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パラレルワールド

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いつか見た白昼夢だったり、記憶の欠片だったり。 どこまでが現実なのかわからないもうひとつの世界。
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2019年4月の記事一覧

悪夢。

ずっと、うなされていた。
これは夢だ、現実であるわけない。これが現実ならば、もう生きるのはイヤだ。
夢ならば覚めて。

夢の中で、強く願った瞬間、私は目覚めた。
ふと、まぶたに触れると、涙で濡れていた。泣いていた記憶はないのに。

「やっぱり夢だったんだ」

目覚めた瞬間に、夢の内容は忘れてしまったけれど。 目覚めた現実が、夢よりマシかと言えばそんなことはなかった。
#超短編小説