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私の闘病日記vol.25〜大腸全摘編〜『ストマ装具からの漏れ』

こんにちは!

今回は…

私の闘病日記vol.25
『ストマ装具からの漏れ』

をみなさんにお話ししたいと思います。

↓↓前回のお話を読んでいない方はこちらから↓↓

私の闘病日記vol.24
『当たり前がいちばんの幸せ』

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そして。

私と同じ病気で悩んでいる方。

または。

大切な家族に私と同じ病気にかかってしまった方に向けて、少しでも勇気になればと思っています。

そして。

私みたいに病気ではなくても、人生を生きていれば誰もが悩みを抱えて生きていますよね。

仕事で抱えるストレスに、人間関係のトラブル。

将来に不安を抱える人や、お金で困って毎日の生活が息苦しくて…

中には『自殺』をしてしまう人だっています。

何か、もう、消えてしまいたくなる気持ち。

私もそういう感情になった時あったので、少し分かる気がします。

でもね…

正直に言えば!!

もしも今のあなたの体に何も病気がなくて、元気な状態であれば…

私は、あなたが『羨ましい』です。

だって…

私は22歳の時、大腸を手術で全部『摘出』してしまったので、日常生活でも不便なことが多い。

(病気がなくて健康な人は、いいなぁ…)

と思うことも多いです。

でも!

人の悩みに、大きいも小さいもない。

そんな風にも思います。

私みたいに『体』に問題を抱えてる人、それに体は元気だけど『心』に何かを抱えてる人。

いろいろな人がいるけれど、

『生きてる』ってことは、本当にラッキーなんだよ。

そんな当たり前なことに今回、あなたが気づいてくれたら嬉しいです。

私の闘病日記

では、ここからは、

私の闘病日記vol.25
『ストマ装具からの漏れ』

をお話していきたいと思います。

レッツゴー!!

おいしい病院食

ご飯は、ペースト状の流動食から普通食が出るようになった。

ついに、健康の人が食べるご飯と同じような食事が出たことに喜びを感じた。笑

ここの病院食は、結構おいしいと思う。

シチューとか肉じゃが、チンジャオロースとか出たり。

あと牛肉の赤ワイン煮…

なんかオシャレ。。笑

毎回、ご飯の時間が楽しみになっていた。

病院食って、味が薄くて不味いイメージだったから、、

想像とちょっと違った。笑

他の病院のご飯は、どんな感じなんだろう。。

小学校2年生の頃に、1回だけ熱が下がらなくて、

今回の病院とは違う病院に入院したことがあったけど、ご飯の記憶がなさすぎて。笑

でも病院食は味が薄い、不味いっていうのがイメージであったから、

美味しいご飯が出てきて、ちょっとびっくり。

と言っても、朝ご飯は少しだけ質素な感じだけどね。笑

ご飯は入院中の楽しみのひとつだったから、毎食どんなご飯が出るのか楽しみだった。

少しずつだけど、食べられる量もだんだん多くなってきて、

確実に、元気になってきていることを実感した。

初めての装具からの漏れ

そして…

手術から8日目。

初めてストマから便が漏れた。。

(え、、なんで、どうして、どうしたらいいの…)

漏れるなんて思ってもいなかったから、最初どうしたらいいのかわからず、びっくり…

めっちゃ焦る。笑

あたふた。。笑

でも…

幸いなことに、漏れに気付いたのが早かったため、服やベッドを汚さずに済んだ。

それは本当に、よかった。。

漏れに気づいた瞬間に、速攻ナースコールを押して、看護師さんに漏れたことを伝える。

すると…

すぐに、ストマちゃんが病室に来てくれた。

そのおかげで、すぐに処置してもらうことができた。

(あと少し気付くのが遅れてたら、ヤバイことになってたかも…)

想像しただけでも恐ろしい。。笑

初めてパウチから便の漏れを経験して、改めてストマの大変さを思い知った。

(漏れることもあるんだ…嫌だな。。)

それに、今、

パウチから便が漏れた!!

という感覚は全く無かった。

ちょっとストマ確認してみよう〜

くらいの気分で見てみたら、ちょうど漏れていることに気がついたから良かったけど。。

本当にタイミングが良かった、、

(もしずっと気がつかなくて、寝てる時とかに漏れたらどうしよう…)

考えるだけで恐ろしい…

いくら期間限定と言えど、これから大丈夫かなと、ものすごく不安になった。

それに、何だか乗り越えられる気がしない。

わがまま言っても、仕方ないのはわかっているけど。。

早くストマ閉鎖したい…

ストマと早くおさらばしたい。

明日にでも、いや、今からでも、早くストマ閉鎖の手術してもらえたらいいのに。。

腹腔ドレーン抜去

手術から9日目。

この日は、お腹に刺さっているドレーンが取れることになっていた。

同じ病室のおばあちゃんも、この日にドレーンが取れると言っていた。

すると…

おばあちゃんの部屋に、先生たちがゾロゾロと入っていく。

いつもおばあちゃんの部屋には、回診の時、

たくさんの医師たちが入っていくんだけど、

毎回、そんな大人数で来なくてもいいんじゃないか…

なんて思ったり思わなかったり。笑

いいんだけどさ、別に。笑

おばあちゃんは、これからドレーンを抜いてもらうみたいで、

部屋でよくわからない実況をしていた。

「ドレーン抜く時、全然痛くないね〜」

「痛くはないけど、何か変な感じだね〜」

などなど。笑

相変わらず。。

すると…

自分の部屋に大腸外科の先生が来た。

ついにドレーンを抜くことに。。

ドレーンはお尻の管と一緒で、皮膚と管が糸で繋がっているようだった。

(なんかすごい緊張するんだけど…)

