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ネバネバ、ねちっこい、「ね?」

備忘録。

念を押したいとき、〜〜だよ?と伝えたあと、無言の小さな人に向かって、「ね?」と言ってしまうことがある。(最も多いのは食事中。"ご飯を落として遊ぶのは、あなただけが楽しくて、他の人は楽しくないよ。ご飯はみんなで楽しく食べよ?"とか。"いただいた命は大切にしよ?" とか。)

この、口をついて出てくる「ね」の音は一体なんなのだろう、と言いながらいつも気になっていた。

やまとことば50音辞典でひくと、「な行」の持つねばっこい雰囲気がもっとも強くでているのが「ね」だという。

練る。粘る。ねばり強さの方向性を間違えると「ねちねち」。地下に張り巡らせれば「根」。上へ上へと、どっしりと張り巡らせると「峰・嶺」。

私が使ってしまう「ね?」は、ネチネチだな、と思って反省。

この「ね?」を足してしまうことでおそらく、より一層、受け手には、伝えたかった内容が伝わらなくなってしまうように思う。相手は、ネバネバしたねちっこいものを押し付けられた感覚になってしまうのではないかな。

意識せずとも、気持ちは、音に、細部に宿る。宿ってしまっている。言葉って本当に面白い。

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