巫女と家出と男と女

このお店に連れて来てくださった理由は

「このお店、イベントでもよう使わせてもらっててな、ママとも仲良しやしな、長居しても怒らはらへんの♡」

とおっしゃるのは、メナード化粧品販売店店長で

お話を聞いた当日が６２歳のお誕生日だったりえぽんさん。

還暦を過ぎてらっしゃるとは思えない美しさとエネルギッシュさ！

私はたっぷりお話を聞かせていただく準備は万端ですよ！

皆さんもご準備はいいですか？

♪〜

荒波に揉まれ揉まれた少女時代〜

安寧求めて結んだ誓いは金と女に心乱され　

人を育てし苦悩の日々も

信じて進む

美しいお肌と心、携えて〜

これが私の使命か運命か〜

それでは喋っていただきましょう〜

エントリーナンバー７番〜岡本利恵子さんで

「巫女と家出と男と女」

♪〜チャラララ〜

荒波に揉まれた少女時代

初めて家出したのは１３歳。

家業の製材業の工場の手伝い、家事、下の子の世話。

勉強なんかさせてもらわれへん。

「女は勉強なんかせんでええ。家のことして旦那の言う事聞いてりゃいい。」

父は言う。

放課後、塾に行ってる同級生が羨ましくて羨ましくて。

「なんで私はみんなみたいに塾行かしてもらわれへんし、好きなことでけへんの？」

日に日に積もる父への反抗心。

気が付いた時には行き先の分からない電車に揺られてた。

見知らぬ駅。

日が沈んで暗く静かな街角。

何をするでもなく佇む中学生は、すぐに補導され、親に引き渡された。

そんなことがあっても変わることのなかった父の態度。

高校生の時には、家出して彼氏とパチンコ屋の住み込みのバイトを見つけて同棲。

親に見つかり涙の別れ。

「この人と一緒にいたい。」

ただそれだけだったのに。

ままならない思いを抱えたまま、高校卒業、そして就職。

人生って不思議なものなの

これが運命というのかしらね。

その後バッタリ再会した

パチンコ屋で同棲して別れさせられた彼。

もう大人の二人。

もう誰にも邪魔させない。

自分の意志で、自分の人生切り開く。

お金も何にもないけれど。

親が反対しようが世間体が悪かろうが関係ない。

ただこの人と一緒にいたい。

永遠を誓った二人。

私１９歳、旦那２１歳の秋。

バブルはアカン。

そんな強い想いで結ばれた二人も、時は１９８０年代前半。

浮かれた日本経済に飲み込まれ、

お金と女でどんだけ苦労させられたか。

バブルはアカン。

バブルはアカン。

男の人がお金を沢山持つことで、自分の存在が大きくなった気になってしまうんやろね。

経済も人も実態より大きく見せられて勘違いした架空の世界。

豊かさを自分の外側の物質に求め、手に入れ、手にした物の多さや値段で、自分の価値が高まったかのように錯覚する。

あまりに振り回された。

「私の人生なんやろ？」

もう永遠の誓いを断ち切ろう。

そう思った日もあった。

それでも繋がり続ける縁の深さよ。

雨降って地固まる我が人生。

愛を誓ったあの日から早４２年。

誓いの言葉通りどんな時も共に時を過ごしてきた。

そしてこれからも、また。

人を育てて３８年

次男を出産してすぐ始めたメナードのお仕事。

始まりは天より響き渡りしこの啓示

「サロンをやりたい者は、夢を共有できる４人組で集え！」

3人の仲間と共に朝５時半の電車に揺られ、帰りは夜７時を過ぎていた。

研修の場で、

「こんなしんどいことやってられるかー！」と叫んだ仲間に

「じゃあ帰れー！」と叫び返した

梅の花が満開。まだ寒さの残るあの日。

翌日もまた4人同じ電車で研修に向かった。

どんな時も諦めずに伝え続けた想いがある。

「みんな1人じゃない。愛されてるよ。私が愛すよ。」

３８年間で育てたビューティーアドバイザーは420人。

人との縁

共に喜び、泣き笑い

スタッフの成長　共に歩む道

お宮とのご縁

お誘いを受けて訪れたお宮で、人生を変える出会い。

尊敬してやまないお宮の官長先生。

「とりあえず研修行っといで。」

と言われ、今まで参加していなかったような研修に参加するようになった。

それまで肌や化粧品の知識を得ることに注力していたけれど、

受け始めたのは「お客様作り、自分のファン作り」の講座。

そうすると、お宮の先生の言った通り、売上が倍増した。

素直に行動すること。

の大切さを身をもって体験し、スタッフにも伝え続けている。

素直に行動するスタッフは伸びる。

「こうしたい！」「こんなことやりたい！」

みんな自分の中に持っている火種がある。

そしてその火種に灯り始めた小さな火に自ら水をかけ、消してしまう人のなんと多いことか。

周りが、環境が、人が。

外側のせいにしててもアカン。

そんな時はとにかく話を聞く。

本人が気づくまでひたすら、聞く。

毎月お宮に行き、スタッフのみんなとお話会を開いている。

お宮とは縁が深く、長女はこのお宮のニュージーランド本部の巫女。

長男の娘が「私、巫女になる。」と言い出したのは最近のこと。

神社や巫女にも縁の多い人生。

使命は？

愛を感じて愛を与えること。

愛を伝えること。

メナードを通して愛を伝える。

それが使命。

そのためにまず自分を愛すること。

色んな経験して、愛を体験する。

愛と共に、仲間共に、そして家族と共に。

これからもまだまだ生きる喜び噛み締めながら、

歌い踊るように生きる。愛の人生を。

経営者#7
岡本利恵子さん

経営者のご飯#7
みかづきCafeさん