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留学生ならではの悩み

おそらく多くの長期海外留学生が直面するであろう
「日本語も英語もまともに使いこなせない」問題。

私自身、高校三年間をカナダで過ごしているので、何度もこの問題に直面する。
特に現在は、日本の大学受験に向けて志望理由書や活動報告書の執筆をしているため、日本語をうまく使いこなせていない事実を改めて実感する機会が増えた。

中学受験を決意した小学校六年生まで、私はとにかく本を読むのが大好きだった。
両親は、勉強に対して厳格だったわけではないが、ゲームを一切買ってくれなかった。母は「ゲームをするくらいなら外で遊ぶか本を読みなさい」という考え方だったので、父に毎週末図書館に連れて行ってもらっていた。最低でも10冊、多い時は15冊ほど借り、それを週の真ん中には読み切っていた。週の後半は、仕方がないので学校の図書室で借りていたが、一度に1冊か2冊しか借りれなかったため、毎日通わなければならなかった。

当時の私にとって本は、今でいうスマホと同じ  またはそれ以上の存在だった。(マナーは悪いが)歩きながら読んでいたり、お風呂に入るときもトイレに行くときも、寝る時間になっても本を読むのをやめたくなくて、友達と遊んでいるときと習い事の時以外はどこへ行くにも常に本を持ち歩いていた。

当時の年間読書冊数は、少なく見積もっても700冊を超えるだろう。
そのおかげで小学生の間は国語が大の得意だった。
しかし、受験のため図書館に行く回数が減ったことと、引っ越しをしたことで、父が車を出さなくても図書館に行ける環境になったことで逆に自分で図書館に行くのが億劫になり、小学校六年生以降はほとんど本を読まなくなった。
中学生以降の年間読書冊数は、多く見積もってもせいぜい20冊程度だろう。

そこからだんだん私の国語力は低下し始めたと思う。
それに追い打ちをかけるように高校時代を海外で過ごしているため、きれいな日本語に触れる機会が少くなくなったことで、語彙力の低下がどんどん加速している。

だからと言って、日本語の語彙力の低下を完全にカバーできるほどの英語力は、たった三年の海外生活では身につかない。(身につく人もいる)
もちろん、「英語だったらこういう言い方するけど日本語ではなんて言ったらいいんだろう、、」という状況も少なくはないが、それでもやはりしっくりくる単語や熟語にはなかなか出会えない。

なにが一番もどかしいかというと、『絶対に求めている単語を知っているのに、しかもなんなら喉のところまで出かかっているのにそこにありつけない』という点だ。

そんなときに例えば友達と話していて、「あれ?こういう時に使える言葉あったよね、なんだっけ。えーっと、、、」なんて言おうもんなら
「帰国子女アピールいいから(笑)」なんて言われてしまう。
、、、、世知辛い世の中ですね🥲

以上、「留学生」という、中途半端な英語学習者ならではの悩みに現在進行形でぶち当たっている私でした。🫠

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