその下の筋力のバランスをみる
③間の動作の方法をみる
④傾いた部位とその上下の部位の使い方をみる
の順でみる

動作方法の見方

①どこの部位から動作が始まっているか
②どこが一番頑張っているか
③一番最後に終わる部位はどこか
をみる

2.座ってること、立ち上がること、立っていること

座っている際、立っている際には
からだの傾きに加えて
①前後左右へ力を加えたときのからだ全体の反応をみる
②からだの力の入りかたをみる
とどのように次の動作に移るか解釈しやすいです。

例えば

座っているときに右側に力を加えたときだけバランスをとる反応がみられない
ということがわかった場合は
右側に余分な力が入ってバランスをとる反応がでにくいのでは?
と考えます。

そこで実際にさわってみると右側の筋肉が固い
ことがわかりました。
立ち上がる動作をみると右側の腕と足の反動を使い、行う特徴がありました。

このかたは、普段から右側で頑張って動作をするかたで、右側を痛めやすいのでは?
と考え、よく聞いてみると
最近右側の腰の痛みが
出てきているとお伺いでき、
腰痛予防のために
右側の反動を使いすぎない
動作の指導を行う
という具合に繋がります。

※認知症のあるかたでも工夫して動作指導を行い
改善されるかたは多いです。そこはまた別の機会に‥

3.実際によく見かけること

グループホームでは、よくソファに座って
身体に力が入らない状態でいることがあり
立ち上がるときに瞬間的に力をいれて
下の台を押しておられる方が多い印象です。

その方たちは大抵
◯立ち上がるときにつま先が浮く
◯立ち上がった際に前後に揺れる
◯すぐに腕で何かに掴まろうとする
特徴があります。

これは
①腕と足に同時に力をいれて動くためバランスを取りにくい状態になる
②体重が足にのっていない状態で動いているため、つま先が浮く
③自分の体ではバランスをうまく取れず、安定している他のものを掴もうとする
ことが考えられます。

なので、
座っているときから動きやすい状態で
足に体重がかかるよう動作を行い
自分の身体でバランスを取れるように
指導を行います。

立ち上がったら今度は歩くですね、
次回は歩くことを書いていきたいと思います

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※私見を多く含んでおります。
※曖昧にしている部分があります。詳しい見方は専門書等で再度学んで頂ければと思います

作業療法士 保健学修士 認知症ケアやグループホームでの業務などについて発信していきます!! 応援よろしくお願いいたします😊