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カナダに住んでみたらモテ期がきた。

人生に3回はやってくるというモテ期。私はそんなのとは無縁で生きてきたのだけど、カナダでまさかのモテ期が到来。いや、モテ期なのかはわからないけれど、たぶんモテ期だったはず。

「日本人女性は海外でモテる」なんていう、嘘かホントかわからない話はいろんなウェブサイトに載っている。私は「そんなの人によるでしょ」と信じていなかった。だって、旅行で色々な国へ行ったけど、ナンパなんかされたことないし、番号を聞かれるなんて有りえなかったし。

職場で仲良しの先輩たちに「彼氏作ってきなよ!楽しみにしとくから!」なんておちょくられながら日本を発ったわけだけど、まさかそのあと人生最大のモテ期(?)が来るとは全く想像していなかったから、人生なにが起こるか本当にわからないもんだ。

私の数少ない体験談からいうと、人種に関わらず向こうの人たちは積極的。めちゃくちゃ積極的。ちょっとでも気になる相手にはすぐにご飯誘うし、「コーヒー飲みに行こうよ」なんていうデートのお誘い手口もある。ディナーとバーは高確率でお持ち帰りなのは日本も同じだけど。

そんな感じで、友達として番号を交換したはずのアメリカ人とは4回ほどデートしたわけだけど、結局うまくいかず。移住してたった1ヶ月でこんな出来事があったわけで、元職場の先輩たちに報告すると急展開ぶりに大盛り上がり(笑)。いや、しかもカナダなのにアメリカ人。詳細はここでは省くけど、なかなか面白い異文化体験だった。気が向いたら記事で書くかも。

アメリカ人と連絡を絶った翌月。写真を撮ることが趣味のひとつの私は、その日も一眼レフを持ってダウンタウンをブラブラと歩き回っていた。すると、斜め後ろからスーツ姿の中年男性が「いいカメラだね」と声を掛けてきたのである。向かっている方も同じだし、ワンブロックほど世間話をしながら歩いていた(というか向こうが付いてきてる)。僕も写真が好きなんだ、とか、日本に住んでいたことがある、とか、今は出張でこの街に来ている、とか。別に興味は無かったけど、お世辞で話を続けていたら、番号を聞いて来た。まじか。

どうする、私?いま知り合ったばっか、しかも道端でナンパだぞ?と戸惑いつつ、断りきれずに渋々交換する羽目に。メールは無視すると決めて。いや、そうなら交換すんなよって話なんだけど。

で、交換してたら「今日よかったらディナーどう?僕の泊まってるホテルのレストランで。」と。それもう完全にそのあと部屋に行くコースじゃん。あからさますぎて、いやもう絶対無理。なにがよくて、The O.C.のセスのパパみたいな中年のオジさんとデートするんだ!?と。(パパ役のピーター・ギャラガーをけなしてるわけじゃないです、ごめんなさい笑)

そんなこんなで、もちろん断り、届いたメールも完璧に無視したら一切連絡は来なかった。ほっとした。それにしても、日本に興味があって近寄ってきている感は否めず。やはし日本人女性は海外でモテる説は本当なのか?

快進撃(?)はさらに続いた。

といきたいところだけど、まぁそんな簡単に続くはずもなく(笑)。

こういう出来事が続いたのは奇跡だったようで、その後ナンパとかそういった類のことは起こっていなかったのだけど。来るときは急に来るらしい。

いつものように英語の練習のために出かけたミートアップで、偶然同じテーブルに座ったエジプト人。日本の漫画が好きとかで、私が日本人と分かるとマシンガントークを飛ばしてきた。どうやら漫画だけじゃなく、日本自体が好きらしい。その日は何もなく終わったのだけど、次の週にもまた私の隣にやってきた。

どんな話をしていたかは詳細に思い出せないのだけど、お酒飲むのは好きだということを言ったら、じゃあ今度一緒にバーに行こうと言い始めた。ここがオススメだし明日行こうよ、みたいな。ここで思わせぶりな態度取ったら取り返しがつかなくなるぞ、と断るも、「彼氏はいるの?え、いないんだったらいいじゃん」て。いや、居なくても嫌なものは嫌なわけで。

これは面倒になるな、と嫌な予感がしたので先に帰ろうと上階にある広場をあとにしてエレベーターに乗り込んでホッとしたら、なんと、そいつがドア閉まる寸前に乗り込んできた。

この時、本当にかなり焦った。だって、密室のエレベーターに2人きり。執拗に誘って来るエジプト人と2人きり。こんなことならエスカレーターでさっさと降りて行って、適当な階で撒けば良かったと後悔したのは言うまでもない。内心すごく焦りつつ、何事もなく1階に到着したときは助かったと思った(大げさ)。その後、やはり番号を聞かれたけど、この執拗な男に教えたら大変なことになりそうだったので、キッパリと無理と断った。

その後すぐにコロナがカナダでも蔓延し、ミートアップは軒並み中止に。ラッキーなことに、街中で鉢合わせすることもなく私は帰国できた。押しに巻けて交換するなんてこと、しなくてホントに良かった。

そんなこんなで、カナダでなぜかモテ期が来た話。日本だと全く浮いた話がなかったのに。この3つがメインだったけど、そのほかにも「今度2人でご飯行かない?」とか、そこそこあって。少しでも興味があるとすぐにデートに誘う積極性は凄かった(笑)。The O.C.のパパでの経験で学んでいたため、変なやつに引っかかることは無かったけど。

人生でまたとないモテ期、特に盛り上がることもなく終わった、という話でした。

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