ドレーンを抜く前に、ハサミで糸をチョキチョキ切ってもらう。

それが、チクチク痛くて痛くて…

やっぱり糸を切る時が1番痛かった。。

お尻の管の時よりは痛くなかったけど、苦痛な時間だった。

(もうこんなの一生嫌だ…)

そして…

先生が、

「これからドレーン抜くけど、変な感じがするけど痛くないからね〜」

と言った。

(変な感じって、、一体どんな感じ?笑)

ついに、ドレーンをニュルニュルっと引っこ抜かれる。

体の中に入っていた管は、思っていたよりも結構長かった。

(こんなに長いものが、自分の体の中に入っていたなんて…)

びっくり。笑

ちょっと衝撃。。

いや、本当に私の体の中、今どんな風になっているの、、って。笑

ドレーンを抜く時は、すっごく変な感じだった。

前に看護師さんから言われた通り、たしかに全然痛くはなかったんだけど。。

ただ…

抜く時に、変な感じがすると言うのは本当だった。

自分の想像だけど、多分、

お腹にナイフを刺されて、抜かれる時の感覚と似ているのかな、なんて。。笑

そもそも包丁で刺されたことないから、わからないんだけどさ。笑

もう自分でも、何を言っているのかよくわかんないんだけど。。笑

ドレーンがニュルニュルと抜けていく時、

内臓の間と間を通って抜かれていくような感覚がして、

一瞬息ができなくなるような感じがした。

なんて表現したらいいのかわからん。。笑

でも、とにかく変な感じ!!笑

とりあえず、無事にドレーンがなくなって本当に良かった。

どんどん体が身軽になっていく。

嬉しい。。

だんだん退院が近づいていっているようで、嬉しい気持ちでいっぱいだった。

病院で過ごすバレンタインデー

手術から10日後。

もちろん、退院できるわけもなく、、

結局、病院でバレンタインデーを過ごすことになった。

世の中は、恋人たちがキラキラと賑わうバレンタインデー。

うぅ、羨ましい。。笑

でも…

病棟は、バレンタインデーとは思えないほど、いつもと変わらない日常。。

まるで、みんなとかけ離れた別の世界にいるように感じた。

それでも唯一、バレンタインデー気分になれたのは、当日の夜ご飯だった。

なんと…!!

ハンバーグにガトーショコラ…!

いつもよりも豪華なご飯だった。

病院食だよ!!

驚き。。笑

(まだ手術して間もない患者が、こんな豪華なものを食べてもいいものなのか…)

久しぶりに、好きなものを食べることができて、すごく嬉しかった。

地獄の日々の始まり

そして…

手術してから10日が経った今日、ついにストマが暴走を始めた。

何度も何度も便が漏れて、何度もパウチの交換をして、それでも漏れて、、

この日から地獄の日々が始まった。

漏れて、新しいパウチに交換しても、またすぐに漏れてしまう。。

何回も漏れ続けて、さすがにもう心が折れそうだった。

24時間、漏れていないかの確認。。

そればっかり。

不安、精神的に辛い。

漏れていることに気づいた時の最悪な絶望感。

ムカつく。

イライラしてばっかり。

全然思い通りにいかない。

病室で泣き叫びたくなる。

もうストマの漏れに関しては、どうしたらいいのか全くわからなかった。

漏れる度にナースコールを押して、看護師さんを呼んで、

テープを貼ってもらったり、応急処置をしてもらう。

ストマちゃんが病室に来てくれるまで、それまで何とか凌ぐ。

だけど…

パウチの上からテープを貼ってもらっても、

面版から便がグングンと、出てきてしまう。

(お願いだから、もういい加減止まって…)

泣きそうになりながら祈っても、便は全く止まってくれない。

すると…

ストマ周りの皮膚がチクチク痛痒くなって、赤く荒れてきてしまった。

ついに、びらんができてしまった。。

『びらん』とは?

ストマ周囲皮膚に生じた炎症のこと。
(かぶれ、ただれ)

水様便だと皮膚についた時に、びらんを起こしやすい。

とりあえず、パウチから便が漏れてこないように、

看護師さんにテープで応急処置してもらっても、結局時間が経つと、

だんだんテープが湿ってきて、便が漏れてきそうになってくる。

(ヤバイ、、もう漏れる…早くストマちゃん来て…)

救世主ストマちゃん

すると…

病室で泣きそうになりながら待っていると、やっとストマちゃんが部屋に来てくれた。

「もう無理だよ…!!もう心が折れそう…」

と、ストマちゃんに訴えると、

「大丈夫、大丈夫!これくらい大丈夫だから!」

(全然大丈夫じゃない…泣きそう…)

ストマちゃんに、急いでパウチの交換をしてもらって、何とか落ち着くことができた。

その日の夜。

いつも通り、病棟内をお散歩していると、回診中の主治医に会った。

「先生…ストマが何回も漏れて、、」

と、ストマの相談をした。

すると…

「そうですか…〇〇さん(ストマちゃん)に相談してみてね」

(相談しても、何回も漏れてきちゃうんだよなぁ…)

寝ている時でも、ストマは容赦なく漏れてくる。

だから…

少しでも目が覚めた時に、

パウチから便が漏れていないことを確認してから、また眠りにつく。

もちろん寝ている時以外にも、便が漏れていないかの確認は頻繁にしていた。


ということで、今回はここまで!!

最後に…

今回は、

私の闘病日記vol.25
『ストマ装具からの漏れ』

をみなさんにお話しました。

いかがでしたか?

次回は、今回の続きをみなさんにお話していきたいと思っています!

↓↓こちらから続きが読めます↓↓

私の闘病日記vol.26
『念願の退院』

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