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教員を「退職する」と伝えた日

教員は11月から12月にかけて来年度の進退や異動希望などを出していきます。まさに今、悩まれている先生も多いのではないでしょうか。



私は今年で5年目の小学校教員

本来であれば来年度は新しい学校へ異動になる年です。しかし、異動の希望は出さず「退職」することを選びました。

そして先日、校長先生に「退職したい」とお伝えできたので、これまでの葛藤をまとめていきたいと思います。



退職を決意したとき


退職を具体的に決意したのはちょうど1年前

たくさんの方に♡を押してもらえてとっても嬉しかったことを覚えています。


もともと、教員としての働き方に将来を見出すことができず、教員を初めて間もない頃から「ずっとこの仕事を続けることはできない」と感じていました。


夢だった仕事に就いたのにモヤモヤする


その根源を知らないことには、何も改善できない!と思い、1年以上かけて自己分析をしました。(今でもつづけています)

結果見えてきたのは、私が理想・大切にしたいと考えている暮らし方でした

⚪︎自分の時間を取れること
⚪︎家族との時間を取れること
⚪︎家事、料理をする余裕があること
⚪︎家族に何かあった時にすぐに駆けつけられること
⚪︎将来的にどこにいてもできる仕事をすること

正規の教員では、この暮らしを実現させることは難しい。

それでも仕事と理想の暮らしを両立できないかと
自分でセルフ働き改革をしたり暮らしを整えたり試行錯誤したこともありました。


結論として、心がいっぱいいっぱいになってしまったのです…



わたしのやりたいこと


理想の暮らしのことばかりを考えていると、仕事に対するモチベーションは下がる一方で。私ってなんのために教員になったのだろう…と自己否定する日も続きました。

そんな中、たまたま職場の同僚に対して「これは理解できない!」と思う出来事(子どもたちに対する指導のこと)があり

私って意外と芯を持って先生してるじゃん!と思い直すことに(単純すぎる笑)

⚪︎児童に寄り添うこと
⚪︎児童や保護者が納得できる指導をすること
⚪︎その子に合った関わり方や指導法を考えること

↑こんなことを常に意識して働いている私は
学級担任よりも、不登校支援や通級指導などの子ども1人に対する個別指導に向いているかもな〜と昨年あたりから感じていました。


私の強みを活かして子どもたちと関わりたい
強み=児童に寄り添うこと

これが私のやりたいことだと、気づくことができたのです。(そういえば教員採用試験でも伝えていたことを思い出した)



非常勤×副業で新しい働き方へ


今まで「異動しないといけない」としか考えていなかったけど

理想の暮らしや、わたしがやりたいと思っていることがはっきりしてきた今、それらを実現できる働き方を探してみようと思えるようになりました。

理想の暮らしを実現するためには、正規の教員では難しい

それならば、非常勤でも良いのでは?

非常勤であれば、私のやりたい不登校支援ができるみたい

さらに非常勤だと副業可だから他のことにも挑戦できそう


このように自分が納得できる働き方、暮らし方を見つけるようにしました。

教員が辛いから辞める ではなく
やりたいことがあるから辞める に変化したのは大きな一歩
です


退職を伝えた日


そして先日、校長先生に「退職したい」という思いお伝えすることができました。

「え!!どうして!!」ととても驚いていたけれど「強みのある教員になりたくて、不登校支援を一度学んでみたいと思っています」と話すと

「やりたいことがあるなら、若いうちにやりなさい。教員はいつでも戻ってこられるから、そのとき待っているよ。先生のやりたいこと、全面的に応援する」

そう伝えていただきました。


悩みに悩んで決定した来年度のことだけど
校長室を出た時、少し寂しい気持ちにもなりました。

「これで終わるのか…」と寂しくなると共に
今まで担任してきた子どもたちの笑顔がふっと出てきて「私、この仕事好きなんだな」改めてそう思いました。


担任している6年生を無事に卒業させること
3月の最後まで、自分の芯を大切に働くこと

これが今の私の使命ですね。より一層頑張ります。


そして今回感じた寂しさも大切にして
来年度は一度、新しいことに挑戦してみたいと思います。


もし私のように、悩まれている方がいたら
この投稿が何かの参考になればうれしいです🙂


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